青い島のひだまりで

前々から気になっていた。
青い島物語、青い島物語。

イラストは描いてあったんだけど、
upしなきゃ！！
ゼイゼイ

ところで、あしたから会社の旅行で、
２泊３日で箱根＆横浜に行ってくるんだ。
お写真、お楽しみにね！
最近、忙しいな

青い島物語、前回の続き。
果たして天使っちたちは、無事に月のうさぎさんを
送りとどけることができるか！？

前回のお話を見逃した人は、ココね。




●天国の青い島物語　第６７回　天使っちルイちゃんと“まやかしの砂漠”と青い月♪





◆いざ出発
ある秋晴れの日。
「よし、きょうならいいな？」
澄み渡った空を見上げて、
うなずくロッピ兄ちゃん。

いよいようさぎさんを、
月へと送り届ける日となった。

サンタさんからもらった気球。
魔法の気球。
小さなおもちゃの気球に見えたが、
大地に置き、
「月へ出発！」
ロッピ兄ちゃんが号令をかけると
ムクムクと大きくなった。

みんなが乗り込むと、気球は
音もなく宙に浮かび上がった。





◆空の旅
「わぁ、すごぉ」
「ボクたちの青い島が、小さくなっていく」
口々に言葉が出てくる。

気球は高く高く昇っていく。
この調子で行けば、
月にもあっという間。

そんなときだった。
「あれ、なんか空が暗いよ」
ロゼちゃんが不安げにつぶやいた。
「ルイ、なんかやな予感がする」

「気のせい、気のせい♪」
絶好調のロッピ兄ちゃんだったが…。

ぴかっと稲妻が走った。








◆振り落とされたその地
突然の大きなゆれとともに、
気球が大きく傾き、
急降下した。

地面に叩きつけられる前に、
ひょいと身をひるがえし飛び立ったルイちゃん。
しっかりとロゼちゃんの羽もつかんで、
降り立った。

「ルイちゃん、ロッピ兄ちゃんと、
うさぎさんが…」
ロゼちゃんは、震えながらその様子を見ていた。

「大丈夫、気絶しているだけ」
「また闇のやつらだよね」
「多分…」








おくれて気づいたロッピ兄ちゃんと、
うさぎさん。
「ここ、どこ？　月？」
「…違う」
「なんかあの先の白いヤツ、
オレ、鳥の骨に見えるんだけど…」

ロッピ兄ちゃんの言葉に、
うさぎさんは、凍りついた。

「えぇぇぇ！
オレたち、天使なのに死んじゃうのぉ！」
薄暗い大地にロッピ兄ちゃんの叫び声が、
響き渡った。





「ボク、ここがどこか多分わかる。
ここは、“まやかしの砂漠”
青い島の歴史書で読んだ」
「ルイも知ってる。
青い島の伝説にある砂漠だよね」

「な、なんだよ、それ！
オレよりもあとから青い島に
来たくせになんでいろいろ知っているんだよ」
ロッピ兄ちゃん、やや不満げだ。

「ということは、ルイちゃんがサンタさん
からもらったペンダント…」
「うん、多分、“真実のペンダント”だと思う。
ちょっと待って、念じてみるから」

ルイちゃんは目を閉じた。
しばらくするとペンダントは光を放ち、
その光はまっすぐに伸びていた。
月へといざなう光の道しるべだった。






◆天使パワー
「方向がわかっても、気球。
落ちちゃったじゃんかよぉ。
こわれちまったかも…」
口をとがらせたロッピ兄ちゃん。

「大丈夫、ボクたち天使だもん。
ほら、天使パワーがあるよ」
「おぉ、そうだった」

みんなで翼をひろげて、
うさぎさんも大きく腕をひろげて、
「月へ出発！
天使パワー、キラキラ♪」

気球は再び大きくふくらみ、
宙に浮かび上がった。
「さあ、乗り込もうぜ！
超特急で月に出発！」





◆お餅つき
月では、ちょうど秋の餅つきをしていた。

ぺったん、ぺったん。
こ～ね、こね。
ぺったん、ぺったん。
こ～ね、こね。

熱々ののび～るお餅が、
ちょうどつきあがったところだった。







◆青い月
つきたてのお餅は、
伸びる、伸びる。

熱々のお餅。
はふはふいいながら、
お餅をほお張った。
「オレ、月の鳥になろうかな？」
つい目の前に食べものにつられる
ロッピ兄ちゃんだ。

「あ、青い月が見える」
ロゼちゃんが振り返った先に、
いつも見ている黄色の月ではなく、
青く澄んだ丸い月が浮かんでいた。

「あの青い月は、みんなが住んでいる
“青い島”だよ。
きれいだからついつい見とれて、
落ちちゃったんだ」

外から見た青い島は、
青い濃淡の輝きを放っていた。

木漏れ日の中で…roze-pi家の食卓日記 ギョウザ♪ 黄昏屋敷の古井戸から…ホラーな日記。真実かって？　それは、ひ、み、つ♪