石けんの歴史:その1***石けんの歴史:その1***石鹸の歴史は実はおどろくほど古く、なんと文字が発見されるよりもずっと 以前から石けんはあったといいます。それほど前から人間は、油とアルカリを混 ぜれば石鹸を作ることができ、汚れを落とせることを知っていたのではないか というのが、今日の定説になっています。 原始的な石けんは、中央アジアの古代人が火のうえで獣の肉を焼いていた ときに、木の灰の上に肉の脂がしたたり落ち、やがて冷えて固まったことで偶 然に生まれたといわれています。不思議なその土を手につけて手を洗って みたところ、肌についた肉の脂もそのほかの汚れも驚くほどきれいに落ちる ではありませんか!これこそが、天然のアルカリ(灰)と油脂が自然に化学反応 を起こして生み出された最初の石けんだった、というわけです。石けんは 偶然によって生まれた化学製品だったのです。 つづく |