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両国さくらの日記

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2006年05月31日 楽天プロフィール Add to Google XML

 明日からココログに引っ越します

今日付けの日経MJさんにもご紹介されていたが、現在、下着メーカーの団体・日本ボディファッション協会さん(O事務局長さん、大変ご無沙汰致しておりますが、お元気でいらっしゃいますかーっ?)が、「SOMETHING BLUE(サムシングブルー)」という青い下着を前面に打ち出すキャンペーンを行っている。

今、超人気ネットショップの白鳩さんのサイトを見たら、白鳩さんもこのキャンペーンに参加なさっておられるんですね。しかも、お買い上げ金額に応じて全員に当たるプレゼントまでご用意しておられるという太っ腹ぶりだ。

但しよくよく見ると、価格帯が高い商品のみが対象であるようだが、それでもどうせ買うならこういう時に、と思っちゃいますよね。さすが白鳩さん、なかなか商売上手である。リアルショップの皆様も負けずに頑張りましょう!



と前置きはこのくらいにして、なごり惜しいですが、このエントリを持って、楽天広場でのブログの執筆は休止させて頂きます。

このブログ「両国さくらのファッション・イン・ファッション(Fashion in Fashion)」を開始したのが厳密に言うと2004年5月30日、実質的には6月1日スタートだったのでちょうど丸2年、本当にあっという間の短い時間でした。

私の場合は、以前業界紙の記者だったので、文章を毎日大量に書くということ、そして書いた文章を多くの方々に読んで頂くということについては経験があった。そのノウハウがあったから、あまり時間をかけずにこのブログをほぼ毎日に亘って書き続けることが出来たのだと思うが・・・。

ブログをやって一番良かったな、と思うことは、普通に生活しているだけでは知り合ったり交流したりすることはほとんどあり得なかっただろう、という、様々な方々と触れ合うことが出来たとおいうことだ。

ファッション業界人であるかないかは元より、年齢も性別も、日本在住か否かも超えて、ネットを通じてコミュニケーションできることの素晴らしさ、それを身を持って経験できたことは、非常に有難いと思っている。

もう1つは、毎日自分が関心を持ったテーマについて調べることで、自分の知識が徐々に増えていったこと。そして、それが、アーカイブとしてネット上に蓄積され、同じテーマに関心のある皆様に多少なりとも参考にして頂けるようになっている、ということだ。

もちろん、前にも書いたがこのブログは客観報道ではなく、あくまでも私個人の意見・主観に基づくものなのでご覧になられて「何だい、くだらないことばかり書きやがって」と思われる場合も少なからずあるのではないとは思うが(^^;;

毎日毎日検索エンジン経由でこのブログに非常に多くの方にご訪問頂いていた結果が、230,000件超というヒット数につながっている。皆様、本当に有難うございます。

第3は、ブログが私のペースメーカーになり目標管理ツールになっているということ。残業で遅くなるとわかっていても毎晩小1時間はブログのための時間が必要だとわかっているので、かなり自己管理をするようになった(但し、酒量は減りましたが、体重は全く減っておりませんが・・・笑)。ネタ探しが理由、ということもあるのだが、「次はどこへ行こう」「あの本を読もう」「こんなことにチャレンジしよう」という短期的な目標をしっかり持つようになって、生きがいが出来たޥ

こうやって書いていると良いことずくめであるように思えるかもしれないが、1次情報を得ず、リアルやネットショップをこの目で見た感想だけで書いた文章、しかも特に行政系のイベントや大企業さんにはやや辛口なコメントをつけていることが、少なからず関係者の皆様のお気持ちを傷つけているのではないか、そういう忸怩たる思いを感じることもある。

純粋な消費者の方が何気なく書いたブログと、「元記者」が書いたブログのエントリのネガティブな表現の重みは違うんじゃないの?そんな風に指摘されたこともあるし。

以前取材して書いていた経験を持つだけに、取材が出来ない辛さも強く感じるのだが、中立を装うのではなく消費者と中小企業の目線で書くことに徹するのも悪くはないんじゃないか、当面は自分が書きたいと思うことを素直に書いていこう、そう思っています。

私のブログは文章も長いし、好き嫌いがはっきりと分かれると思いますが、良かったら引き続きご愛顧下さい。

最後に、著作権の問題等、気になる点もございましたが、足跡機能や楽天さん独自のアフィリエイトがあって、初心者にも使い勝手が良くブログ仲間が作りやすく、しかも無料で使えるこの場=楽天広場をご提供して下さった楽天さん、ありがとうޥ

そして、毎日のようにこのブログを訪ねて下さったブログ仲間の皆様、皆様のブログを読ませて頂くことが、私の元気の素でした。暖かい沢山のコメント、本当にありがとう。そして、幸せになろうねޥ



明日からは、ココログの「新・両国さくらのファッション・イン・ファッション(Fashion in Fashion)」及び、アパログの「両国さくらの☆ネットでファッション☆」の方でお会い致しましょう!

