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Category

March 7, 2009
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カテゴリ:つれづれ
高槻の親子カフェ「カルペール」での 【座談会モニター】 なるものに参加してきた。

主催は大阪大学。名称は『ママのためのサイエンスカフェ』

サイエンスカフェ?なんじゃそれ?と思って告知ビラを詳しく読んでいくと、
 
 「『科学技術の問題で、不安なこと、心配なことがあるけれども誰に聞いたらいいのかなぁ』と思っている人たちと、専門家(研究者)がカフェでコーヒー片手に気軽に話し合う試みです。」

 「サイエンスはママや子供にとってこんなに身近な問題!実はママや子供のほんとに身近にサイエンス(科学技術)に関する問題がいっぱいなのです。

 ・子供のアレルギーや食育  ・食品の安全性  ・電磁波の影響
 ・エネルギー問題      ・予防接種の是非 ・医療の問題
 ・環境の問題    など  」

とあったのと、参加は無料で、子供は保育スタッフが見てくれて、ドリンク代タダ、食事券1000円プレゼントとあったので、特典にひかれたのもあった(笑)。ちなみに、アンケートを書いたら1500円の図書券ももらえる(^_^)v

それに、こういうことって、現時点ではママがそれぞれ個人的には勉強しているだけで、横との繋がりがないのでどうしても偏りがち。私もそうだと思うので、みんなで意見を出し合って討論した方がもっと広い視野や情報が集っていい。また、こういう真面目なことって、私も含め多くの人が "気になりつつも、日常の会話の中での話題にあげるのもなぁ" だと思うので、他の人の考えを聴いてみたいと思いつつ、なかなか出来るものではない。でも、こういう社会全体を含むような話は、普段ただでさえ視野が狭くなりがちの、特に専業主婦にとっては、普段使わない回路を使っていいトレーニングになるし、社会に対しての視野が広がるから、こういうセッティングされた場でそんなことを考えておしゃべりしてみるのはとてもいい経験だよね。セッティングされてある程度場をコントロールされてないと、こういう真面目な話題で離し続けられないし(笑)。

実際参加してみたら、イメージしていたのとはちょっと違ったし、普段使わない左脳的回路を使うので、長らく使っていないその回路を立ち上げてエンジンをかけるまでに疲れたが、とてもいい刺激になって参加してよかったと思う。

 「今回のカフェのテーマは『再生医療』について話して下さい。」

と最初にコーディネーターに言われて、それだけをテーマにグループワークを座談会の間いっぱいいっぱいの2時間して終わったので、個人的なおしゃべりや他のことをしゃべる間がなかったというので欲求不満は残ったが、普段気になりつつもちゃんと自分で考えたことのなかった『再生医療』について、自分の中でも漠然とした不安や期待が整理されて明確になって自分なりの『再生医療』に対する意見もしっかり確立できたのはいい手土産になった。

主催は、大阪大学の「コミュニケーションデザイン・センター」というところ。

終わってみて、なるほどなぁと分かったが、そもそもこのカフェのもくろみは「どうしても専門家や研究者は一般市民の意見から遠ざかった状態で自らの研究を進めるという風潮があるので、それではいけない、もっと一般の意見を聞こう!という視点が出て来ていて、このカフェはそういう声を集めるために行われている」とのこと。

そして、短時間にブレインストーミングをして、吸い上げた声をまとめあげるには、やはり、そういうワークショップを仕切れるスキルがいる。だから、「コミュニケーションデザイン・センター」が現場を仕切っているんだろう。

実際、彼らのやり方は短時間で無駄なく、他に余計なおしゃべりや情報の混在をさせることなく、見事に目的を達するやり方だった。

イメージとしては、小学校の時にみんなでグループワークをして最終的にグループごとに模造紙にまとめて発表するという感じ。

やり方は、ピンク・黄色・青の大き目の付箋を準備し、それぞれがピンク色の付箋に1項目ずつ「ポジティブ」な意見を書く。黄色には「ネガティブ」なものを。

そして、それらをみんなで出し合い、B6サイズの色画用紙の上にみんなで話し合いをしながら、同じテーマと思われるものを分類してそれぞれの色画用紙の上に乗せていく。なお、この色画用紙は「お皿」と呼ばれる。

それが出来たら「お皿」ごとにタイトルをつける。タイトルがつけにくいなら、もしかしたら同じテーマでくくれてないのかもしれないから、分類方法を再検討してみる。

それが終わったら、模造紙に「お皿」を貼るのだが、それらが「ストーリー」になってうまく説明できるように貼っていく。

この間、各5名のグループ(参加者は10名なのでグループは2つ)は、役割分担がある。親分、ムード、文房具、スパイ、タイム。親分は話し合いがスムーズに行われるように仕切る、ムードは行き詰ったときに雰囲気を盛り上げる、文房具は使用する文房具の出し入れ、スパイは隣のグループがどうしているか様子を伺いに行って情報を集める、タイムはタイムキーパー。

