時は金なり?!命の時間!!『モモ』
この歳になって思い出した…小学生の高学年の時に聴いていた…ラジオドラマ…ミヒャエル・エンデの『モモ』♪部屋での一人の淋しさを補う為や子守唄代わりのように就寝前等に、テレビの代わりにラジオをよく聴いていました。時間泥棒が知らぬ間に大人の時間を盗んで、貯蓄銀行にどんどん貯蓄していき、その真相を知らない大人たちはセカセカギスギス…笑顔を無くし働きつづけ…その事を知った小さな子どものモモが、立ち向かって行くというドイツ作家の物語…。今回は本の紹介で、相変わらず長いのですが…ネタバレの内容はほぼありませんので、お時間&関心ありましたら、よろしければおつきあいの程お願いします。何が印象深く残っているかと云えば…音でしか聞き取れないラジオながら、その巧みな音響効果と、物語の語り部の声のトーン。そして、そこから広がり続ける…ラジオドラマが大好きで、いつも寝る前に聴いていたのを思い出しました。きっと病になってから…たっぷりの時間があり、多くの事を考えたり、思い出す時間が持てたからですが…。そして、パソコンのネット社会が出来上がり、その後…仕事を始めたり日々時間に追われる生活になり、再度、時間の使われ方使い方を考え、モモの世界を体験しているような気持ちにもなりました。その便利なネット社会は、情報を得たり共有できたり、人との繋がりを感じたり、仕事にもなり生活そのものと、人によっては必要不可欠なものだけれど…私にとっては、果たして本当に必要で、一日の貴重な時間をどんどん吸い取られて…盗まれていくような錯覚すら感じる気がし、改めてそのラジオドラマの『モモ』が本当はどんな物語かを知りたくなり…読んでみたのでした。『永遠の0』の時と同じく、一気読みはさすがにできず、休み毎に読み進め…この8月のお盆休みにたくさん読み進め…ようやく先日読み終えることができました。内容自体は、主人公が子どものモモなので、小学生高学年の読書感想文にでもできそうな読みやすい物語ですが、実際は奥が深く、大人には大人の感じ方ができる気もしたり…。そして印象深く心に響く言葉も…。こちら↓は文庫本…。こちら↓は単行本…。あのラジオドラマを聴いた…昔は昔で評価された物語は、今の時代を想像できていたかのように感じる…いい作品でした。この物語の作者ミヒャエル・エンデは、ドイツ人。1973年に出版された本ながら、40年以上経った今…読んでも時代の違いを感じないことが名作で、また未来を見据えた?!作品だからなのかもしれません。感動したり最後まで読み切った本の最後には…作者のあとがきや翻訳者のあとがきも、子どもの頃から、読むのが愉しみなのですが、この作品の作者の人柄や人間性が垣間見れ、身近に感じとれました。そしてこの本に書かれた挿絵や表紙の絵も気になっていましたが、その疑問もスッキリと…。実はこの物語の題名『モモ』が、私のブログのハンドルネームの「MOMO-time」の由来でもあります…。ここ数日、別ブログを始めた時に憧れていた方のブログが終了したり、(写真が好きな方で、インスタグラムを中心に始められて…)ずっといつも楽しみにしていた方のブログが突然お休みされたりと…果たしてこのブログをしている意味は…?と問うことも多くなりました。自分の自己満足でしかないのかもしれませんし、自分の愚痴や思いを残し…気持ちの安定を保つことが出来る…友人のような存在や、どなたかの気分転換や何らかの発見になればとも思っているのですが…。実際あの『アンネの日記』も日記を記したアンネ本人は、架空の友人にあてて書いたとも云われています。先日見たTVの中で、ローザンヌ国際バレエコンクールで17歳で優勝した…有名なバレェダンサーの菅井円加(すがいまどか)さんが長年のバレエで変形した足首にボルトを入れ、厳しいリハビリを頑張り、バレエの世界に復帰された事を知りました。現在は、ドイツ・ハンブルクのナショナルユースバレエに入団しドイツで1人暮らしをし、プロとして活躍されています。その華麗な演技やしなやかさは、天性の姿とも思えますが、実際は…子供の頃から毎日何時間ものレッスンを繰り返した努力の結果で、また何より「自分の人生すべてがバレエ抜きでは考えられない。」と語られた言葉に集約されているように思いました。彼女はまだ21歳…。今は生活を謳歌しながら、自分の掲げる高い目標に向かい挑戦し続けています。仕事や家庭や趣味の世界と…何かに夢中になり、夢や目標に向かうことは素晴らしい事だけれど…それが断たれた時こそ、本来のその人の人間性やその人の強さが試され、成長しレベルアップできる時となり、人間としてより成熟していくのかもしれません…。どんな時があろうとも、自分の信じる…自分らしい生き方を受容し満足し、幸せや楽しさを感じながら、今ある人生を生きる事が…何より素晴らしいことなのかもしれないなと改めて感じました。私も長年…忙しく昼夜問わず走り続けてきた人生なので、リウマチになって、仕事や趣味の世界も諦めることばかりだけれど…その分ゆっくりした時を過ごせることで、多くの事に気づくことができました。そんな時も人間には必要で、時間の使い方から人生や命さえも考える大切な時が与えられたことにも、幸せや喜びを感じるべきなのかもしれないなとも思いました。今回は、思いのままに綴ってしまった…ブログ記事に長くおつきあい頂き、ありがとうございました。記事更新の励みになりますので、ぽちっと…クリック↑もよろしくお願い致します。myblog『journey』 *nara-shi *hospital *SAIPAN 別ブログ↑では、久々に行った奈良の旅をポツポツ更新し始めました…。お時間のある時に関心ある方は、ご覧いただけると嬉しいです♪ちなみに、ブックカバーには、好きなカレンダーの写真(奈良の風景)を再利用し使っています。また写真の時計は、入院中もお世話になった愛用の時計です。読書熱に火が付いて…続いて、歴史ものを読み始めました…。