移転先:

◆新・両国さくらのファッション・イン・ファッション(Fashion in Fashion)
 http://ryogokusakura.cocolog-nifty.com/blog/

◆両国さくらの☆ネットでファッション☆
 http://www.apalog.com/sakura

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最終更新日  2006年06月01日 00時14分03秒


2006年05月30日

 ファッション系展示会情報サイト「OCX(オーシーエックス)」、本格公開
[ ニュース解説ーデザイナー ]    

そうこうしているうちに、ブログの移転リニューアルがもう明後日に迫ってきた。

楽天さんとの別れはなごり惜しいが、新しい実験的なコンテンツもブログ上で試みていきたいので、特に楽天仲間の皆さんにはちょっとご不便をおかけ致しますが、良かったら新しいブログにも引き続き遊びにいらして頂けるとウレシイです。

さて、今夜は、ファッション業界の若きベンチャー、(有)Open-ClothesのK君から、新規事業のニュースリリースを頂いたので、そちらをご紹介しよう。

最新のファッション系展示会カレンダーと展示会に出展された商品をバイヤーや一般の方向けに紹介するサイト「OCX(オーシーエックス)」が本格稼動した、というお知らせだ。

見ての通り、アパレルや雑貨関連の感度の良いブランド、ヤング~キャリア向けのブランド、新進クリエーターのブランドが数多く掲載されているので、参考になる。

最近業界紙等でも報道されているが、ここ1、2年新しい合同展示会が数多く誕生しており、なかなか全てをカバーできないと思っておられるバイヤーさんは、特に地方の方などには多いと思うのだ。

私もそうなんだけど、紙のDMの整理も意外と手間隙かかってしまうものだが、このサイトがあればそういう必要もなく便利ですよね(^^)

皆様是非ご活用下さいませ。



今日のアパログのエントリはコチラ↓↓↓
・・・「SNSも手掛ける地域密着型情報サイト、香川の『ドコイコ』」

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最終更新日  2006年05月31日 00時48分41秒

2006年05月29日

 クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)さんってイイ人らしいね

本日発売のWWDジャパンさんの5月29日号はメンズ・ファッションの特集だった。

店頭を見ただけで想像はつくが、同紙によると、今、有力セレクトショップや百貨店さんのメンズ売り場は軒並み絶好調らしい。新富裕層のお客様がドカンと大人買いされるとか・・・いやはや、お金のある方がホント、うらやましいっす。

今年度のうちの会社のパワーアップセミナーのコーディネーターを務めて下さっている有限会社ファッションリンクス代表取締役の福永成明さんがこの間おっしゃっておられたのだが、日本では今、メンズとレディスの売上高は1対3の割合らしい。欧米は平均1.8くらいで、日本のこれまでのファッションは女性偏重に相当偏っていたのだが、ここに来て、40歳過ぎのチョイ悪オヤジ世代とか、団塊ジュニア以下の世代の一定の塊の人達は、百貨店さんのオジサン売り場のような服では満足せず、何歳になってもセレクトショップで商品を選ぶように変わってきている。

もちろん、お金がないとか、忙しくて自分で売り場に行けないとか、興味がないとか、様々な理由でファッションから遠ざかっている人達も依然として数多いが、昔に比べると急速に状況が変化してきている兆しが見えるのだ。「日本も今後は徐々に欧米に近づいてくるんじゃないか」、と福永さんは期待を込めて語っておられた。

レディスに関しては、今後少子高齢化の影響が相当効いてくると予想されるが、メンズでは人口は減ったとしても感度の良いそれなりの価格のものが売れてくるとなると、まっとうな商売をなさっておられるアパレルさんや小売業の皆さんにとってはやりがいのある状況になる訳だ。

昨今の状況を見ていると、ホント、メンズは雑貨関連も含めてどんどんどんどん面白いマーケットが生まれつつあるなぁ、と思います。現場の皆さんも希望を持ってもっともっと頑張って頂きたいものですね(^^)

さて、今日はそんなメンズの、最近人気急上昇中のデザイナー、クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)さんのお話。彼のネタは何度かこのブログでも取り上げたことがあるが、今日付けのWWDジャパンさんに、「クリス・ヴァン・アッシュ誕生秘話」という心温まる記事が掲載されていた。

前にもWWDさんには、クリスがトランスコンチネンツと共に今秋立ち上げる新ブランド「Taylor Design」の仕事を非常に真面目にこなしておられる由(トラコンの社長さんの、「約束をこんなにきっちり守る外国人デザイナーは初めて」といった趣旨のコメントが掲載されていたように記憶している)紹介されていた。

更に、クリスは、トラコンとの取り組みについては自分の名前を冠したものでなくても全く気にならない、と明言もしていたのだが・・・。

今日の記事は、ユナイテッド・アローズの栗野宏文常務との交流のお話だった。栗野常務は早くからクリスの才能を見抜き彼に業界のある人物を紹介、就職のチャンスまで与えておられたそうですね。

ネタバレしてしまってはWWDさんに申し訳ないので、細かいことをお知りになりたいクリスファンの皆さんは是非同紙を買って読んで頂きたいと思うが、クリスがチャンスを掴むくだりよりも、「その後」の話の方に是非着目して頂きたいと思う。クリスの人間性の良さを感じるエピソードで、さくらも非常に感動致しました。

ファッションデザイナーとして成功できる条件として、クリエーションのレベルの高さとかとんがった個性を連想される方も多いだろうが、現場でお仕事をなさっておられる業界の方に伺うと必ず「人柄の良さ」というのが挙がります。

何のビジネスでもそうだろうが、ファッションビジネスは一人では出来ない商売だ。仕入先や売り先、様々な業者さん、スポンサーさんの存在、そして社内の先輩、後輩、同僚とのチームワークの力があって初めて実現する。「自分さえ良ければ」という人は、周りから助けてもらえなくなるのだ。

専門学校の職員の方々に伺っても、「人柄の良い生徒を学校としては企業に強くプッシュする」という話は、異口同音に出てきますね。

これからアパレルやファッション系小売業に就職されようと思っておられる方、是非心しておかれると宜しいかと思いますよ(^^)

ということで、来月には早くもメンズはピッティ・ウォモを皮切りに次シーズンのトレンドが発表されるのだが、2006~2007年秋冬のクリス・ヴァン・アッシュのコレクションを、クリス自身のサイトとstyle.comの両方で是非ご覧下さい。

