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古楽ファンの勝手気ままなモノローグ。
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2024年04月14日
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カテゴリ:音楽
最近何かの折に(朝古楽?)、モーツァルトがスヴィーテン男爵からバロック音楽、特にセバスティアン・バッハの作品を教えられて衝撃を受け、「組曲」(K.399)をものした、というエピソードを耳にしました。亭主も作品自体は知っていましたが、そのような成立の経緯まではトンと知らず。(あるいはこの曲を知ったン十年前には聞いたかもしれないものの、関心もなく忘却していたか?)

言われてみれば、「組曲」という形式はまさにバッハが愛用した定型スタイルで、その中身も最初のフランス風序曲から始まって、フーガ、アルマンド、クーラント、サラバンドと(多少順番が前後するものの)バロック期の「舞曲」の形式に則っています。改めてこの組曲が気になり始めた亭主、楽譜をよく眺めようとしたところで、そもそも未音亭にはバルトーク校訂という珍品の古い楽譜しかなく、適当な原典版が欲しいと常々思っていたこを思い出すことに。とはいえ、通販で買うと運送費が余計にかかる上に、昨今は「物流の2024年問題」も気になります。

そこで、他の楽譜探しも兼ねてご近所にあるヤマハミュージック・ピアノサロンに出向きました。ご近所にあるとはいえ、店舗を訪れたのは久しぶりです。住宅街の一角にある店に着くと、週末にも関わらず(むしろ週末だからか?)人の出入りがほとんどなく、何だか妙に静かです。昔はピアノのレッスンを受けに来る親子連れをよく目にしたことを思い出し、店員の方に「以前はレッスン室がたくさんありましたよね?」と訊くと、「…それはもう随分前ですね。多分十年以上前? この店舗に事務所を集約したので、レッスン室はここから歩いて数分の別の棟にあります」と返されてびっくり。(やれやれ、歳をとるとこうまで時間の感覚が狂うとは…)

当初の目的である楽譜棚の前に立つと、昔は壁一面の半分近くあった作曲家別のコーナーはざっと4分の1ぐらいまで縮小し、代わりに教則本やポップス系のピアノアレンジなど、雑多な楽譜が幅を利かせています。やや不安になりながらモーツァルトのコーナーを探すと、とりあえずお目当てのウィーン原典版の楽譜が一通り並んでいるのを見つけ、無駄足にならずに済んだと胸を撫で下ろすことに。懸案だったピアノソナタ集の楽譜2巻と、前述の組曲が収められている曲集(第4巻)を無事ゲット。

さて、当初の目的を達して気分がよくなった亭主、改めて展示されているたくさんのピアノを観察し始めました。アップライトピアノを眺めながらまず気がついたことは、新品に混じって「中古品」と表示されたピアノが並んでいます。もちろん完璧にリノベされていて(表示を見なければ)見た目には新品と全く区別がつきません。これもいわゆるSDG’sの取り組みの一環ということでしょうか。一方で、ピアノの値段自体は一昔前よりも随分と上がっているようで、今ではアップライトピアノといえども百万円を超える機種もザラです(ハイエンド機はもっと高価)。

この店舗には結構な数のグランドピアノも展示されていて、亭主共の目を惹きます。ついでとばかり、店員さんに声をかけてちょっと触らせていただくことに。そこで話題になったのが「サイレントモード」で、今のピアノに付いている最新の「トランスアコースティック」という仕掛けに切り替えると、ハンマーは打弦しなくなると同時に電子ピアノに早変わりします。ただし、音源はピアノの響板を振動させる構造とかで、いわばピアノ本体をスピーカー代わりにしているところが普通の電子ピアノとは異なるところ。弾いてみると確かに楽器が鳴っている感じがします。

未音亭にある20年前のピアノでは、サイレントモードはヘッドホンでしか聴くことができなかった上に、鍵盤の動作に伴う騒音が結構気になるレベルだったので、着実に進歩していると言えそう。(ちなみに、トランスアコースティックを追加できるモデルはC1XとC3Xに限られていて、お値段も元のモデルより80~90万円アップします。)

とはいえ、現代のグランドピアノはもともとコンサートホールで響かせるために作られた楽器で、できればそこで得られる残響なども含めた音響をフルに楽しみたいもの。ましてや防音室では残響など望むべくもなく、何とかこのようなわがままを叶える妙案はないものか、と思案投首です。








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最終更新日  2024年04月14日 20時55分05秒
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