2039012 ランダム
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IO77 第2話

IO77-アイオーセブンセブン- 第2話 ネットバトル
るみ子「バトルチップ、アクアタワー、スロットイン!」
イオナ「え~い!」

今、私はゲームセンターでネットバトル中。
相手は小学生。
私がバトル初心者と言えど、ガキには負けたくないと言う、プライドがあるのだ。

るみ子「とどめ!ソード、ワイドソード、ロングソード、スロットイン!」
イオナ「P.Aドリームソード!」
ナビ「うわ~!」

バトル終了、これで5勝目・・・。
まわりが、歓声やらなにやらで騒がしくなる。

さて、何故私がここでネットバトルをしているかというと・・・、
約1時間前にさかのぼる事になる・・・。

―1時間前―
イオナ「ねぇねぇ、チップ構成したんだから、バトルしに行こうよ~。」
るみ子「あ~?面倒臭ぇ~・・・。」
イオナ「家の中ばかりいたら、体がなまっちゃうよ?」
るみ子「外に出ても、バトルしに行くんだから、結局なまる事になると思うんだけど・・・?」
イオナ「家の中にいるよりましじゃない!」

そう、私とイオナは、ネットバトルの事で、言い合っていたのだ。
私は、面倒だからと、何度も拒否していた。
何せ、近くにゲームセンターはないし、街なんて、バスで50分の場所にあるのだ。
何の用事もないときは、家の中でまったり過ごしたいものだよ。
にもかかわらず、イオナは「バトルがやりたい」だの「連れてって」だの、私を困らせる。

るみ子「だぁぁ!解かったよ!連れてきゃいいんでしょ、連れてきゃ!」
イオナ「やったぁ~♪ありがとう、るみ姉♪」


で、今の状況に・・・。

少年「次、おれ!絶対勝ってやる!」
るみ子「もう疲れたよ・・・。」
イオナ「あら、私はまだまだ行けるよ?」
るみ子「ウソつけ、イオナは疲れと言うものを知らんのか?」
イオナ「疲れてないって言ってるじゃん!」
るみ子「はぁ・・・。」

6戦目をやるはめに・・・。

るみ子「バトルオペレーション、セット・・・。」
イオナ「イン!」

まず疲れているので、一発で終わらせたい。
私は、オーシャンシードと、ツナミホールをスロットインする。
イオナがオーシャンシードを投げる。地面は水面と化する。
そして、イオナが水面にダイブ。そして、ツナミホール発動。
そのツナミホールの中にイオナが隠れているなんて、相手もわかっていないだろう。
もちろん、そう簡単に避けられないのがツナミホールの怖さだ。
だが、本当に怖いのは・・・。

るみ子「今だよ!イオナ!ソード、スロットイン!」
イオナ「たぁぁぁぁ!」

ツナミホールから、バシャッとソードを構えたイオナが登場!
相手ナビを強制プラグアウトさせた。

少年1「うわぁ、姉ちゃん強いよ~。」
るみ子「これでも初心者なんだけどね。」
少年2「でも強いよ!これなら世界に通用しちゃうかもだよ!」
るみ子「いやいや、そんなに強くないから。」

私は頭を掻いて、そう答える。
と、ふと私の目に何かが映る。

るみ子「ねぇ、あれは何?」
少年1「あれはね、他の街の人とバトルが出来るやつだよ。」
少年2「あれにプラグインして、他の人が来るのを待つんだよ。」
少年3「あの機械は、全国に配置されているから、対戦相手はすぐに見つかるよ。」
るみ子「へぇ・・・。」
イオナ「私、それやr」
るみ子「ダメ。」

