たかがインコ、されどインコ。
ホームセンターなどのペットコーナーに、
犬猫には負けるけれど、
セキセイインコのおもちゃが売っている。
おもちゃを与えてよい時期の目安に、
生後半年となにかで見た気がする。
なぜ半年かというと、半年くらいすると
身体も大きくなりある程度というか最低限の
鳥としての分別はついてくる。
身体が小さいとおもちゃにはさまって
ケガをすることもあるし、
半年くらいすればまあ大丈夫ということだろう。
だが、半年くらいすると逆におもちゃを恐れることもある。
個体によっては、新しいものを受け付けなかったりする。
小さいころの方が慣れやすい。
わたしの場合は、幼鳥のころより、
様子を見ながらおもちゃを与えている。
それなりに遊べるし、ストレス発散にもなると思うから…。
さて、きょうは、そんなおもちゃがらみの
青い島物語の番外編。
きょうの主役は、アイドル的インコ、ハクちゃん♪
●青い島物語“番外編” 第88回 ハクちゃんと真冬のカミナリ ♪
◆ハイテンションで遊ぶ
下界修行中のハクちゃんであるが、
時に興奮し、ハイテンションでおもちゃで遊ぶ。
ハシゴをひっくり返したり、
鈴のついたおもちゃを、ガシャガシャしたり
まことに騒々しい。
◆おもちゃにひそむ危険
そんなあるとき、ハクちゃんに緊急事態発生。
「ぴぴっぴ!」
(作者訳:あんよがぁ、ハクのあんよがぁ!)
「あぁ、ハクちゃん!
何やっているの! 暴れちゃダメ!」
「ぴい!」
(作者訳:kayoちゃん、ハクのあんよがぁ…)
ハクちゃん、ハイテンションで遊ぶうちに
バスケットゴールのすきまに、あんよが引っかかった。
「ハクちゃん、じっとして!」
「ぴぴぃ!」
(作者訳:kayoちゃん、早くとってよぉ)
ハクちゃんのあんよは無事にゴールからはずれた。
◆あんよは大丈夫?
「ハクちゃん、あんよ、見せて!
握手できる? 握手?」
できるも~ん。
握手ね!
いつもどおり右足をひょいと指にのせた。
お手ならぬ、握手である。
「そっちのあんよは、痛くない?」
左握手は、ハク、苦手なんだよね~。
ほら、右握手して左だけでしっかり棒につかまっているでしょ?
ハクちゃんのあんよは、ケガもなく無事だった。
上手に握手ができて、得意顔のハクちゃんではあるが…。
◆カミナリ落ちる!?
◆あきれる天使っちたち
時を同じくして、天空界の青い島。
「あぁ、あいつ、また怒られてやんの~。
たしかオレたち、あいつがチビの時、
助けたやったよな~」
ロッピ兄ちゃん、ハクちゃんの九死に一生事件。
別名天空レストラン救出大作戦事件を回想する。
(詳細はココ)
「ボクなんか叱られたこと、ほとんどないのに…」
よいこというか、おっとり型のロゼちゃんは、
下界にいるころは全く叱られなかった。
「やあね! 男の子って!
いつまでも子供で…」
下界生活では数々の奇想天外な事件を起こした
ルイちゃんも、天使歴が長くなるにつれ、
かなり立派に成長した。
「オレたち、気が付かなかったことにしようぜ!
さ、雪がないから、きょうはサッカーで遊ぼうぜ!」
お慰めの天使パワーもなく、天使っちたちは遊びはじめた。
天空界も雪が少ない春のような陽気。
真冬のカミナリが落ちたのは、ハクちゃんのところ
だけのようだった。
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