メンズ全般のトレンド同様、グレーのスーツとかシャツとか、フランネルのダブルブレステッドコードとか、細めのネクタイとかいろいろ出てきますが、クリスらしい、微妙なバランスのくずし方(パンツをブーツインして、シャツの襟元をボタン2つくらい開けたりとか・・・)や、カジュアルなアイテムへのちょっとしたデザインの落とし込み方(太目のストライプのシャツに、市松格子のベルトの組み合わせや、織りがストライプになっているシャツに黒の大きな花を胸元にプリントであしらったシャツ+グレー地に黒の切り替えのラインが入ったジャージーのパンツ等々)は、お洒落心のある男性を魅了して止まない彼ならではの巧さ、だと思います。

Kris Van Assche公式サイト

style.com

(PS.クリスとトラコンの取り組みをご紹介しておられたブログ、「LONDONTOKYO STYLE」さんからリンク&トラックバックさせて頂きました)。



アパログ連載「両国さくらの☆ネットでファッション☆」、本日のエントリはコチラ↓↓↓
・・・「SNSショッピング『ビルコレ』その後ーショップチャンネルとユニクロが加わりましたー」

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最終更新日  2006年05月29日 23時19分49秒

2006年05月28日

 続々・ゼイヴェルー同社のパートナー、(株)ゆめみ深田浩嗣社長へのインタビュー
[ IT活用 ]    

ちょっと深掘りしすぎかもしれないが、ここまで書いてきた責任もあるし、もう一丁ゼイヴェルさんネタで・・・。

IT業界の方にはよく知られていることであるようだが、同社はシステム部門を内製化していない。(株)ゆめみさんという、非常に優秀なパートナーとタッグを組んだことが、ここまで躍進できた原動力になっているようだ。

その(株)ゆめみの、深田浩嗣社長へのインタビューが、先月末に「湯川鶴章のIT潮流」で2度に亘ってPodcasting(ポッドキャスティング)で紹介されていたので、興味のある方は是非ご聴取下さい。少しだけ、YouTubeによる、ビデオ画像もアップされております。



◆「湯川鶴章のIT潮流 powerd by ココログ」
・・・「株式会社ゆめみの成功の秘訣ー深田浩嗣氏」

◆◆「湯川鶴章のIT潮流 powerd by ココログ」
・・・「ケータイ2.0ー深田浩嗣氏」


(ちなみに、ネタバラシをしてしまうと、私がこのブログを移転し、「新・両国さくらのファッション・イン・ファッション(Fashion in Fashion)」でポッドキャスティングを始めようと思ったきっかけは、この番組を聞いたからだ。こういう番組のファッション版をやれないか、と単純に思ったんですよ。

その後、自宅のPCが故障し、毎日いろいろなサイトをチェックできなくなってしまっている間に、この番組で生じたトラブル。その発端になった、削除された番組を聞いていなかったため、頭の悪い私には、真相が全くわからないのだが・・・?

元々ミーハーな動機で飛びつこうとしていたのが悪いのだろうが、正直、私のポッドキャスティング熱は一気に冷めてしまった。説明できない事情があるから沈黙なさっておられるのだろうが・・・。参加型ジャーナリズムの難しさ、説明責任の問題。湯川さんのコメントを、さくらは待っております)。



ネットやケータイの世界で大きく成功するには、技術の進化の方向を正しく予見し、それを先取りできる能力が不可欠だと私は思う。売り場構築は建物を建ててもらったらとりあえずは終わり、というリアルの店舗ビジネスとは違い、システムは不断に進化させなければならないものだからだ。

モバイルとPCユーザーの違い、ケータイの特性を生かしたビジネスモデルの構築(庶民にショッピングや情報発信やコミュニケーションの楽しさを知ってもらいたい、という深田社長の思いには、非常に共感できるところが大きいですね)、Web2.0になぞらえた「ケータイ2.0」という考え方、全て的を射ているなぁ、と思って興味深く聞かせてもらった。

中長期的にはPCとケータイのユーザーは重なり合ってくるだろう、という見方も、正しいように思いますね。勝手サイト(公式サイトではない、自前サイト)の方が面白いとか、ケータイ用RSSリーダーのアプリを開発しておられるとか、ふむふむ、と納得させられる話ばかりだった。

インタビューの最後の方では、ソフトバンクのVodafone買収をどう見るかということと、Googleの脅威に技術系企業としてどのように対応していくのか、という重要なポイントについても触れられている。

このインタビューの中にもそういう話題が出てくるが、ケータイ通販、Eコマースというのは、モバイルの業界全体のビジネスの流れの中では一部の分野であって、大きなトレンドの流れも知っておかないと正しい戦略は導き出せない。

このインタビューを聞かれて、「だからゼイヴェルさんは成功しているんだ」と、ネットやケータイで通販をご経験なさっておられる皆さんは、きっと納得されたことと思う。いくら良い商材が揃っていても、仕組みが整っておらずグラグラしているサイトでは売り上げは作れないのだ。

ただ、大きい会社、優秀なベンチャー企業だけが出来る、という訳ではないと私は思う。小さな企業さんでも自分で苦労して通販を始めておられる方は、ネットやモバイルの商売のツボ、Web2.0なんて言葉は知らなくとも、この番組で語られているような話、時代がどういう方向に向かっているかは体で感じておられる筈だ。さくらの周りの先駆者的な中小企業さんは皆さんそうですからね。

逆に、自前で取り組んでおられない方、ゼイヴェルさんお任せ(笑)、みたいな企業さんの方が、将来は危ういという気がする。自社の得手とする部分に特化し、他はプロに任せる、というのも良いのですが、通販という狭い分野に限らず、ヤングのライフスタイル全般を変化させている大きな流れというものをきちんと把握しておく必要があるように思います。



こちらのブログも面白いよ↓↓↓
「両国さくらの☆ネットでファッション☆」
・・・今日の御題は「UCモール、楊鳴一社長の本、中国に実店舗の出店をお考えの方にもお勧めです」


