子供の頃の不思議体験
子供の頃というのは多感な時期だからか不思議な出来事がよく起こっていた気がします。特に小学生の時は塾帰りの電車で幽霊を見たと思い込んでいたりして、霊感があると勘違いまでしていました。何故ならその頃の私は不思議な出来事を体験していたのです。私は両親が共働きなので、家に一人でいることが多い子供でした。その日の夕方も一人で家に居てテレビゲームをしていました。コントローラーを手にゲームに熱中していると「プルルルル プルルルル」家の電話が鳴ったので私はゲームを一時停止状態にし、電話に向かって歩きました。そして受話器に手をかざすと・・「プルル・・・・・・」電話は切れてしまいました。私はテレビの前に戻りコントローラーを手に持ちました。「プルルルル プルルルル」また電話です、今度は切れないようにと走って電話に駆け寄りました。「プルル・・・・・・」しかし、また切れてしまいました。私は不思議に思い、またかかってくるだろうと電話の横で待つことにしました。一分経過・・・三分経過・・・電話はかかってきませんでした。私はまたテレビの前に座り込みコントローラーを手にしました。すると・・「プルルルル プルルルル」また電話が鳴ったのです!私は誰かの視線を感じずにはいれませんでした。どうしても電話の相手を突き止めたくて気づくと走り出していました。受話器まであと一歩というところで、落ちていた衣服を踏んづけて足を滑らせ見事にひっくり返ってしまったのです。あと少しでストーブの角で頭を強打するところでした。気づくと電話は何事もなかったようにピタッと鳴り止んでいました。翌日学校で友人にその話をすると、人の気も知らないで「ベランダから誰か見てなかった?」と言われました。私の家は6階ですし携帯電話もない時代でしたので、そんなことは出来る訳がありません。相手が人間と仮定しての話ですが・・。その他の不思議な事といえば、私の家はマンションの最上階なので上には普段閉鎖されている屋上しかないのですが、夜中に走り回る足音を聞いたことがあります。動物の足音じゃありませんでした、二本の足で何往復か頭上を走っていました。幽霊に足はないと言いますが、「ドッドッドッ」と走る者は一体なんだったのでしょう。他にも猫二匹が隣の部屋に居て、ある一点を見つめることがありました。二匹の視線は私の部屋からは死角の、さらに奥の部屋に注がれていました。その部屋には仏壇がありました。私は何か居るのかと怖くなって、猫を必死に呼んだり注意を引こうとしました。普段は少しの物音で振り向いてくれるのに、その時だけはちっともこちらを向いてはくれませんでした。大人になってからはそういうことが全然なくなりました。子供だったからそういう勘違いをしていたのか、それとも昔は本当に居たのか今となっては分かりませんがもしかしたら今は、3匹の猫がこの家を守ってくれているのかもしれません。 家で起こる怪現象にお悩みの方に捧げる本を見つけてしまいました。 「自分でできる悪霊退散」 便利な時代になったものですね