仕事場から直行で空港に向かいました。
社長一家にこっそりと隠れて
ホテルのシャトル・バスに便乗します。17時半、ローマ、フィウミチーノ空港発の
AIRONEという航空会社の飛行機、
ヴェネツィア、マルコ・ポーロ空港行きです。
なんとわたし国内線に乗るのは初めてでした。
よってフィウミチーノ空港のターミナルAも初体験なのです。
当然国際線乗り場よりもチェックイン・カウンターは少なく、
その上大晦日ときていますから、
格安航空会社のうちのいくつかは
この日にはまったく飛ばせていなかったりして
ちょっとさみしいです。
AIRONEも新しい格安航空会社のうちの一つですが、
ドイツのルフトハンザ航空の傘下で、
このローマ⇔ヴェネツィア間の便は毎日あるようです。
わたしはインターネットで予約し、
今回は往復税込み138ユーロ(約2万円)。
ちなみに格安航空会社を使ったのはこれで二度目で、
オランダへ行った時のVIRGIN EXPRESS以来です。
中途半端な時間ではありましたが、
お昼を食べていなかったこともあって、
チェックインをしてから、
久々にマックを食べてしまいました。
ダブルチーズバーガー・セットが
なんと6.80ユーロ(約960円)!
モロに空港価格。
しかしながら結構繁盛しています。
わたしは空港で免税店などを見ながら
ウロウロするのが好きなのですが、
ゲートに行くとせっかちな性格のイタリア人たちが
呼び出しもまだかかっていないのに列を成していて、
アレーまだなのになー、と思ったりします。
飛行機に乗るのもいい加減慣れました。
数年前のわたしには考えられないことです。
ローマ・ヴェネツィア間なんて1時間の距離ですので
本当に電車感覚です。
飛行機は定刻に出発しました。
滑走路を見ていると、
飛行機が1分おきくらい(未満かも)に
びゅーびゅー離陸していって、
あっという間にさっき飛び立った飛行機が
光だけにしか見えなくなってしまうのが不思議です。
よくぶつからないなーと思います。
席は後方で3人掛けを一人で占めました。
最後尾に近かったので、
飲み物とスナックのサービスが来たと思ったら、
あと数分で着陸なのでシートベルトを締めてください、と
アナウンスが入りました。
あわただしく空いたカップの回収が来て、
わたしたち乗客はヴェネツィアの人となりました。
ウトウトする間もありません。
たったの1時間です。
ゲートを出るとこの地の住人である友人F氏と
その彼のアンドレアくんが待っていてくれました。
この2人はよくローマに来てくれるので
しょっちゅう会っている気がします。
ありがとう、お2人。
空港前からは5番というバスでヴェネツィアに入ります。
ヴェネツィアには車は入れなくて、
すべてローマ広場までとなります。
よって、バス・ターミナルもローマ広場にあります。
ここに着いて、歩いてF氏のアパートに向かいました。
ヴェネツィアに来るのは二度目ですが、
前回は3年前で、しかもミラノからの日帰り旅行。
サン・マルコ広場と鐘楼に上ったのと
スパゲッティを食べたことくらいしか覚えていません。
今回は完全にF氏に頼ることになりました。
寝床までも。
トホホ、本当にありがとう、F氏。
到着時は霧雨が降っていました。
日本で観た映画『ベニスで恋して』や『旅情』のように
入り組んだ運河やその脇の道が確かにあるんです。
運河にかかる橋の上を歩くと、まるで自分が
リーチャ・マリエッタかキャサリーン・ヘプバーンにでもなった気分です。
そしてわたしたちはまさにあの『旅情』で
キャサリーン・ヘプバーン扮するハイミスが
ウインドウにあったグラスかなんかに惹かれて入った
あのおみやげ屋さんの前も通ってきました。
それがこの店。↓
感激。
お世話になるのは島の南端の海岸沿いにあり、
向こう岸にジューデッカ島を一望できてしまうお宅。
これにも感激。
年越しにてんぷらそばとマグロの刺身、
帆立のグリルをご馳走になりました。
F氏とアンドレアの手作りのお料理です。
おいしかったのなんのって。
海の町ですのでお魚もローマと違い、
容易に手に入るようです。
夜9時過ぎ。
2006年もあと3時間をきるという時間になってから、
お呼ばれしている近所のお宅へ伺いました。
わたしと同い年の日本人の女の子と
イタリア人の男の子のご夫婦のお宅です。
ここの家ではなんとおでんがふるまわれていました。
もう一組のカップルと
日本人建築家の男性もいました。
これにF氏のカップルも合わせると計3組、
ヴェネツィアに住むイタリア人男性&日本人女性のカップルが
勢ぞろいしているわけです。
スゴイなあ。
みんなでヨーヨーやジジ抜き、ババ抜き、
双六をして遊びました。
カウントダウンと同時に
シャンパンの栓をポンっと開けましたよ。
眠りについたのは3時頃でした。
F氏の12月31日の日記もぜひ読んでね!
わたしの年明けはこんな感じでした。
みなさんはいかがでしたか?
2006年もどうぞよろしくお願い申し上げます。