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るうの雑記帳

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Feb 28, 2005
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カテゴリ:スーフィズム

sema

これは、今でもトルコ・コンヤにある、
メブレヴィーミュージアムの中庭で行われている、
セマーゼン(旋回舞踊)の写真です。
ちょっと、というか、この写真はかなり古いものですが…。

今日は本場トルコの旋回舞踊について。

わたしもインド・プーナにある、とても広いブッダグローブ
(訳すと仏陀の掌?!かな?)というオープンスペースで
ワーリングメディテーションというのをします。

プーナでは形式にとらわれることなく、
自由に音楽にあわせて旋回をすることが出来ます。

世界中探しても、こんなに自由に、好きな形で旋回が出来るところって、おそらくプーナだけなんじゃないかな?"
(((≧∀≦)ノ゛

女性も男性も、仏教徒もジャイナ教徒も関係なく、
一緒に旋回することが出来ます。

もちろんカリフォルニアにある、メブレヴィー支部でも
女性が旋回舞踊を習うことは出来ますが、
たぶん規則にそって行われていると思われます。

コンヤにあるセマーゼンの練習場では、とても厳しい規則
(ルール?)があります。

まず始めに Discipline であることが試されます。
Discipline とは訓練・規律と訳せますが、弟子(Diciple)とよく似た言葉であるように、弟子入りするぐらいの覚悟が必要です。

まず始めに、スーフィズムの伝統にあるように、
門前を叩いたその後は、一年間、3畳ほどしかない程の
狭い部屋にただ黙って座り、
それが許されると、キッチンで3年間まかないのために
働くことができます。
それが許されて初めて修業に入ることを許されるんだとか。

そんな長い時間、トルコに滞在できない外国人は、
特別の紹介と熱意の程によっては、旋回の修業をさせてもらえることがあります。
最短3ヶ月だと聞きました。

たまたま時を同じくして、イスラエルの青年が、私の友人のやっているゲストハウスに滞在していました。
彼はもうすでに、私よりは1ヶ月先に滞在していた旅人で、心理学を専攻している大学生でした。
スーフィズムについては、ほとんど無知でしたが、
そこですでにいろいろなことを学んだようでした。

ある日の夜、旋回舞踊を見た帰り、彼は何を思ったか突然
「帰国を延長してセマーを習いたい。」と言い出しました。
私の友人の計らいで、セマーゼンをトルコの若い修業僧たちに教えているという、セマーゼンのシャイフに彼を紹介し、
無事、そのスクールに特別参加の許可を得ることが出来ました。
半年やらなければだめだと言われたようですが、大学生なので、なんとか3ヶ月間でと頼み込んだようです。
でも、あくる日からの彼の真剣な様子は尋常ではありませんでした。

修業場では一切言葉は発することは出来ません。
マスターとお弟子さんたちは目だけで意思の疎通を図ります。
最初の数日はトルコ語のわからない彼は、通訳をつけていましたが、そのうち通訳を外し沈黙のなかでだけの訓練になったようです。
初めて修業の門をくぐったものは、まず四角い板の真ん中に、鉄の丸い釘の刺さったものを使います。
昔はほんとに釘を足の親指ではさんだといいますが、
最近のは少し球状で滑らかなものになり、親指を当てるだけになりましたが・・・。

その板の上で、”両手は胸の前で組み、右足を直角にまげ、バランスを崩すことなく5分間立つだけ”、という訓練をします。
少しの身動きも許されません。
それが出来て初めて次の訓練が許されます。
これが、本当になかなか難しい。
足の太ももがぶるぶる震えます。
筋肉トレーニングと瞑想の初歩ですね。
5分間が大変ながーく感じます。

次のステップは足の位置です。
回転する足の裏を地面につけたまま、けして浮かせてはいけません。
これはほんとに私には出来ませんでした。
回転しようとすると、どうしても軸足がつま先立ちになってしまうからです。
そして親指の位置は真ん中の釘からずれてもいけません。
彼はそんな厳しい訓練の中、毎朝6時と夕方6時の2回、
1時間の個人練習をしていました。
そうしてから毎日夜7:30からのマスターのところでの修業に行くのです。

旋回舞踊は、基本的には時計と反対周りに廻り、
右掌を上に、左掌を下に向けます。
大地に根ざし天を仰ぎます。

頭には丈の長い帽子をかぶりますが、これは墓石を象徴し、前開きの白いジャケットは、いつでも扉は開いている、
ということを象徴としています。
旋回すると丸く広がる大きなスカートは、盛られた墓土なんだそう。
エゴの完全なる消滅を表しているのですね。

たいてい11人の弟子が旋回し、一人の黒いローブをまとったシャイフ、とその下のシャイフの2人が、旋回している弟子達の周りをゆっくり歩きます。

これも11個の太陽系の惑星を象徴し、
黒服の2人が、それを微妙にコントロールをする様を象徴しているとか。
そして、突然シャイフが、まっすぐにゆっくりと進行しながら、旋回を始めます。
黒服の胸ジャケットの辺りを手でつかみ、開け放した姿勢で、廻り始めます。

この象徴は、”マスターのハートはいつでもあなた達のために開かれている”、というメッセージだそうです。

その説明を聞いたとき、なんか、ほんとにジ~ンとしましたね。あぁ、そうなんだ、マスターのハートはいつでもそこで私達の為に開かれていたのね。と改めて思うのでした。





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最終更新日  Mar 1, 2005 12:14:02 AM
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