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kirigiris68の日記 [全139件]
肩に雨の気配を感じながら
彼は敗者となった。

母親を亡くした時彼はエンジンを無くし
父親を亡くした時彼はホームを無くした
従属からの開放は何時しか眠っていた不安を呼び起こし
慌てた探し物はするりと懐を抜け出して行った
飛行機の中で見た夢
隣の席で寝息をたてている横顔
コンナトコロニアッタノカ

彼は敗者になった。
でも神様になるよりはまだましだ
I hope you'll have a nice trip
Fuck you!!

お客さんの「うまかった」の言葉に
どうも居心地の悪さを感じてきた。
美味く上手いものは作ってきたはずだが
旨いものをつくったことが無いからである。
「うまかった」と言っていただいても
それが「旨く」ないことは自分が一番わかっているし
美味く上手いものでなければお客さんには出せない
「さわ田」という店は美味く上手い
「六泉寺」という店は旨く上手い
そういう店を作りたかった
今はただ旨いものを作ってみたい
それだけである。
そして、
日々の食卓の中にその答えはある
今はそんな気がしている。

ボンバルディア機でお馴染みの高知龍馬空港に舞い降りたのは
もうすでに幻想の中の出来事に近く懐かしさすらわかない
ちなみに人の名前が付く空港は世界でも
JFKとシャルル・ドゴールと高知龍馬空港だけらしいが
まあどうでもいい
人間妙なタイミングで妙なハマリ方をすると
妙な教祖の矛盾もつけなくなるもの
私は大丈夫と思っている奴ほど妙な壷を買っちまうのがいい例
愚かといえば愚かだが
予期せぬ出来事は予期できない
結局人は役を演じることはできても
己を客観視など出来ないようだ
東京~大阪~NY。
長~~い前振りがありそして…高知にて
「なんじゃそりゃ!」「なんでやねん!」
壇上全員ズッコケる。
音。ホンワカパッパ~ホンワカパッパ~
暗転。幕
いつかあの時の事を本にしてみたいと思うが
どうしてもコメディーにしかならないな
「六泉寺」「さわ田」幻の一周年
存在していれば採算ベースにも乗っただろうし
その先の展開も見える
もったいない
ただあれぐらいの店なら何時でも作れる確認はできた
利益の出し方も確認できた
だからつまんない仕事はもうやんない
儲かる仕事はもうや~めた
第二幕は勝手に家元でも襲名するか
その前に第一幕の清算
モデルケース「六泉寺」
モデルケース「さわ田」近々に
店をやりたい人は参考になるかなどうかな、わかんねえ

記録的な暖冬
どうやら花粉は例年より早く、
受験シーズンは例年並にやってくる
中学受験のニュースを見ながら
ふと己の中学生時代を思い出そうとするが
さて?さて?さて?…まったく思い出せない
もう随分過去の話だが
保育園、小学校と高校時代の記憶はある
中学三年間だけがものの見事にすっぽり抜けている
つまり思い出に残るようなスペシャルな事も
思い出したくも無いような嫌な事も何も無かったということだ
おそらくは淡々とそう淡々と過していたに違いない
それでも唯一
その担任の一言は整髪料と仁丹の匂いと相まって
記憶のひだに栞のように挟まれている
何をしでかした上でか?だだの日常の戯言か?
シチュエーションもコンディションも覚えていないが
「おまえは女の腐ったようなやつだな・・・」
たいした事ではない、もう二十数年も前の話
この担任との相性は決して良くなかったが
そんな事世間では当たり前のこと
それにこの一言で人生が変わったわけでもない
ただ全女性に対してこの一言は失礼だろうとは思う
高校受験は答案用紙に
だるまの絵を描き噴出しに「手も足も出ません」
と書いて見事突破した。
確かに今思えばあの頃の私は
男でも女でもどちらでも腐ったような奴だったのだ
そしてその後人生で何度も何度も
その腐った自分に遭遇していくことになる
今はその腐った自分が何とか肥やしになってくれていることを
願うばかりである。
ほほえましいというのだろうか?
テレビで某有名私立中学に合格した児童への
「今一番気になるニュース」はというアンケートをしている
その第一位がなんと「少子化」
受験合格のご褒美は?とお母さんに聞かれたら
きっと「兄弟が欲しい」と答えるに違いない。

