呪縛音

呪縛音

気がつけば目の前には踏切があった。
無意識に体が動く
私を支配する悪い蟲
とうとうこの時が来たんだ。

愛してた
誰よりも 信じてた
もう戻らない愛情と
植えつけられた蟲達

蠢く蟲は次第に私の脳を支配しました。
真実を受け止められない私と
もうどうすることも出来ない現状

気がつけば私は線路の上。
最後に聞いたのは列車の汽笛。
私はそっと目を閉じて
最後に蟲達を観ました。

其れは余りに残酷で
其れは余りに悲しくて
其れは余りに痛すぎて
まさに私の心租の者だった。

最後に聞いた汽笛の音。
流れる涙は血とも区別は附かず
腕を伝う血液。
赤い涙
自分を守れなかった罪
貴方を守れなかった罪

望みなど無かった
希望など捨ててしまった
でも
生きて居たいよ

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_最後に聞いた汽笛の音
絶望という名の蟲_


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