私の小学生時代って、今思えば戦後だったのね(「虎に翼」)
NHK朝ドラは、はまるものとはまらないものがあって、「虎に翼」は中でも最も面白く見た作品の一つ。イヨイヨ最終週ですね。私が生まれたのは昭和34年で、生まれてから一度も「今が戦後」とか、思ったこと無かったんですけど。戦後生まれは10歳位上の、団塊の世代ってイメージでね。高度成長期育ち毎日豊かになっていく実感、文房具も可愛くオシャレになって、文房具屋に友達と行って、亜土ちゃんのイラストや、苺模様の鉛筆や手帳を手に入れるのにワクワクしてました!お小遣いは少なくて、ほぼ見るだけ、たまーに買う、って程度ではありましたけど。でも、このドラマで取り上げられた様々な新聞記事をよく覚えています。白黒TVで見た、東大の紛争や、安保反対デモ。その一週間位は、小学校の運動場一杯、沢山の横並びに腕を組みあった(はないちもんめと同じような)10人ずつ位の列が、休み時間には「あんこ反対、クリーム賛成」と声を上げながら練り歩きました。主張も何も無いのに、皆で声をあげ一つになってデモする事の、高揚感・・・少しコワっ。たった数日の遊びだったと思うのですが、メチャクチャ覚えています。朝鮮人差別についても、もう少し後「バマチョンカメラ」という簡単に誰でも撮れるカメラが売り出されたとき、両親から、チョンというのは差別用語だから使わないように言われて、正直とても驚きました。「虎に翼」には出てきませんが、部落差別というものも全く身近には無かったので、大学で知って、この日本の現代にそのような理解できないものが未だある事に、とても驚きました。母は若い頃、近所に朝鮮人の方が住んでいたそうで、仕事にもなかなかつけず苦労して気の毒だったけど、何もできなかった・・・と、話していたのも記憶しています。今でさえ、まだ差別は残っていますね。私も一時「嫌韓」が流行った頃、正直色眼鏡で見ていたこと後悔・反省しています。人には自分だけの責任や生き方では、どうにもできない事が沢山あるというのに。そして今の「尊属殺人」、当時TVや新聞で読んでも、正直良くわかりませんでした。ただ、母が簡単に説明してくれたのが記憶に残っています。「日本では、家族のうち自分の親とか祖父母とか年長の人を殺すと、重い罰があるのだけど、それでいいのかどうか争っている」のだと。無邪気な私は「え?そんな事言ったって、育ててくれている親を殺しちゃ、ダメだよね???」って疑問だけ残りましたが。。。法律に全く興味も無く、しかも記憶力も悪いので、進学先としては法学部なんて考えたことも無かったけれど、法律の世界はこんなにも戦後激動していたのですね。非常に興味深く、しかも子供の頃のかすかになった記憶を、呼び覚まされるドラマでした。これ、検索でみつけたのですが、このドラマの記念に欲しくなっちゃいました↓美彩新作「虎に翼」~もっと良くなれと願いを込めて - 江古田の空より愛をこめて~環便り (hatenablog.com)