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テーマ:イタリアワイン大好き!(738)
カテゴリ:イタリアワイン
昨日は、「チンチナート垂直オフ会」に参加してきました。
会場は昨年度Woodyさんにお誘いいただいた垂直会と同じ、スープルさんです。 1)スプマンテ・エクストラ・ブリュット2003マグナム/ ブルーノ・ジャコーザ スターターは、バルバレスコの巨匠、ブルーノ・ジャコーザのスプマンテです。 スプマンテといえど、シャンパーニュ方式(メトド・ドラディツィオーネ)によるものか、泡は細かめでふうぁっとイースト香がします。 藤次ソムリエによるとかなりミネラルが強く感じられるとのことで、その影響かエクストラ・ブリュットといえど仄かな甘みを感じさせられました。 2)比較試飲(レ・クーポレ1995、1996、2000年) 95年は柔らか、滑らかで上品。ヴァランドローのテュヌヴァン氏に「酸っぱい」とつき返された逸話を聞いていますが、全くそんな印象を受けません。 時間が経ってくるとリンゴのような酸味が立ってきますが、このことを言っているのでしょうか。 00年はプルーンのジャムをそのまま煮詰めたような味わい。ピンクの胡椒のようなスパイス感もあり時間が経つ毎に凝縮してきた感があります。 96年は00と印象が似ていますが、白粉や青っぽさが加わり、この3本の中では一番複雑味を感じました。ただ、00よりも時間の経過に弱かった部分がありました。 3)比較試飲(チンチナート1999、2001、2003年) チンチナートたる、高いアルコール感やプラムや石榴など赤い果実の煮込んだジャムのような甘い果実味、重層的な旨みはどのヴィンテージも健在。 加えて、全体的にシェリー香りが出てきており、いい熟成を迎えつつあります。 99年は特にその傾向が強く、そろそろ飲み頃のピークを迎えているかも。 01年はこの3本の中で完成度は一番。柔らかな東洋系スパイスの複雑さ、オレンジの様な柑橘系のニュアンスや酸が印象的。 対して03年は若干の過熟感とカラメルのようなロースト感が特徴的ですが、01年ほどの複雑さは感じられませんでした。 ただ、この一年で03年のニュアンスはかなり01年に近づいてきました。「方向性」だけでなく「差」も含めて。 ひょとしたら、この僅かな「差」は将来的に決して埋まらない、かもしれないけど03年もまた素晴らしいチンチナートであったことが(再)確認できました。 「舌の上のただ一滴が、何故こんなに美味しいのだろう。」 4)スループ・ビアンコ・ドルチェNV(375ml) 売り文句が「400本のみ生産された、残糖量300グラムの怪物ワイン 」というモスカート、ピコリット、ソーヴィニョンからなるドルチェワイン。 写真のオレンジっぽい色のとおり、ビワやみかん、杏などのジャムを液化したような果実味。柑橘系の強めの酸を持っていますが、やはりそれでも甘甘って感じです。 以上、ワイン・料理も素晴らしかったですが、参加者の皆様と色んなお話をさせて頂いたことも大きな収穫でした。 いい勉強をさせていただきました。有難うございます。 料理編は南森ぱとろ~るに掲載予定、乞うご期待。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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