NOVELS ROOM

 かなりの量が抽出されてきてる・・・。
 効果がほとんどなくなっているのではなかったのか？
 効果が消えても物質自体は残ってたみたいだよ・・・
 ちなみにどれぐらいリース君に薬を注入したんだ？
 １０ｍｌぐらいかな！
 結構入れたんだね・・・物質が残るわけだ・・・。
 そんな物質が残っちゃうもの作ったんだね・・・。
 まさか、そこまで物質が残るとは思わなかったな・・・。
 ちゃんと、薬の調合、調査と実験、そして明らかな結果を出した後の効果の調査をしないからこんな事になるんだよ・・・
 まったく・・・ほんとに「自称」天才科学者だね。
 そこまで言うことなくないか？
 まぁまぁ、それより、結構取り出せてるならそのプログラムも組み込めそうだね！
 そうだね・・・でも、一応全部取り出してからにしよう。そのほうが確実だ。


数時間後・・・


 よし、全て取り出せたね。
 リース君は・・・まだ寝てるね・・・。
 まぁ、体は子供だし寝つきがいいんだろう。
 それを聞いたら、リース君きっと怒るよ。
 さて、珍しく余計な事をしなかったプラノズ君が手伝ってくれた、この女性的なリース君用の体のプログラムを組み込んでみよう。
 なぁ、今さりげなく貶しただろ？


数分後・・・


 うん、ぴったりだね。ここまで合致するとは思わなかったよ。
 まだ起動してないけど、すっごくそっくり！
 ・・・・・・。
 服装が違うだけでほとんど本人じゃないか。
 なに他人事言ってるんだ・・・服のデザインしたのはプラノズ君でしょ？
 あと、リース君がはいった機械まだ動いてるけど、いつ止めるの？
 おっと、忘れていたよ・・・っと。
 肝心の本人はまだ寝てるぞ。
 じゃ、本人起きる前に起動させようよ！どんな性格かすっごく楽しみ！
 そうだね、起きたリース君を驚かせることもできるし。
 では、ポチッとな！
 あ、それは僕がやりたかった・・・。
 うーん・・・
 本人よりちょっと声高い！
 イオナ君・・・静かに・・・。
 ん・・・？
 ここは・・・どこ？僕は・・・だれ？
 僕っ娘・・・だと！？
 はじめまして！私、イオナ！
 いろいろなんか難しいことわからないけど・・・
 今あなたはここで生まれたんだよ！
 僕・・・今生まれたの？
 そう！君は、僕とそこにいる紫のやっかい者が作り出した電子生命体なんだ！
 さりげなく貶すのやめてくれないかな・・・
 じゃ、僕のパパだね！
 あれ？でも、パパが二人居るっておかしくない？
 おい、ヴィッセン・・・こいつにいつ人工知能を入れたんだ？
 君が気がつかないうちにね。
 とにかく、無事に起動してよかった！
 あ、そうだ・・・名前どうしよう・・・。
 僕の名前決めてなかったんだ・・・生まれて最初のショックだよ・・・。


★女のこうちゃんが生まれました。
なお前回のお話はこちら。