俺はオールスターは観ない。
今、激震している野球界で必死にがんばろうとしている選手たちには悪いが。

何故かというと日本人プレーヤーがよく口にする「力と力の勝負」がどうもおかしいような気がするから。

メジャーに習ってそういうことを言うんだろうけどなんか意味を履き違えてると思うんだよね。

メジャーリーグでの力勝負っていうのは決してピッチャーのストレートの球威だけではなくて総合的な力でしょ。
それは制球力であり、変化球力であり、さらにはキャッチャーの配球力だったりする。

日本のオールスターではピッチャーがストレートを力一杯ストライクゾーンに投げ込み、それに対してバッターがフルスイングで応える。
松坂みたいにすさまじいピッチャーだったらまだしも、ときに変化球中心のどっちかというと軟投派ピッチャーまでもがホームランバッターに対して渾身のストレートをド真ん中に投げ、カーン！とかいってあっさりホームランを打たれる。

一概に全部そうだとは言えないけど、こんな光景よくあるでしょ？
お祭りお祭りって、これじゃバッターだけ。
フォークで三振をとられようもんなら「あいつ、フォーク投げよった…」とかいってインタヴュー時に冗談混じりで文句を言ったりする。（最近はメジャー帰りの選手が多くなり伝道師となっているのでこういうセリフも少なくなったが）

「ベースボール」とは違う日本の「野球」にとっての本当の力勝負はペナントレース中の緻密な野球にこそあると思う。

俺にとってオールスターでの興味はベンチが映された時に他球団同士の誰と誰が話しているか？どんな情報交換がなされているか？とか。
そういうところしかないんだよね。


以上、テレビばっかで野球を観てる人の悲しい戯言でした。
球場に足を運んでいるファンの皆さんは聞き流してやって下さい。