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カテゴリ:音楽・美術
最近、ずっと気になっていた「束芋」。
(※2006/07/09 「束芋」が気になる ) 品川の原美術館で開催中の個展「ヨロヨロン」を見に行ってきた。 (「ヨロヨロン」とは、「世論」と「ヨロヨロ」をかけた束芋さんによる造語) 先日、「何だか奇妙・グロテスクで、場合によっては気持ち悪いほどの毒気さえ感じさせるタッチで、人間の深層心理の奥に潜む本音をえぐり出して目の前につきつけられるような、恐怖感さえ感じるような絵が気になっていた」と書いたとおり、実際に行って見てますますその感が強まった。 鋭い女性ならではの視点で、「あなた、こういう風に思ってるんでしょ」と自分の本音をずばりと言い当てられたような気がして、ドキっとしてしまうことも多々あった。 細部まで非常に精巧に、かつ緻密に計算されつくされており、「ここをこう見てほしいいんだな」というように、表現者である彼女の意思がとてもよく伝わってきた。 久々に、「波長が合った」というか、自分の「ツボにはまった」というアーティストだ。 『日本の台所』 この襖を自ら開けて中に入り、3面のモニター画面を鑑賞する。 『公衆便女』 『真夜中の海』の、女性の長い髪(というか生首?)が、真夜中の黒い海の、絶えることなく打ち寄せる波間をゆらゆら、にょろにょろとグロテスクに泳ぎまわるあの動きが、脳裏に残像となって未だに消えることが無い… ※本日午後7時より、NHK教育『トップランナー』に束芋さんが出演。 実は、他にも「森万里子」「やなぎみわ」など、現代美術が結構好きなのであった・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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