自作小説のキャラクターのこと
【グレン】1998年に、私の頭の中に、突如現れたキャラクターです。他の物語の、脇役でした。その頃には名前もなかった。 『兵士A』 という感じの人でした。ところが、この 『兵士A』 言うことなすことがいちいち、なんか引っかかる。……以下引用……「あいつは絶対に、この国に引き入れたほうがいい。一度、試してみればいいんだ。あんた今回、ずいぶん変則的なことをしている。だからさ、今度の仕事、あいつと組ませてよ」「あんたは確かに、いい軍師だよ。でも昔から、人を見る目がない」「あんたは汚くなんかないよ。気にすることなんか、ねえよ」「……長引く戦ほど、人々は疲弊していく。そのうち昨日まで鍬でも握っていたような奴らが、戦場に駆り出されてくる。勝とうが負けようが、その疲れきった国で、人々は生きていかなきゃならない。おまえには戦を終わらせる腕があるのに、それを使わないというのなら、死ぬはずのなかった人間が、ただ無駄に死んでいくんだとは、思わないか?」……とりあえず、このくらいで……えらそうだ。このひと、何なんだろう。わたしの悪い癖なのですが、登場人物すべての話を書きたくなるという……。このひとはどういうふうに生きてきて、こんなふうになったのだろう、と。そのひとには、その人なりの歴史があると思うのです。結果、完結しない話ばかりが増えていきます (´-∀-`;)グレンの話に戻ります。1998年当時、この人の話を書こうと思ったとき、『FOR YOU』 を読んでくださった方ならわかるかと思いますが、私の精神状態は、ものすごいものでした。自分の感情や、思いを投影するためのキャラクター。それがグレンでした。彼を中心にまわしていると、自分がとても楽なでした。彼の、誰にでも平等にかかわり、そして誰にも関わらないような、傍観者的なグレン。そんなキャラクターでした。それが、自分の国へ戻れなくなって、自分だけが置いていかれると、嘆いているグレン。置いていかれたグレンが、どう生きていくのか、わたしは書いてみたいと思ったのでした。そして、12年放置……。放置してはいたものの、雪が降る季節になると、彼は私の頭の中によみがえっていました。文章にはしなかったけれど、彼と彼の周りはかわって行きました。わたしがそうだったように。2010年、今の私は、彼を私の投影物ではなく、彼という人物として書きたいと思いました。タイトルもここでは、当時に迷っていた、もう片方の 『紅蓮の炎 白銀の雪』 に変えました。ブログのほうは、そのままですけれどね。エンディングは、当時思っていたものとは変わると思います。……変わらないかもしれないけれど。彼の生き方は、確実に変わるだろうと、断言できます。私の生き方は、変わりましたから。全編通して2010年に、手をいれてあります。入れていないところも、あります。初めての、完結する可能性のある、長いお話です。今、中断中だけどね 。゚(゚^∀^゚)゚。+++++ランキングに参加しています。拍手がわりにポチッと押していただけると嬉しいです。励みになります。がんばれる気がします。にほんブログ村