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最終更新日  2006年05月28日 20時58分30秒

2006年05月27日

 ゼイヴェル・大浜史太郎社長へのインタビュー(「7StarVentures-エピステーメー-」)を読んだ
[ IT活用 ]    

お取り引きなさっておられる企業さんにはある程度は情報開示なさっておられるのだろうが、華々しいTGC(東京ガールズコレクション)以外の話題がなかなかファッション業界に伝わってこないゼイヴェルさんネタの続きです。

5月24日(水)の、スクウェア・エニックスさんと新会社を設立して新しいSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を立ち上げるとのニュースと、その前の、WWDジャパンさんの5月22日号のネット通販&ケータイ通販特集を見て、いろいろと疑問が沸いてきたので、ネットで少し調べてみた。

まずは、既にご存知の方も多いかもしれないが、「7StarVentures-エピステーメー-」というサイトで、2005年7月からゼイヴェルの大浜史太郎社長へのロングインタビューの連載が続いている。インタビュアーは(株)ベンチャー・オンラインCEOの唐澤誠章氏で、中々力の篭った内容だ。

このインタビューを読んだ率直な感想だが、大浜社長は、最近マスコミで騒がれている、「76世代」(1976年生まれの、はてなの近藤社長、ミクシィの笠原社長など)の経営者達とは違うタイプの、ユニークな個性をお持ちだということ。

ご自身も認めておられる通り、基本的にはPCではなくモバイルの世界の方だし、技術面でのトップランナー、という訳ではない。PCのネットの世界の動きを睨みながら、ケータイでは他社に先行する、という戦略を取っておられる。

その際の同社の武器は、コンテンツ作りのうまさとか、感性に訴える販促、なのだ。非常に論理明晰なタイプでありながらも、我々ファッションの業界に相通ずるような、「右脳系」、水っぽい匂いを持っておられるようで、なかなか面白い方ですね。

やはり、元はTVの構成作家をなさっておられたということで、ヒトのココロの微妙な綾を読むことに長けておられるように感じる。

印象に残ったのは、「社員に仕事に全力投球してもらうため、社内恋愛を禁止している」というくだりと、「35歳定年制」の話である。

コレ、残酷なようなんだけど、恐らく自社の社員さんの特性とか、ギョーカイ特性を非常に良く掴んでおられますよ。確かに、特に女の子で優秀な子が、恋をしたとたんに仕事は2の次に、なんてことはよくある話だし(笑)・・・。

同社のターゲットとしている年齢層からしても、ケータイ、モバイルの業界の進化の早さについていくためにも、35歳過ぎている人間は少なくとも現状では使い物にならない、というのも良くわかる。

今も昔も、さくらがお世話になっているアパレルやヤング向け小売業の社長さん達の何人かは、「35歳過ぎたらヤングのバイヤーからは外れてもらう」「40歳になったら、物流など裏方に回ってもらう」とおっしゃっておられるが、それと似ていますよね。

ただ、「独立してもらう」と「裏方に回ってもらう」は、雇用を保証しているかどうかという点で大きく違いますから。初めから独立できないレベルの人間は採用しない、と言い切っておられるのを無責任ではない、と見ることも出来るだろうし、このような不安定な会社には就職しない、という人も当然多いだろう。その辺は、賛否両論分かれるところだと私は思います。

それはさておき、ゼイヴェルさんの売上高の実情は、一体今どうなっているのだろうか?

大浜社長は、「7StarsVenture-エピステーメー-」のインタビューの中で、「マスコミへの情報公開については気をつけている」ということを語っている。ライバルに模倣されることを恐れておられる訳で、それは無理からぬことだが、正直、取材する側の突っ込みも足りないのではないか、という気がしてならない。

昨年6月17日付けの繊研新聞さんに、「ガールズウォーカーは月商4億5千万~5億円規模になっている」旨が掲載されている。その後、2005年8月8日付けの「7StarsVenture-エピステーメー-」では、同サイトのCVR(コンバージョンレート)がまだ0.4%しかない、と大浜社長が述べておられた。

前、「両国さくらの☆ネットでファッション☆」に書いたが、ネット通販の業界では現在はCVRは最低0.7%以上はないと失格、と言われている。

裏を返すと、「まだまだ成長性は高い」と見ることも出来るのだが、果たして現状ではどの程度まで伸ばしてきているのだろうか。

ゼイヴェルさんから出ている数少ない情報の中で、気になっている点が2点ある。ベンチャーナウのサイトに昨年9月、ガールズウォーカードットコムの月間PV(ページビュー)は約30億、総読者数2,700万人と掲載されていたのだが、WWDジャパンさんの4月24日号の特集では、前者が26~28億、後者は未公表となっていたのだ。

「30億」と「26億」、いずれもケタ外れに大きい数字ではあるが、かなり違う数字である。両方共本当の数字であれば、1割以上減少していることになる。これは何故なのか?

更に、会員数も、ひょっとしたら減り始めているのではないのか?

