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青い島のひだまりで

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2010.05.16
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カテゴリ:天国の青い島物語
最近、読み返している。
折原一の作品。

赤い森」を読んで
2年前に読んだ「黒い森」も読み返した。

でも、なんか意味が?
叙述トリックだから?
それで許される?

納得いかない部分もあったのだが、
調べてみたら、
読んでいない作品があった。
カエルショック 重大な事実に気づいた!

鬼頭家の惨劇
樹海伝説のはじまりは、ココ??
一刻も早くに読みたいのだが、
ま、本がなくなるわけじゃないし…。
図書館でリクエストしておこうっと。
ひよこ汗 …。

さて、そんなきょうは、
天国の青い島物語。
前回のお話を見逃した人は、ココね。

今回のお話は、3月末頃考えて、
イラストを描いたのが4月末で、
結局、色ぬりはここにきてやって…。
5月半ばになってしまった。

なので、ちょっと前のハクちゃんたちのお話。







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●天国の青い島の井戸端で 第43回 天使っちルイちゃんの交換条件と、ハクちゃんの誇大妄想♪


◆ハクちゃん危うし?
ハックション、クション!

下界では、
寒暖の差の激しい日々が続いている。
換羽の季節を迎えて、
春の装いに変わりつつあるハクちゃんが、
大きなクシャミをしていた。

ハックション、クション!

あぁ…。
鼻水、出ちゃった。
kayoちゃんのほっぺでふいちゃおう。

「あぁ、ばっちゃいいじゃん!
ハクちゃん、ひどくなったら、
病院に行くんだよ」


病院って、なんだろう。
楽しいところかな~♪

「病院行くと、1回
5000円くらいするんだからね!」
あぁ、kayoちゃん、ケチだし…。
ハク、お金のかからない鳥って
いわれているのに…。

そうだ!
念じてみよう。
ハクちゃんは、つぶらな瞳を閉じ、
なにやら瞑想をはじめた。







◆天使っちルイちゃん、参上
ハクちゃんの頭の羽がふんわりと
逆立ったとき、声がした。
「何か用?」
「あ! ルイちゃん!」
「ルイ、天使といえども忙しいんだけど…。
何か用?
あ!!! ハクちゃん、鼻水ぅ~。
ばっちいな~!!」


ハックション、クション!
ずるずると鼻水がたれてきた。
「あぁ、汚いぃ!!」
「ハク、悪化したら、病院に行くんだって?
病院って、お金がかかるところ?」

「え!? 病院?」
ルイちゃんは、ぶるっと身ぶるいをして、
説明をはじめた。







◆ハクちゃんの誇大妄想
動物病院とは、動物専門の病院。
待合室には、鳥よりも、
むしろ犬やネコがいる。

名前を呼ばれたら、診察室に入る。
白いお部屋で、先生も白衣を着ている。
そして、ぎゅっと身体をつかまれて
聴診器をあてて鼓動を調べる。
さらに、検便。

「その上、注射っていうのがあるんだよね。
細い針がついていて、
それをブスって刺すんだ。
痛いんだよね~。
ルイ、注射した日に天使になっちゃったし…」


「え? 注射したら、
天使になっちゃうの??」


「ま、回復することもあるんだろうけどね。
注射代がまた高いんだよね~」


ハク、死んじゃうかも…。
天使になっちゃうかも…。






◆ルイちゃんの交換条件
「ね、ルイちゃん。
天使パワーで治してよ~。
そのために念じたんだからぁ!!」

「なんだ、それが用だったの?」

天使パワーは、
ほんと絶対絶命の危機感を
テレパシーで感じ取ったときに
はじめて発揮するものなんだけど…。

「じゃあね、交換条件!
ハクちゃん専用のハコベプランター
あるよね~。
ルイのときは、なかったんだけど…。
今、花が終わって種がいっぱいだよね?
もらっていくよ」


ハクも、種好きなんだけど…。
大好きなんだけど…。
注射するより、いいよね。
まだ天使になりたくないし…。
「…うん、いいよ」
しぶしぶ了承したハクちゃんだ。

「よし、それで交渉成立だ。
じゃあ、青い島からパワー送るね」

ルイちゃん、くるりんと宙返りして
逆テレポート。





◆天使パワー
青い島に戻ったルイちゃん。
翼を広げて、
「ハクちゃんの風邪、ばい菌退散!
天使パワー、キラキラ♪」


キラキラと叫んだときだ。
ポリポリ、ポリポリ。
傍らで音がした。

「うめ~! ルイちゃん、
こんなにいっぱいどうしたの?
オレ、種、大好きぃ!」

「あぁ! ロッピ兄ちゃん!
それにロゼちゃんまで…」


小さなハコベの種。
おいしいんだけど食べにくい。
ポリポリ食べると、
半分は、ぽろぽろ落ちる。

天空からぽろぽろと、
小さな種が降り注いだ。
「ルイの分、あるよね?」






◆翌朝
ひと晩眠ると、ハクちゃんは全快。
「あれ? 治ったの?
ハクちゃんって、丈夫だよね~。
それに“若い”から違うね~」


ハクちゃん、ちょっぴり誇らしげ。
そして心のうちでは、
動物病院初体験がなくなり、
安心していたのはいうまでもない。

こうして、ハクちゃんは、
天使っちたちに守られ、
ことなきを得ている。






◆天空からの種で?
さて、ここからは後日談。
ルイちゃんやロゼちゃん、
代々のインコたちが眠るお墓。

今年はなぜかそのまわりから、
ハコベが生えてきた。

写真は、ごく一部なんだけど、
このまわり広い範囲に、
ハコベがちらほら、と。

もしや、種を持ち帰った
ルイちゃんが…。
天空からこぼれ落ちた種から
発芽した??

そうだ。
ここは、青い島の井戸とつながっている場所。
ルイちゃんは、
井戸からテレポートしているのだから…。

ハクちゃんのプランターのハコベ。
もう終わってしまったので、
今度は、ここから収穫しよう♪











ぴよちゃんライン











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最終更新日  2010.05.16 16:12:04
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