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カテゴリ:本 映画 TV 音楽 美術 など
二度目の結婚も初夜に夫が腹上死、これからどう生きていったらいいのか途方に暮れたジュディ・ベンジャミンを、罠が・・・!
騙される様にして軍隊に入隊してしまうんだわね。 世間知らずのお嬢様は、親に甘やかされ、誰かに頼って生きてきたのに、イキナリ軍隊! このギャップがこの映画の醍醐味、面白い。 まさにウーマンリブが一息ついて、女性の自立が徐々に当たり前になりつつあった時代の空気を、強く感じた。 今の若い人、そう・・・もう40代の人だともうそんな記憶も無いと言うけど、 私が子どもの頃は、職業婦人といえば特別な資格等を持っている人意外は、 「あの人、離婚したから必死で働いて、お気の毒」とか、そういう雰囲気で語られていたし、 反対に夫に養われ、自分には他に生きるすべが無いと感じている母親は、夫にとてもビクビクしていたりもした。 私の母は、戦後私の父が大学を中断せざるを得なかった時、カフェやキャバレーに勤めて父を卒業させたと、大人になってから聞いた。 カフェも当時は破格の時給だったそうだけど、キャバレーはさらに二倍ほどだったので転職したんだって。 そこではホステス仲間から「エレガント」と呼ばれ、客に飲酒・食事をつけたり、こびたりしなかったのでそこが良いという得意客が増え、店でナンバー3に入っていたという。 本当は身に付けた洋裁技術を磨くため上京したそうだけど、ほとんど修行見習いではお金にならず、父を卒業させるのは無理で選択したそうだけど、どれも良い経験だったそう。 実際、人に自分の利益になるようなことを期待して、良い結果になった事などは私にも無いな。 結果的に良くしてもらったことでは、いろんな人に感謝しきれないけれど、こんな不出来で不器用な私でも、なんとか自分でベストを尽くしたいという欲求があったと思う。 ジュディは軍隊をすぐに去ってしまいたかったくせに、訪ねてきた両親に「聞こえが悪い、我が家の恥」と言われたとたんに、ムラムラと何かが沸き起こってしまったのね。 それから、初めて自立したいと思い始めたんでしょうね。 もーわくわくするわ、楽しい! それからイロイロあるんだけど、最後、これからの彼女ならなんでもできるなと思った。 信じられるのはいつもまず第一に自分、他には無い。 それがあってから、他人に信頼され、自分も信頼することができるんだろうな。 この人あってのこの映画の魅力だと思うけど、アイリーン・ブレナンは2013年に亡くなっていた。 寂しいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.01.22 11:50:59
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