バレンタインを目前にしたいつもの年なら
不二家の店頭にも沢山のお客さんが並んでいたことだろう
今回の不祥事に対し同情するつもりはまったくないが
実害もなく慢性的に行われていたかも知れないにせよ
その商品を流通させなかったということは
ある意味英断ではなかったかと思う
組織内で何があったか知らないが
同族経営に対するクーデターか?
もしくは同族同士の覇権争いか?
万俵家はいったいどうなっていくのか?
今回の一件で一番の被害者は
フランチャイズのオーナーやそこで働く人たちだ
つまり組織内の問題とその解決に何とか止まった問題と
食中毒をおこし子会社の牛肉偽装まで発覚した会社の事件とは
強盗殺人と殺人未遂程の差が有る
あの事件の教訓があったからこそ
せめてこの時点での発覚にいたったのかもしれない
ヒステリックになりすぎてはいけない
話は変わるが
以前北九州のある小さな寿司屋で食べた寿司は
それまで私が食べた事のある物とは
まったく価値観の違うものだった
熟成したワインのような上等のクラシック
話を聞くとそのネタは仕入れてから二十日以上経っているという
言うまでもなく北九州は玄界灘から新鮮で旨い魚はいくらでも入るし
寝かした方が良いネタもあることは理解しているが二十日とは
常識では考えられない仕事である
そもそも私達が仕入れる肉、魚等食材には賞味期限など書いてない
それを管理し判断し経験と技量で商品にする
私はその北九州の大将のまねは出来ない
私にはそれだけの技量が無いからである
食の安全は先人から受け継いだ歴史に裏づけされたものを土台に
その食人への信頼感から生まれるもの
そしてその食人はその責任をすべて背負わなくてはいけない
不二家の工場の責任者が判断した
流通期限切れの牛乳を使ったケーキの品質は分らない
憶測するに数字へのプレッシャーが作用したのかもしれない
想像以上にずさんな管理状態だったのかもしれないが
そこに慢心があった事は事実であろう。
同じ食に携る者として
今年のバレンタインにはいつもより苦いチョコを食べる
もらえればの話だが…

錆びた鉄管のような喉の奥から熱気と臭気が鼻をぬける
2、3日寝ていた髭面
急に髪の毛が伸びたような気がする
そんな折友人から第一子誕生の報が届く
彼と出会ったのはもう十数年前お互いに上京したばかりだったと思う
彼は芸人、僕は音楽の世界を目指していた
20代は貧乏で荒んだ暮らしもそれなりに
30を過ぎそこはかとない不安と
祭りの後のような寂しさまで共有した仲だ
そんな彼も今では歌舞伎町でバーを切盛りして4.5年になる
あの入れ替わりの激しい難しい街でも
経営状況は順調のようだ
歌舞伎町
こっちの世界とあっちの世界のジョイントのような街
車両と車両の間の蛇腹の部分に
耐久年数をとうに超えた雑居ビルが麻雀牌のように立つ
風営法施行や都庁移転等など多少様変わりをしても
蛇腹の中でしか生きられない人々は
移るか潜るか待つかして
きっと今日も日本一の歓楽街のネオンの電球のひとつとして
あかりを灯しているはずだ。
あの熱気と臭気は錆びた鉄管をぬける熱気と臭気によく似ている。
第一子誕生おめでとう
どうやら女の子らしい
新年早々訃報が届く
下げた株を早めに売り抜ける様な閉店
結局机上のパソコンの中から抜け出すことなく完結
実体は血を流す
昨年
東京と福岡の友を高知へ短絡に引き寄せてしまった事を恥じ
高知の有望な人材を曖昧にしてしまった事を恥じた
仕事を恥じたことは無かったが
最後は虚無感しか残らずそれは今も続いている
個人的にはあの仕事がこの十数年の句読点だったのかもしれない
そう思えばこの訃報はエピローグ
残念だがEnterを押すしかない
恥を知り恥の上塗りをして生きて行く他無い
ククルス・ドアンの島にて
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