ここから先は推論になるが、ケータイにはまっているF0層(女子高生)やF1層(20~34歳)の女の子達も、日々成長・進化しているのだ。ある時期、エビちゃん、もえちゃんと騒いでいても、そこから「卒業」していく時をいつか迎える、というのは、大いに考えられる。

ケータイブログを始めても、PCが買える、自宅において頻繁に立ち上げることの出来る経済力と時間があれば、そちらへ移行、ということもあるだろう。ケータイの小さい画面だけでは得られない情報を得たり、友達を作ったり、買い物をすること、あるいは自ら発信する面白さを覚えてしまうと、最早モバイルには戻ってきてくれない子達も多いのではないか。たまには見ることはあったにしてもね。

もう1つ、これは同社に限らず、全ての企業さんが今直面している問題であるが、ヤングの数は年々着実に減り続けている、ということも影響しているのかもしれない。

だからこそ、後述するが、同社はファンの女の子達、そしてネクストのジェネレーションの女の子達に向けて、常に新しい仕掛け、サプライズを提供していかなければならないのである。

さくらが気になっている点の2点目、それは、オークションサイト、ガルオクさんのことである。

今、久々にガルオクをチェックしてみたんだけど、正直、ガラガラ、でした。ほとんどの商品が入札ゼロである。ごくごくたまに、「CanCam蝦チャン系花柄フリルワンピ」なんて書いてある商品に42件入っていたりするけれど。

ビッダーズさんとか、ヤフオクのモバイル版に比べると、差は歴然としている。

たぶんもう、ガルオクではモデルさんが出品したような商品とか、今すぐ着られる旬のアパレルくらいしか売れない、ということは、ケータイユーザーの間でも有名になってしまっている筈だ。2ちゃんねるには、「出品者に詐欺師や常識のない子供が多い。オークションはPCの方が信用できる」とか、「サーバが重すぎる」(この書き込みは何件もあった。これはケータイやネットのビジネスでは致命的ですよ。ということは、この分野はゼイヴェルはかなり捨ててかかっている、と見た方が良いとさくらは思う)などなど、辛らつな書き込みが一杯だ。小さな売り上げの集積で稼ぐC2Cの分野でこうなってしまうと、なかなか巻き返しは難しいのではなかろうか。

わずか1年前の2005年6月17日付けの繊研新聞には、「ガルオクの月間流通総額50億円以上、会員150万人」なんて威勢の良い数字が踊っていたのだ。このように、ケータイ業界のビジネスは、まだ流れが流動的であり、現在の優良企業が超大手に飲み込まれる、あるいは後発に追い抜かれる可能性も高いのである。

では、同社はこれからどういう方向に向かおうとしているのだろうか?

5月24日付けのこのブログに書いたが、ネットビジネスの企業戦略は大きく2つに分類できると私は考えている。

1つは、Web2.0系のGoogle、Yahooや、日本のmixi、はてななど。なるべく多くのユーザーを集め、薄く広くお金がチャリーンと落ちてくる仕組みを作ること。もう1つは、ページビューの多さではなく、CVR(コンバージョンレート)を上げ、目的意識を持って訪問してくる人やリピーターから売り上げを取っていく方法(大半のネット通販)。

今日、「7StarVenture-エピステーメー-」を読んでいると、興味深い記述に行き当たった。1つは、思い出してみると、確かにこれは大浜社長は前から繊維ファッション系の媒体でも語っておられたように記憶しているが、ガールズウォーカードットコム全体としては通販サイトではなく、女性向けのポータルサイトである、と位置づけている、というくだり。

もう1つは、「コマースの売上高は100億円程度で良い」と明言しておられることだ。

これはたぶん、正しい戦略だという気がする。ピュアヤングからヤングの、レディスの感度の良いブランドだけをターゲットにしていくと、どうしても成長の限界というのは出てくるだろうから。
年代層の高すぎる、あるいは低すぎるゾーンまで入れると、サイトのとんがりがなくなってきますんでね。

ひょっとしたらゼイヴェルさんは、そろそろこの100億円の目標は達成できる段階に近づいてきているかもしれない。皮肉なことに、PVは落としつつCVRは上がる、という、通販に限っては理想的な法則にはまりながら・・・。

だが、女性向けの総合ポータルを築き、そこからファッション系通販に限らず多様なビジネスを派生させていくと考えれば、PVが落ちる、というのは望ましい状態ではない。

だから、次に向かう方向は、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)なんですよ、間違いなく。ファッション業界の人達にこういう難しい話をしてもわからんだろうな、と思って、そういう話題はわが業界の業界紙の記者さんの前ではオクビにも出されないんでしょうけどね(笑)。

PCの業界でも、まだ、女性のみのSNSというのは、立ち上がっていない。これがもしうまく行くとしたら、しかもモバイルの世界で、というと、完全に世界初の事例になるだろうが・・・。

さくらが前々から感じていることが1つある。PCのネットの世界では、IT系企業さんがうまく仕掛けたから、ということもあるが、草の根のネットワーカーさん達の中に何人もの新しいもの好きのオピニオンリーダーさん達が居て、彼らが口コミでネット上のニュートレンドを広めていく、といった現象が定着している。

だけど、ガールズウォーカードットコムが今前面に出しているエビちゃんは、雑誌発、上からの仕掛けなんですよ。サイトの利用者の女の子達は、まだまだ受け身なのだ。

女性達でも、むしろネットでアフィリエイトをやっているママさん達なんかの方が余程能動的、活発で楽しげだ。

ケータイ、という小さな画面、メインユーザーも年齢的にもキャラクター的にも幼いタイプが多い、ということになると、どうしてもTV的、雑誌的な上からの仕掛けでプッシュしていかないと市場は作れない、というのがこれまでの状況なのだろうが・・・。

SNSを成功させるには、参加者が自由に動きやすい仕組みを作ってあげる必要があると思う。

それが、女の子だけ、というフレームで、果たしてうまく行くのか?もし男子も入れるとしたら、スクエニさんと組んだことと洋服の通販(現状では主としてレディスのみ)という同社独自の武器をいかにして生かしていくのか?

