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もう終わった話題だが、大阪都構想について「週刊新潮」で適菜収と藤井聡が対談してたので、読んでみた。
大阪都構想というのは、「大阪市を解体し、権限、カネを手放すのかどうか」という選択だったそうだ。 政令指定都市である大阪市を消滅させ、5つの特別区に解体し、府の従属団体にするので、大阪市民は自治権を失う。 府と市の二重行政を解消したら年間4000億円の財源が生まれると橋下は言っていたが、これは嘘で、大阪市役所の試算では約1億円しか生まれず、制度移行のために、各区に区役所など作らねばならないから、初期投資に600億円もかかるので、マイナスになるという。 分割された5区を維持するコストも年間20億かかる。 これでは赤字が増えるばかりだ。 二人は「東京の反応はぬるい」と批判してるが、テレビでも新聞でも、そんな話は聞いたことがない。 大阪都構想ってそもそも何なのかを解説してくれるメディアがなかった。 メディアが伝える印象では、橋下徹が一世一代の大勝負をしている、現在の大阪の赤字や二重行政による弊害を取り除く大手術をしなければならない、という見解しか聞かなかった。 もちろんわしは小泉元首相の「構造改革」には反対だったし、閉塞感を打破するにはとにかく「改革」「ぶっ壊せ」という「革命願望」が大嫌いだ。 スクラップは簡単だが、ビルディングは恐ろしく難しい。 だから橋下のような過激主義は嫌いなのだが、忙しすぎて大阪のことまで積極的には情報を仕入れられない。 橋下徹が安倍首相と政治的に仲がいいのが悪印象だったが、藤井聡も安倍政権の協力者だから、わしの中では一緒だ。 しかし最近のメディアは、対立する両者の意見の違いすら分からせてくれない。 メディアで知るしかないのに、誰も教えてくれない。 橋下には、反対意見を徹底的に締め付ける全体主義的な体質があるということは、薄々感じてはいたが、具体的には大阪にいなければ分からない。 とにかく今後も安倍が橋下をあきらめるとは思えない。 維新の会は憲法改正に利用できるから、安倍政権が橋下を慰留するだろう。 ヒトラーのような演説と、全体主義的体質は、現在の奴隷化した大衆に好まれるから、警戒しておかねばなるまい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/05/20 09:18:48 PM
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