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テーマ:ニュース(99476)
カテゴリ:国内時事
当選直後から、既に賛成へ「地ならし」に入っていた野田氏。
今さら驚くようなことではない。 9月16日の記事でも触れたとおり、「想定範囲内」である。 全国に名だたる「保守王国」である岐阜県。 これまでの実績・知名度ともに抜群で、党本部から除名をちらつかせられながらも「自民党そのもの」である野田聖子議員の当選は100%間違いなし、問題は当選後の復党をにらんで「いかに相手陣営を傷つけすぎずに戦うか」ということだ、と踏んでいた。 選挙期間中、こんな印象的なシーンがある。 公開討論会が終わって、ともに演壇から降りてきた野田氏が、佐藤ゆかり氏の肩をにこやかにポンっと叩いて、こんな言葉をかけたのである。 「今は敵だけど、そのうち一緒にやれるよ。お互いがんばろうね♪」 野田氏の貫禄さえ感じる余裕ある態度と、それに恐れ入ったように肩をすぼめて愛想笑いを浮かべる佐藤氏。 勝負あり、と思った。 きっと、この時点で野田氏の頭の中には、「小選挙区で自分が勝利、佐藤氏が比例区で復活当選」「そして仲良く自民党の顔に」というシナリオが既にあったのであろう。 一つ目のシナリオは見事当たった。 さて、二つ目はどうなるか。 いずれは実現するであろう。 自民党本部も、今さら引っ込みがつかないので、一度は除名処分せざるを得ない。 衆人環視の中で、一度抜いた刀を、そのまま鞘に納める訳にはいくまい。 しかし、一定期間経過後、必ず「手打ち」をするはずである。 「小泉後」にはなるであろうが。 自民党本部から見ても、野田聖子を手放すのは明らかに損であるから。 しかし、これは彼女の政治人生における大きなターニングポイントとなるであろう。 『風見鶏』的ともいえるこの態度は、政治家として不誠実であると非難され得ると言えると同時に、その場の状況に応じて臨機応変に態度を変えていく、という政治家として大成するための資質を備えた大物である証であると賞賛され得るとも言える。 ※色々なネット上の意見を見ると、野田氏を非難し、これで政治生命は終わったとする声が圧倒的である。 しかし私は、あえて全く逆のことを言う。 今回のことにより、野田聖子氏が超大物としてさらに飛躍することになるであろう。 政治生命の終わりどころか、これを踏み台にすることであろう。 例え一時的な逆風を浴びる時期があったとしても。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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