イオナの言葉に即答の私。
そして、「もう6勝もしたんだから、いいでしょ?」と付け足す。

イオナ「え~や~り~た~い~。」
るみ子「わがまま言わないの。それに、そんなに長くやってられないし。」
イオナ「解かったよ。」

そして私は、小学生達に別れを告げ、家へと帰った。


るみ子「あ゛~疲れた~。でも、まだやることがあるんだよなぁ~。」

そう言いながら、パソコンのスイッチを入れる。

イオナ「やることって?」
るみ子「ある人に、イオナを紹介したくてね。」
イオナ「ある人?」
るみ子「それは、会ってからのお楽しみだよ!
プラグイン!イオナ.EXE、トランスミッション!」

何故か気合を入れて、イオナをプラグイン。

イオナ「で、私はどこに行けばいいの?」
るみ子「この地図を頼りに行けばOKだよ!」

とりあえず、イオナは走り出す。

イオナ「ねぇ、ここ?」

イオナがたずねてきた。
すぐにわかったようだ。
まぁ、当然だろ。私のHPにリンクしてあるのだから。

るみ子「そう、そこそこ。」

イオナは、私のいうHPに入る。

イオナ「こ、こんにちは~・・・。」
???「ん?どちら様?」
るみ子「やっほ~、マリンちゃん!」
マリン(=???)「あ、るみ子さんじゃなぁい!
・・・ちょっと待って、今あおい呼ぶから。」

そう、私がイオナを案内させたのは、友達の清水あおいさんのHPだったのだ。
あおいさんのナビ―マリンは、大声を出してあおいさんを呼ぶ。

あおい「あ、るみ子さん!」
るみ子「やほっ!今日はこの子紹介したくて来ちゃいました♪」
あおい「この子って、この白猫っぽい子?」
るみ子「そうそう。イオナって言うんだ♪」
イオナ「よ、よろしく・・・。」

イオナは緊張して、かなり硬くなっている様子。

マリン「そんなに硬くならなくてもいいわよ!ね?」
イオナ「あ、は、はい・・・。」
あおい「それで、これからどうするの?」
るみ子「折角なんで、ネットバトルでもしようかなぁって思ってね。」
イオナ「え!?今日会ったばかりなのに!?」
あおい「あたし達はOKだよ。ね、マリン?」

マリンは笑顔で頷いた。

イオナ「で、でも・・・。」
るみ子「ガキばかり相手にしてたんだから、たまにはいいでしょ?」
イオナ「・・・。」

とにかく、ネットバトルをやることに・・・。

るみ子「それじゃ、いきますか。」
あおい「そうね。」
るみ子&あおい「バトルオペレーション、セット!」
イオナ&マリン「イン!」

イオナVSマリンのバトルが始まる。

るみ子「バトルチップ、ソード、スロットイン!」

イオナの腕に、ソードが装備される。
そして、マリンに向かって走り出す。

マリン「マリンハンマー!」

マリンはそう言って、大きなハンマーを出して、走ってくるイオナに向けて、大きく振る。
イオナは間一髪のところで避ける事ができたが、腕に装備したソードに擦れ、ソードにヒビが入った。
今度はマリンの反撃。
マリンは、ハンマーを勢いよく地面に叩きつけた。
すると、周りに泡が飛び散り、イオナの立っている場所にヒビが入った。
泡で前が見えない上体のイオナを、ハンマーでぶっ飛ばす。

るみ子「バトルチップ、オーシャンシード、スロットイン!」

イオナは飛ばされながらも、地面にオーシャンシードを投げる。
地面は水面と化する。
空中で上手く体制を整え、水面にダイブ。
私は次なるチップをスロットイン。
マリンは水面の上で、周りを窺う。
と、マリンの後ろから津波が発生。
バトルチップ、ツナミホールだ。
マリンは高くジャンプして、ツナミホールを避けた。

かかった!

るみ子「バトルチップ、ソード、ワイドソード、ロングソード、スロットイン!」
イオナ「P.A、ドリームソード!」

ツナミホールから、ドリームソードを構えたイオナが飛び出した。
イオナはマリンに向かって、ドリームソードを振り下ろした。
だが・・・、

ガキィィィン!!