既存顧客の回遊でそこそこ数字を取っていけばよい、という考えだと思われる就職サイトや不動産賃貸の斡旋とは違って、この事業には相当に力を入れて臨んでいかれるのではないかと私は予想しているのだが、さて今後、どうなるでしょうか?上場企業である、スクウェア・エニックスさん側の意向もあるでしょうしね。

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最終更新日  2006年05月28日 21時06分22秒

2006年05月26日

 イオンの情報化投資ー「日経ビジネス NB online」からー
[ IT活用 ]    

重要なニュース・ラッシュの今、毎日毎日書きたいネタはありすぎて困るくらいなのだが、最近水面下で激しく働いているので時間がナイっ!!今日も帰りが遅くなってしまったので(笑)、手抜きブログ気味だけど勘弁してチョ。

昨日、コンビニのセブンイレブンさんのシステム刷新の話をご紹介したのだが、少し前に、GMSのイオンさんのケースが「日経ビジネス NB online」に出ていたので、そちらにも触れておこう。

同社の縣厚伸・常務執行役IT担当へのインタビューだ。5回に分けての連載で、かなり読み応えのある、中身の濃い内容になっている。

90年代後半からのIT投資総額が750億円(昨日のセブンイレブンさんは500億円でしたよね)だったとか、無線LANを導入している点は同じだなとか、セブンさんのケースと比較しながら読んでみるとなかなか面白い。フランチャイズ方式を取っているコンビニとGMSの違いもいろいろ浮き彫りになってくるようだ。

私の感想、2点だけ記しておくが、1点は、企業のIT化は、あくまでも業務改革、というか、BPR(ビジネス・プロセス・エンジニアリング)と同時並行的に進めないとうまく行かないのだろうな、ということ。

もう1点は、自動補充発注について触れられた部分で、生鮮食料品などの管理は自動化しなかった、ということ。

縣厚常務がおっしゃっておられる通り、そういうきめ細かさがアメリカと違う点であり、日本の小売業の強みなのである(裏を返すと海外進出の際の弱みともなりうる部分かもしれないが)。

そういう、いい意味でのアナログなMD力を、衣料品部門でも発揮して頂きたいなぁ、と思います。今まさに、改革の途上にあるのだと思いますが(ナゴヤドーム店をまだ自分の目で見ていないので、この点についてはコメントできないんですけどね)。



こちらのブログも益々大好評(^^)/ ↓↓↓
「両国さくらの☆ネットでファッション☆」
・・・今日の御題は「Google、クリック再生型動画広告を開始」

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最終更新日  2006年05月27日 01時17分16秒

2006年05月25日

 セブンイレブンが500億円投じ新システム、5月末から店舗システムを全国展開(H18.5.25IT PRO他)
[ IT活用 ]    

いやはや、進化しているのはネットやケータイの中だけじゃないんですよね。

リアルの店舗ビジネスのIT活用、こちらの方も、アメリカに負けじと、日本の進んだ企業さんは頑張っておられる。

今日発表された、セブンイレブンさんのこのニュース。総投資額500億円、というケタはずれに大きな数字にも度肝を抜かれるが、実際にどのような店舗システムが導入されたのかという説明を垣間見ると、さすがセブンさん、と唸らされる内容だった。

同社自身のニュースリリースに、かなり詳しい記述があるので、リテイルビジネス、アパレルさんのSPAご担当者の皆様などには是非お読み頂きたいが、時間のない方のために、私が感心した点について短くまとめておこう。

1.店舗システムで、音声、動画による商品説明が見られるようになっていること。
これは時流、ですね。言葉による説明よりは、棚割りの問題など、一目瞭然でわかりやすくなるのではないだろうか。

2.セブンイレブンの電子マネー「nanaco(ナナコ)」だけでなく、他社企画の電子マネーも使える非接触リーダーライターをレジに備え付ける。
これ、小売システムに関する展示会「リテイルテックジャパン」を見るたびに思っていたんですが、カードリーダーが幾つもレジ周りにあるとお客様にとって紛らわしい上買い物かごを置きにくくなってしまう。
それにしても、POSレジの変更に含めて一気にやってしまうとは、凄いことである・・・。

3.店内に無線LANを配備
IT系企業のオフィス並みの環境ですね。売場にも事務所にもちゃんと無線LANのアンテナを置いて、売場の商品情報を見ることが出来るようにするそうだ。

4.小売店にとっての「あったら便利」メニューの充実
店舗システムに配備されている「チラシ作成機能」「天候情報」「レシートにクーポン券、QRコード等を印字できる機能」等々、本当に痒いところに手が届いているなぁ、とひたすら感心させられた。こういうものがあれば、店舗独自の販促がガンガンかけられますよね。

5.セキュリテイ対応の強化
これが、ハンパじゃないっす。まずは、無停止サーバを横浜と大阪の2箇所に配備し、完全バックアップ体制を実現、また、センターへの回線引込局や通信機器等も2重化するそうだ。

ここに来て、コンビニ業界全体の売り上げは頭打ち傾向を見せており、発注の精度を上げて売り逃しを防いだり、セルフ販売ながら仕組みとしての顧客へのサービスを向上させる必要性は前にも増して高まっている。

まさに、情報戦の様相を呈している業界だが、電子マネーの導入と合わせてのこのタイミングでのインフラの整備で、セブンイレブンの競争力はまた一段とアップするのではないかと感じるのは私だけだろうか?



こちらのブログもお役立ちネタが満載♪「両国さくらの☆ネットでファッション☆」
・・・今日のお題は「日本語のまま中国のホームページが検索できるサイト『JChere(ジェイシーヒア)』」

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最終更新日  2006年05月26日 00時27分45秒

2006年05月24日

 ゼイヴェルとスクウェア・エニックス、F1層の女性向けSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)開始
[ IT活用 ]    

このニュース、本当はアパログさんの「両国さくらの☆ネットでファッション☆」の方に書いた方がいいのだろうが、そちらには今日は別の話題を取り上げようと思うので、こちらでご紹介させて頂くことにしよう。

今朝の繊研新聞さんのトップ記事よりは、このニュースの方がネットやモバイルの業界人にとっては余程大ニュースだろう。良くも悪くも(笑)ファッション業界の風雲児になっている、ゼイヴェルさんの話なのだが。