でも、この役割はなくてもよかったような気がする。

思っていたのとは違ったけど面白かったよ。

しかし、今回のこれに参加して以前からなんとなく考えいていた「親子カフェのこれから・経営」についてまたイメージができてきた。そのうち親子カフェの経営でも出来そうだわ、私(笑)。

ここの親子カフェは"老舗"に入ると思っていたのだが(経営の仕方が"こなれて"いるので)、今年で3年目。一番の老舗は堺東の親子カフェなんだね。その次がここってことか。でもまだまだ親子カフェの歴史は浅そうだ。

私が一番気に入っていた都島の親子カフェは出来てまだ間がなかったのに、去年潰れてしまったので、とても残念で困った私は無意識のうちに、なぜそこが潰れたのか?何が悪かったのか?どうすれば安定経営できるのか?とずっと考えている。

ここの親子カフェは3年目に入り、顧客も定着してきて新たな試みを始めたところと見受けられる。小学生対象の"塾"っぽいのも始めるらしい。なぜなら、開店当初店に来ていた子供たちが小学生になってきているからだ。こういう座談会も店の運営の仕方が次のステップに入ってきたというサインだろう。ちなみに、次の告知ビラで参加したら5000円現金でくれるという座談会もあったよー。現金収入がなかなか得られないママにはとても魅力的♪そんなのぜひ行きたいわ♪対象は小学生1年からの子供で、子供向けシューズについてのモニターだそうだ。

そして、私が出入りしはじめた頃に比べると、教室とイベントの数がものすごく増えてきていて、まるでママ用のカルチャースクールの雰囲気だ。

私は親子カフェはだいぶ行って会員登録もしているので、それぞれの店からイベント案内とかのメールも来る。

それらを見ていると、やっぱり、ただ親子カフェとしてお客が来るのを待っているだけでは経営していけないのか、どこもイベントや教室の数が増えて来ている。

自然、形としては「ママが目線を移せばすぐに子供の様子が見れる託児所つきのカルチャースクール」って感じになる。

そうだよなぁ、店の経営を考えたら、いつ来るか分からない客を待つより、固定客のお得意さんが多い方が断然いい。実際、そういう顧客を持っているところは、どこも経営が安定している。そういや昔読んだ「風が吹けば桶屋が儲かる仕組み」本にもそういう仕組みを作っている店がうまく行ってるとあったなぁ。この本のタイトルはちゃんと覚えていないが、簡単に言うと、閑古鳥が鳴いてる店がなぜかいつまでも潰れず残っているからなぜなんだ?!と疑問に思った著者が調査していくうちに、それぞれの店は実は店での販売で儲けている訳ではなく、別のビジネスでものすごく儲けている仕組みが見えてくるというもの。例えば、客がいるのを見たことのない商店街の布団屋は布団のレンタルで、ものすごく交通の便が悪くて客が食事している姿がほとんどない住宅街の高級料理店は、近所のママ対象の料理教室で固定客をがっちり掴んで安定経営で儲けている。やっぱり、鍵はお得意さんをどのくらい持つかやね。

それから、お金を持ってる企業や研究機関も顧客に持つこと。この親子カフェみたく、店の特性や集る顧客の特性を活かし、企業や研究機関に売り込んでこういうモニターとか座談会を開いていったらいい。

潰れた都島の親子カフェはそういう客がなかったんだと思う。

親子カフェの客って、就学前の子を持つママだから、子供が就学したら来なくなってしまうから、いかに常に新しいママを取り込めるかがポイント。となると、口コミでプレママやママになりたての人にきてもらうしかない。そうなると、子育て中のママが「行ってよかった!あそこに行くと楽しい」と喜んで楽しんでもらうのがポイント。ママは色んな制限があってなかなかやりたいことも出来ないし、おしゃべりも楽しめないから、そこをポイントにしたらいい。

となると、私が参加したみたいな座談会は点数としては、60点ぐらいかな。

ここらへんを分かっている人は、講座や教室の後に必ず交流会をもうけていて、ママ同志がおしゃべりしたりお友達を作る場を提供している。これがついてたら70-80点かな。

ママ同志は、ママになるまでは交流したことのなかったような年齢・価値観の人といきなりおしゃべりしろ、友達になれと言われても、まずはどこからとっかかったらいいか分からないので、交流会の場があっても打ち解けるまで時間がかかるし何を話していいか分からない。

なので、すぐに仲良くなれる気軽なアイスブレーキングの機会を交流会の中に組み込んでくれたらなおベスト。ここまできたら80-90点。

残りは、定期的に参加できて顔なじみの友達が作れて、かつ、普段なかなか話さないようなことをシェアしあってお互いがいい刺激をし合える友達となっていけるような場にも繋げてくれるところなら100点!

勝手な分析でした(笑)。こんなとこ、誰か知らない?





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Last updated  March 7, 2009 10:01:56 AM
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