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吉村昭の「高熱隧道」を読む。
先日香取慎吾の「黒部の太陽」がドラマで放映されていたのに影響されて、が正直なところ。 香取慎吾君は随分抑えた演技で。ちょっと若すぎかなあと思ったけれど、なかなかどうしていい味している気がしました。あくまでも私の感想。 あれは黒四ダム。オットの元会社が関わっていたこともあり、黒部には二度足を運んでいます。一度目は本当に黒部ダムに。扇沢からトロリーバスに乗って。二度目は宇奈月からトロッコ列車に乗って。その途中で見たのが黒部第三発電所だと思うのだけれど、その第三発電所を造るに当っての苦難を描いたのが「高熱隧道」 香取君のドラマでも途中で事故で亡くなった弟分のお父さんが第三発電所の高熱隧道を掘っていたと言う話をしていましたね。水をかけながら掘ると言う。。。 でもね、この小説を読んだら、簡単にいうけれど、本当の地獄ってあるんだと思いました。 黒四ダムの荷物をこぶ強力(ごうりき)或いはボッカ(負荷)もすごいけれど、時代を感じます。生きていくための金が目の前にあって、そのためにシビアに命を危険にさらして働く人々がいる。。。背筋が凍るような恐怖です。そして自然の猛威。 欅平までトロッコ電車で行ったときに、まだ2歳くらいの息子に、オットが「いつかここをハイキングしたいな」!!!!!冗談じゃありません!!!!!しなくて良いです。死にます。まして素人には無理。子どもなんて冗談じゃないです。 吉村昭「高熱隧道」新潮社より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月26日 23時05分40秒
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