{ちなみに、フランスの「ジャパン・エキスポ」は、誰でも出られるようなイベントのようですしね(さくらの知人も何年か前に出てます)。アルバローザ・ジャパンは、実際の企業運営はアパレルのプロに任せる、いわゆる投資のようなもので、ゼイヴェルさん本体にとっては痛くも痒くもない事業だ。繊研新聞さんをご購読でない方は、何のことやらおわかりでないだろうが、是非お金を出して読んでチョ。}

しかし、こちらのビジネスモデルは、ネットやモバイルビジネスのツボを知らない人間にとっては、恐らく手も足も出ない範疇のもの。さくらと同年代以上の、アナログ世代のファッション業界人の発想では、思いつきもしないものだと思う。

◆ゼイヴェル・グループとスクウェア・エニックス、「株式会社スタイルウォーカー」設立(ゼイヴェル公式ホームページ

◆スクウェア・エニックスが女性をターゲットにしたソーシャルネットワーキングサービスを提供(ファミ通.com

ついおとつい、私は、「両国さくらの☆ネットでファッション☆」に「mixiミュージック」について、「このようなサービスをファッションでもやれるはず」と書いた。ゼイヴェルさんとスクウェア・エニックスさんのビジネスモデルの一部は、私がイメージしていた形に近いものだ。

アバターは、Yahooさんなどで既にかなり多くのヤングに受け入れられている。アバターが着ている服を本当に買えたら、という発想は、当然その延長線上で出てきますよね。

このビジネス、果たしてどのくらいの売上規模になるのか?

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)がらみの話題の常で、まずは収益よりも会員数を、ということなのか、「初年度50万人」という数字が掲げられている。

恐らく会費は他のSNS同様無料、アバターの洋服代なんてそんなに高くは出来ないだろうから、実質的な売り上げは通販で取っていくとして、50万人のうちの2%の1万人が月5,000円買ってくれれば月商5,000万円、年商6億円・・・オイシイビジネスだなぁ・・・とは問屋が卸さないはずなのである。

というのは、以前ヤングやキャリア向けレディスのファッション系ネット通販ポータルの大手企業さんに伺った話だと、パソコンのみのシステム投資に月1,500万円くらいかかってしまう、ということだったので。ニュースリリースによると、PCだけでなくケータイでもやっていかれる、ということは、サーバの管理運用だけでなく、PC用画面、ケータイ用画面→3キャリア対応に変換、と尚のこと投資の額は大きくならざるを得なくなる。

この辺を誰かに詳しく取材して頂きたいのだが、ゲームと違って、一度開発したら終わり、後はそのコンテンツからロングテールで回収、という訳にもいかず、人件費やその他の経費を考えても、数億円程度の売り上げでは、まだまだ割に合わない、というところが多い筈である。

今週号のWWDジャパンさんで、スタイライフの岩本社長が、「売り上げ30億円を超えた頃から黒字化し始めた」と語っておられるのは、前述の推論とぴったり合う話で、非常に納得のいくところだ。

ゼイヴェルさんはそのWWDさんの特集の中で、ケータイ通販の「ガールズウォーカー」、PC通販の「ファッションウォーカー」の売り上げを公表しておられない。恐らく、まだまだ実際は厳しい、というところなのだろうが・・・。

さくらが非常に気になっていることが1つある。それは、同社のケータイサイト、ページビューの数は26億~28億ビューと、他のファッション系通販に比べてケタ外れに多いのだ。

同社はそのことを恐らくアパレルさんへの営業の際の武器になさっておられると思うのだが、この点が実は、ネットビジネスの業界で次第に明らかになりつつある成功モデルに合致しないところが大きいのではないかと私は思っている。

ネットの成功パターン、というのは、今、両極に分かれつつある。GoogleやYahooの検索連動型広告、ではないが、圧倒的多数の利用者を集めて、薄く広くお金がチャリンと落ちてくる仕組みを作る、というもの。mixiなんかも、最初は「儲かってんの?」と言われ続けてきたが、先に集客をしておいて回収、という段階に入ってきていると私は見ています。

このビジネスモデルを取るには、とにかくサーバがダウンしたり、システムに不備が出ないように、徹底的な増強を続けないといけない、ということ。技術面で先行しなければ勝てない、ということもあって、多くの企業さんはこの領域に入るのは難しいようですね。

もう1つの、大多数の一般ピープル(笑)が取るべき道は、ページビューではなく、目的を持ってやってきてくれる顧客をしっかりとつかみ、そこで商売をしていく、というモデルである。大半のネット通販や、ビジネスサイトはこちらに入ると思う。

但し、実際はこの中間的な領域もあって、楽天さんとかリクルートさんなんかはそこをうまく攻めているし、アフィリエイト会社さんとか価格比較サイトさんなんかのように、ネット上での新たなサービスの創出や利用者の不便の解消を目指すというビジネスモデルもある。

ゼイヴェルさんは、正直、まだまだ楽天さんとかリクルートさんレベルにはなっておられないのではないか、というのが、私の考えなのだ。

但し、ケータイの世界はネットよりまだ未成熟、ということも言えるから、これからの頑張り次第、ということになってくるかもしれないけどね。

もう1点だけ書いておこう。実は、「F1層を狙う」というターゲットの問題も、実はビミョーなところだとさくらは思っております。

アバターそのものは、むしろ、もっと若いF0層(女子高生)の方が喜んで買うものかもしれないんだよね。

しかし、最終目的が「通販」の方にあるので、ここは女子高生ではなくもっと大人を狙っていく必要がある。

その辺の持って行き方、それがこのビジネスの成否を分けるように思うのだが。

実は、女の子、女性を対象にしたネットとかモバイルビジネスって、男性対象よりはかなり難しいように私は思っている。

女性は、例えばいわゆる「ネトゲ廃人(ネットゲームにはまりすぎて社会的不適応気味になってしまった人のこと)」なんかには男性に比べてなりにくいように思うんだ。

一時期何かにはまったとしても、離れるのも早い。友達なんかの意見もよく聞くし、大半の人が金銭感覚も含めてまっとうなバランス感覚を持っているように思う。

ただ、若い世代になればなるほど、ネットやPCを触っている時間というのはさくらのような年寄りよりは長くなっているのは間違いないだろう。先月、インターネットカフェに入り浸っていた時は、高校生くらいの女の子でいかにもゲーマーといった雰囲気でネット内の敵を凄まじい勢いで早撃ちしている女の子を見かけたし・・・。

