カテゴリ:育児は育自~共に学び共に生きる~
3年ぶり2日目の出勤を果たして、よれよれの帰宅途中、 隣町のスーパーで、午後7時を回ってお刺身半額に飛びつき、 下の少年の喜ぶ顔を想像しつつ帰宅。 ご飯を炊き、お吸い物を準備し、ほうれん草を胡麻和えし。 サツマイモを拍子木切りのようにしてきんぴら風に。 10時過ぎに帰宅した彼は、「 え~。 お刺身なのぉ? 」 こ、この反応は、、、、 予想外 orz.... 聞けば、バイトで遅れてきたクラスメイトが バイト先から山のようにカルパッチョを持って来てくれ、 お昼にみんなでいただき、とても美味しかったそうなのである。 バイトぉ? ( 下の少年の高校はバイト厳禁 ) カルパッチョぉ? ( 生ものをいったいどーやって持ってくるのだ ) 「 ? 」 でいっぱいになってる私の顔をちらりと見て、彼は くすんと笑った。 クラスメイトは、調理師になりたくて、 関西の有名調理師学校を目指し、料亭でバイト中。 洗い物から始まって、下ごしらえを教わり、色々と仕込まれ、 今では、何品かを任せて貰えるほどの腕を持つという。 月、10万近くのバイト料をいただき、 既に80万を貯め、進学に備えている、という。 県立普通科高校卒業後、大学進学を望む父を泣かせ、 広島の調理師学校へ進み、トップの成績で卒業。 広島でも指折りの高級有名料亭へ鳴り物入りで就職したものの、 厳しい板前修行、人間関係で挫折。 以降、流れ板のように料亭・ホテルを放浪中の弟を持つ私には、 その少年の決意、大変さ、 そして、どんなにその料亭で可愛がられているかが身にしみる。 「 おかあさん、ガッコにバレたら退学だよね 」 弟のことを想い、ぼんやりしていた私は我に返る。 「 んでも、学校にチクるような友だちは、誰もいないでしょう? 大丈夫よ 」 脊髄反射的にそう切り返しながら、 こんなに見事な決意をして頑張ってる少年が、 バイトをしている、というその1点で、校内で胸を張れないことを理不尽に想う。 悪いことをしているかのように、こそこそしなくちゃならないことが悲しい。 余計なお世話ながら、ご両親がきちんと学校と談判して、 晴れて正式にバイトも認めて貰い、皆で公に応援していければいいのに、と想う。 んでも学校側は、ひとつを認めると、 認める認めないの基準が困難となり、面倒だから、認めないだろうことは明らかで。 ふぅ。 間近に迫った、研修旅行。 この少年にとっては、企業内研修も大学キャンパスツアーも自分の進路と関係なく、 興味が持てないだろうか。 4泊5日、バイトに行けなくて、悲しいだろうか。 こころから楽しめないだろうか。 『 板前さんになる 』のだから。 板前さんになるのだからこそ、その世界と違う体験をし、 できればめいっぱい楽しんで来て欲しいな、と願う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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