カテゴリ:国内・海外旅行
観光のあとは、宿泊先の中禅寺金谷ホテルへ。ホテルは中禅寺湖畔にあり、ミズナラの木立に囲まれている。繁華街からは離れているため、とても落ち着いた雰囲気だ。
・金谷ホテル オフィシャルサイト フロント横のロビーには暖炉があり、燃えるまきが暖かい雰囲気をかもし出している。また廊下にも暖房が入っていて、日光の寒さを感じさせない。 部屋からは木々ごしに中禅寺湖が見える。最新のホテルと比べると、とくに水回りに古さを感じるが、室内は十分に広く暖かい雰囲気。そして来るまでは知らなかったのだけれど、このホテルには源泉掛け流しの露天風呂があった。 温泉は硫黄泉で、とっても臭いけれど気持ちが良い。空を見上げると、たくさんの星々と、驚くほどの明るさの月が見える。月にうさぎが住んでいるという伝説は、月の模様がうさぎに似ていることから来ているのだけれど、今回は満月ということもあり、月の模様がはっきりと見える。日光じゃなくて中禅寺に来てよかった。 それでディナー。明治6年創業の洋風ホテルなので食事はフレンチ。今回はホテルの宿泊プランに付いていたもの。 ホワイトアスパラのババロア かぼちゃのポタージュ 虹鱒のソテー 金谷風 金谷ホテルの名物料理。虹鱒は圧力釜で蒸したと思えるくらい頭まで柔らかくなっている。身はおいしいものの、テリヤキソースのような甘いソースには違和感を感じる。アメリカ人向け? 虹鱒の良さを引き出すなら、もっと別のソースのほうがよいと思うのだが。 牛フィレ肉のステーキ ワサビ風味のソース 塩がまったく効いていなくて締まりがない。ワサビソースも、少しツンとするだけで甘くて不思議な感じ。よっぽど「塩をくれ」と言おうと思ったが躊躇してやめた。食事中はメニューに隠れていて気づかなかったけれど、テーブルには塩があった(笑)。また肉質自体もフィレとしてはスジが多く、あまりうまみも感じない。 季節のサラダ 肉と一緒に出てきたサラダ。なぜ、この順番? 口直し(グラニテ)代わりか。 デザート(トマト入りレアチーズケーキ、バジルのソース) 平凡。 少しは期待していたのだけれど、まったくの期待はずれ。クラシカルな料理であることは知っていたけれど、レベルの高いフレンチを食べなれていると、野暮ったさを禁じ得ない。アミューズもないし、フロマージュもない不思議さ。フランス風洋食? またメインの牛フィレは「シェフは休みだったの?」と思えるほど、ぎこちない味付けだった。あとになるに従って、料理が怪しくなっていくのは気分が落ち込む。 NV Roederer Estate Brut ロデレール・エステート KANAYA HOTEL WINE赤(ハウスワイン) 飲んだワインはこの2本。ロデレール・エステートは毎度のことながらなかなかのお味。ハウスワインはアサヒビール系列のサントネージュワイン製。裏ラベルに書かれている、国内産、外国産ワインのブレンドうんぬん...という文言を読むと萎えるが、がんばっておいしいワインを造ろうとした末のことと思えば、味わい的には飲めるもの。 ただし、売店では3千円近くしていたので、それだけの値段でこういう作りはないだろうと思う。気になって日光金谷ホテルのページを見ると、オリジナルワインとしてココファームワイナリーのワインが紹介されていた。同じ栃木県の、こっちに切り替えて欲しい。 食後はバーに行こうと思ったのだけれど、レストランと同じスペースの一角にあり雰囲気も一緒なのでやめた。ロビーの暖炉付近はとても良い雰囲気なので、何かもったいなさを感じる。 さんざんブチブチ書いたけれど、最後のサービスだけはよかった。飲み残したワインがけっこうあったので、部屋に持って帰ってよいか確認しようとしたところ、先に「部屋にお運びしましょうか?」と聞かれ、部屋までグラス付きで持ってきてくれた。 まとめ: ホテルの立地や雰囲気、また無料で利用可能なラウンジ、気持ちいい源泉掛け流しの露天風呂など魅力的ではあるが、食事を含め細かなところで詰めが甘い。ただし食事に関してはネットで検索しても、あまり批判的意見を見ないので、この日の料理人固有の部分も少しはあるのだと思う。 こんどは日光金谷ホテルにも泊まってみたい。 Part5へ続く。 Part3へ戻る。 気が向いたら投票お願いします→ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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