東博の浮世絵展示室3/20~)3:ホニホロ式の春駒(木馬)遊びの子供と傘を差す美人
上野の東京国立博物館の本館2階10室の今回の展示(
展示作品リスト)は、4月15日(日)までです。
館の説明によると、「江戸時代初期の祇園社頭での遊楽を描いた屏風にはじまり、幕末江戸の桜の名所を描いた歌川広重の「名所江戸百景」まで、桜の描かれた美人画、花鳥画、風景画をあわせて展示します。」とあります。
今回の投稿は、展示作品の中から、春信『木馬遊びの子供と傘さし美人』の作品をピックアップしました。
◆「春信」:『
木馬遊びの子供と傘さし美人』/中判/錦絵
この絵は、鈴木春信が木馬で遊ぶ子供と傘を差した女性を描いた作品
・楽しそうにホニホロの春駒で遊ぶ子供と、その様子を見守る母親らしき日傘をさす女性。
・子供が遊んでいる
春駒(木馬)は、ホニホロと呼ばれていた。
・馬の首と四本の脚、そしてお尻と尻尾がついた馬の形をしたホニホロを子供の胴に巻付けると、子供が馬に乗ったような形に見える。
・ホニホロは、竹の棒に馬の首がついた
竹馬(首馬)が進化したものと見られている。
【「ホニホロ」が描かれている他の作品】
◆「春信」:『
大名行列遊び春駒』/中判/錦絵
◆「清長」:『
子宝五節遊 端午』/大判錦絵/(
ボストン美術館蔵)
◆「国貞」(三代豊国):『
睦月』/大判/錦絵・三枚続の内の一枚
◆「筆者不詳」:『
おもちゃ絵』/明治時代/(
ホニホロ飴売り)(部分)
【参考:国会図書館「
日本の風景記憶」:
喜田川守貞著「
守貞謾稿」(もりさだまんこう)/遊戯「
竹馬」】
【参考:江戸博:「
土人形 春駒」】
【参考:大阪府立中之島図書館「
人魚洞文庫データベース」:「
竹馬」】
【参考:大阪府立中之島図書館「人魚洞文庫データベース」:「
首馬」】
*「鈴木春信」:『木馬遊びの子供と傘さし美人』/(部分)
・ホニホロを胴に巻付けて、楽しそうに遊ぶ子供