武蔵野夫人!!
武蔵野夫人改版今日もマイブームです。「認知症とつきあう」は明日再開する予定です。「武蔵野夫人」大岡昇平著 先日この本を買いました。何で今頃こんな古い本を買ったのか・・ この小説の舞台は私の育った町、国分寺市です。それも私が遊んだ所ばかりがでてきます。その上、自分でも知らない地理的な説明が満載で、おもしろい物ですから・・ 以前、鬼のように読書していた頃に、なぜ、この本を読まなかったのでしょう。たぶん、ネーミングがなんだか怪しげなのがいけなかったのでしょう。 今読んでみると、多少退屈ですが、男女4人の心理ドラマのようです。私が泥だらけになって遊んでいた湧水の小道を重苦しいものを心に秘めながら、男女が歩いていたのでしょう。しかし、私には遠く多摩丘陵を望む湧水上の土手で草すべりをした思い出があります。子供時代の私にとって武蔵国分寺は、つまらない田舎町でしかありませんでした。 そういえば国木田独歩の武蔵野も読んでいません。あまり身近にあって気恥ずかしかったのかもしれません。 私が昔、遊んでいた場所はどこも現在公園になっていたり、史跡になっていたりで、こぎれいに整えられていて、おかしな気分です。そういえば武蔵国分寺は鎌倉時代焼失していますが、その時の瓦は道に投げ出されていたり、敷かれていたりしていたのか、破片がごろごろしていました。また畑や田んぼからは縄文時代の土器や石器などもよく掘り出されていました。 きっと素晴らしい土地で育ったというのに、当時は海辺で暮らしたいなとと思っていました。 生まれた所ではありません。生まれた土地は博多です。1歳に満たない頃に国分寺に越してきました。むろん両親に連れられてです。何十年も暮らしたのに、故郷といえる町のことをよく知らなかったと思い知らされたのも、この「武蔵野夫人」を読んだからです。 なぜ知らないかといえば、私の住んでいた地域は国分寺駅前で、新開地でした。ほとんどの人が明治時代以降、余所からやってきて住み着いた人ばかりです。土地の古い言い伝えなど知らないひとばかりでした。そういえば1度だけ正月にドンド焼きをやったような記憶があります。あのあたりでは正月にどんど焼きをやる風習がありました。ただ町ではやってはいなかったのですが、きっと子供会か何かでやったのでしょう。国分寺市、小金井市、府中市、などの武蔵野をよく知りたい方は、安島喜一のホームページhttp://www.asahi-net.or.jp/~hm9k-ajm/index.htm をご紹介いたします。