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2011.09.07
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カテゴリ:カテゴリ未分類
正確な診断のためには「除去テスト」「負荷テスト」

除去テスト・負荷テストが重要な判断材料になる
 では、食物アレルギーのある・なしを正しく診断するため、また何がアレルゲンかを特定するためには、どんな検査が必要でしょう。
 それは、「除去テスト」と「負荷テスト」 の2つです。これは、次のような手順で行います。
 最初は、除去テストです。アレルゲンと疑われる食物の (卵なら、卵はもちろん卵の入った料理や食品、菓子類すべて)を1週間~10日間、完全にシャットアウトします。つまり食べさせないわけです。アトピー性皮膚炎の場合は、この間、スキンケア (第4章) はしっかり実行します。
 除去して症状が軽くなったのなら、その食物はかなりアヤシイ、ということです。でも、たまたま体調がよかったり、適切なスキンケアで皮膚がよくなったということも考えられます。そこで、さらに次のテスト。まず初日は、その食品のそれまで食べていた量の3分の1、次の日に3分の2、3日目に除去前の量に戻します。これが「負荷テスト」です。
 これで症状が悪化した場合は、再びその食物を完全にシャットアウトします。それで症状が軽くなれば、その食物がアレルギー症状に関与している可能性はとても高くなり、最終診断の重要な材料になります。
 何度もいいますが、血液検査や皮膚検査だけでは、食物アレルギーの診断はできません。実際に除去テスト・負荷テストを行ったら、何も症状は変わらず、関与はないようだ……というケースも少なくありません。原因でもない食物を除去するのは、子どもの成長に百害あって一利なしです。

テストは必ず専門医の指道寸のもとで行って
 除去テスト・負荷テストは家庭で行うことも可能ですが、負荷テストによって、まれに呼吸困難などのショック症状を起こすこともあります。ですから必ず専門医か、この方法に十分経験のある医師の指導のもとで行うことが必要です。
 なお、すでに何かの食物でショック症状を起こしたことのある場合は、除去テスト・負荷テストなどの手順を踏まないで、診断する場合もあります。

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最終更新日  2011.09.07 14:07:06
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