ドリームソードは、マリンのハンマーと重なった。

マリン「なかなかやるじゃない。」
イオナ「そっちこそ。」

そして、2人は距離をとり・・・、

るみ子「バトルチップ、アイスタワー、スロットイン!」
イオナ「アイスタワー!」

イオナは、地面を片手でバシッと叩くと、氷の柱が何本も出現。
氷の柱は、マリンに向かってい直線。

あおい「バトルチップ、アクアタワー、スロットイン!」
マリン「アクアタワー!」

マリンも、地面をバシッと叩いて、氷の柱を出現させる。

そして、アイスタワーとアクアタワーが衝突し、細かなデータとなって消えた。
・・・バトル終了。
結果は引き分けだ。

イオナ「ふみゃ~・・・。疲れた~・・・。」

イオナはその場にぺたりと座り込んだ。

イオナ「マリンちゃん強いね。私、一回もマリンちゃんにダメージ与えられなかったよ・・・。」
マリン「そんな事ないわよ。あなただって、充分に強かったわ。」
イオナ「でも、疲れてちゃ、私もまだまだだよね・・・。」
るみ子「ま、イオナが疲れるってことは、私のオペレーション不足でもあるってことになるんだけどね(汗。」
あおい「そういえば、イオナは何か技を持っているの?」
るみ子「それが全然なくて・・・。本人ですら、どんな技を持っているのかわかんないんだって。」
あおい「ふ~ん。」
マリン「だったら、技を編み出すように、特訓すればいいのよ。」
イオナ「特訓・・・?」

イオナが首をかしげる。

マリン「そうよ。特訓すれば、何か技を編み出せるかもしれないでしょ?」
イオナ「う~ん、でも・・・、どんな特訓すればいいの・・・?」
マリン「・・・そこまでは考えてなかったわ・・・(汗。」
あおい「ま、とにかく特訓すればいいのよ。技取得の為に。」
るみ子「そうっすね^^;」
イオナ「じゃ、コバルトに頼もうかなぁ・・・。」
マリン「コバルトって、誰?」
イオナ「私の最初の友達♪バトルチップ買ってくれたのも、コバルトだったんだ♪」
るみ子「それで、イオナはそのコバルトに恋をしたのだ!」
イオナ「る、るみ姉!な、何言ってるんだよ/////////」
るみ子「本当の事じゃん♪」
マリン「へぇ、告白したの?」
イオナ「え・・・、ま、まだに決まってるじゃない/////////
まだそんなに親しくないし・・・、ふられちゃうかもしれないし・・・。」

イオナは俯く。

るみ子「まぁ、でも、いつかは告白するんでしょ?」
イオナ「う、うん・・・。」
マリン「じゃ、頑張らなくちゃね♪」
あおい「イオナを応援しなくちゃ♪」
イオナ「あ、ありがとう^^;」
あおい「ま、話は戻るけど、たまには私達も頼っていいからね♪」
るみ子「OK!そのときはよろしく頼むよ♪」

そんなこんなで、私はあおいさんとマリンに別れを告げた。
そして、イオナをプラグアウトさせた。


イオナ「はぁ・・・、疲れた・・・。」
るみ子「ホントだねぇ・・・。」
イオナ「これが疲れと言うものだね。」
るみ子「そうさ。疲れたときは、遠慮なく休みなさい。ただし、ウソをついて「疲れた~」って言うのは無しだからね?」
イオナ「解かってるって。・・・じゃ、私は寝るね。」
るみ子「うん、おやすみ。ゆっくり疲れを取るんだよ。」
イオナ「うん、おやすみ。るみ姉・・・。」

そう言って、イオナはスリープ状態になった。
よほど、疲れたのだろう。何せ、あんなバトル今までの中で始めてだから。
今までなんか、小学生相手にして、すぐにバトルが終わると言う物だから、そんなに疲れは出なかったから・・・。

るみ子「さてと・・・、小説進めますか・・・。
・・・でも、進まないんだよね・・・。どうしよう・・・。」

などと、独り言をこぼしながら、小説を書いていくのであった。

第3話に続く。


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