今、「おしゃれ魔女ラブ&ベリー」に熱中しているような子供達があと数年でファッションデビューするようになれば、リアルでの着こなし以上にネット上での分身の着こなしのセンスの良し悪しが気になるようになるかもしれない。

その辺の感覚は、毎日どっぷりモバイルやネットにつかっている企業さんにしかわからないところがあるはず。但し、さくらが思うに、大いに男女差というのはあると思うんですよ。

女性ならでは、の微妙なツボをはずした時、ゼイヴェルさんの勢いは一気にそがれるかも、という気がしてならない。この秋は、同社が大きく飛躍する元となったモテ系から、違う方向にトレンドも触れていくように思うので、ひょっとしたら一つ一つの事業を確実に当てていかないと、実は正念場、を迎えつつあるのかもしれませんよ。

あっ、ついでに書いときますが、このSNSは出会い系、なんでしょうか(笑)、お願いだから、男子はいれないでチョ(爆)。

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最終更新日  2006年05月24日 21時43分30秒

2006年05月23日

 高田喜佐展「素足が好き」
[ 展示会・セミナー覚え書 ]    

その人が、もうこの世に存在しない、なんて信じられない。。。

「素足が好き」、その人は、そう言った。

宙に浮かぶ、色とりどりのスニーカー達。山道を闊歩する牛を思わせるような白×黒の柄。白地に赤のピンストライプのキャンバス地の上に、サボテンが乗った靴(中側はリバティ調の可愛い小さなお花柄)。真っ赤なフェルトの上に、岡本太郎氏の太陽のような、まぶしい黄色の“ヒカリ”が置かれているもの。

50足、ひょっとしたらそれ以上はあったかもしれぬ。よくよく見ると、それらのスニーカーの形は各々に個性的だ。ぺったんこなソウル(底)、3センチヒール、5センチヒール、あるいはウエッジソールだったり・・・。

スリッポン型、ストラップ付き、手作業で先を反り返らせた革靴のように、先っちょが天に向かってすくっと立っているもの・・・。

素材だって本当に豊かで語りつくせぬ程ある。ベロア、花柄、水玉、ガンクラブチェックにタータンチェック。夏らしい赤×白のギンガム。マリンカラー。バンダナ柄。ラメが入ったような薄い光沢を放つスニーカー・・・。

そう、その人は、洋服を着替えるように、靴を履き替え、
色とりどりの洋服を楽しむように、靴を楽しみいとおしむことを教えてくれたのだ。

「コム・デ・ギャルソン」や「イッセイ・ミヤケ」や「ヨウジ・ヤマモト」の服に合う靴。デザイナーズ・ブランドと同じように、自由な心で履ける靴。大人の女性が素足で履けるカジュアルな靴。

昔々、『クロワッサン』という雑誌を読む楽しみの一つは、その人の靴に出会うことだったのだ。

会場には、スニーカーだけでなく、アール・デコ調のパンプスやエナメルのアンティーク調シューズ、チロリアンシューズ、はらこのスリッポンなど、その時代時代のトレンドに応じたデザイナーの革靴や、メンズシューズ、ぞうりなど、貴重なサンプルが並ぶ。

そして、羽の生えたスカイブルーの靴。頭の上に靴を載せた人を描いた絵、絵、絵・・・。

「これから君達は、どこへ向かって駆けていくんだい?」

それは、シュールな夢なんかじゃない。その人は、その想いを、一生かけて形にし私達に届けてくれたのだ。

今日、西麻布のギャラリー ル・ベインには、恐らく彼女を心から慕っていたであろう私よりも年上の女性達が入れ替わり立ち替わり訪れていた。

今年2月に亡くなられる2週間前に写したという写真の中の彼女の笑顔。
その眩しすぎる笑顔に、浅草の展示会場でお見かけした時の、素材サンプルをチェックされる真剣な眼差しが重なって、涙が溢れて止まりませんでした。

私が尊敬する人、高田喜佐さんのご冥福を心よりお祈り致します。

◆高田喜佐展「素足が好き」
2006.5.16(火)~6.2(金) 11:00~19:00(最終日は17:00)
ギャラリー ル・ベイン
〒106-0031港区西麻布3-16-28
http://www.le-bain.com


PS.今日の「両国さくらの☆ネットでファッション☆」のエントリはコチラ↓↓↓
「TV通販2社に死角はあるか?」

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最終更新日  2006年05月24日 00時30分20秒

2006年05月22日

 都、青山に新アート拠点開設へ(H18.5.22シブヤ経済新聞他)
[ デザイン、アートのおはなし ]    

拝啓、東京都知事さま・・・。



つい先日、東京都現代美術館の「カルティエ現代美術財団コレクション展」のオープニングセレモニーで、現代美術をコテンパンに斬っておられたようですが・・・。



貴方様はやっぱり、美術というものがお好きなようですね。






◆「都、青山に新アート拠点開設へ」



アートもいいんですが、お願いですから、


たまにはファッションも支援してチョ!!


from 両国さくら



こちらのブログも面白いよ!!
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最終更新日  2006年05月22日 21時13分11秒


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