カテゴリ:食べました & 飲みました^^*☆
私を生んだひとの酒量は不明だが、父はこよなくお酒を愛するひとだった。 定年直前、肝硬変から肝癌を患い、発覚後3ヶ月を待たずに逝ってしまったが、 この肝硬変は、結婚前に浴びるほどお酒を飲んでいたせいではないか、と 私は疑っている。 独身時代、悪友たちと散々飲み倒したらしい。 が、私の識る父は、勤勉実直。 外で飲むのは、忘年会位のもので、 新年会は自宅に職場の人たちを大勢呼んで、楽しく過ごした。 米国管轄の職場であったため、当時は珍しい完全週休2日制。 9時5時の、タイムカードのような勤務体制で、 父は、毎日何処に寄り道をすることもなく、 最愛の母の手づくりの夕食を楽しみにまっすぐ帰宅しては、 囀る私に付き合いながら、キリンラガーに舌鼓を打つ。 何か特別嬉しいことがあると、いただきものの日本酒、洋酒を 大切にしまっておいた戸棚から、大事そうに出してきては、 1杯1杯を倖せそうに味わう。 私はそんな父を観て育った。 確固たるポリシーを持ち、でも明るく楽しいひとで、 歌を歌えばひとを酔わせ、字は額に入れたいほど美しく、 子ども会育成会では、何年も会長を務め、 ジュニアリーダーの育成に力を注いだ。 アウトドアも何でもござれ。 何をさせてもピカいちでイイ仕事をし、 ハンサムでカッコ良く、私の自慢の、私の最愛のひとだった。 その父から、学んだものは数え切れない。 そのなかで、酒は愛で、味わい、感謝しつつ飲むものだ、と。 母が1滴も飲めないひとであったので、父はそれが残念で、 早く私が飲めるようにならないか、と、指折り数えて待ってくれていた。 父譲りの? 酒豪な肝臓を持っていた私は、 成人式を迎え、父とふたり、腕を組んで、一晩中。 若かりし父の飲み歩いていたお店を梯子したのは、 今も忘れられない想い出である。 職場で飲み友達だった同僚の夫と結婚し、楽しいお酒を飲む毎日。 2人の少年の妊娠授乳中、義父母と同居中は、1滴も飲まずに頑張ったため、 ごっそり酒量は落ちてしまったが、それでも、量は飲まないまでも、 週2回の休肝日を辛く感じる程度のお酒好きの私。 今年1月の衝撃の健康診断結果と2月の視野欠損、右腎不全。 先生はお酒について言及はされなかったが、酒断ちを決意する。 んで、今日まで頑張って来た、、、のだけれど(笑)。 前置きが長くなったが、ぱぱさんちの新酒 である。 昨年は、義父が亡くなったばかりの喪中にて、かろうじて我慢したのだが、 今年は断酒中というのに、罠に掛かったごとく、引き寄せられてしまった(笑)。 実は我が町には、金賞を取るほどの蔵元があり、ここのお酒も天下一品。 絞りたての原酒が、どんなに美味しいか、毎年身を持って体験している。 義父は、農閑期に関西へ出稼ぎの杜氏として長く務めていたそうだが、 この確かな舌を持つ義父も、我が町のお酒を愛していた。 私自身もお酒のなかでは1番の日本酒好き。 場数も量も踏んでいる、と思って、いる。 あの ぱぱさんが、まぢめに。 蔵の伝統と造り手の愛情が詰まった新酒に、 願いを 愛情を 勇気を 元気を。 そして、希望をたくさん込めて手詰めされ、ラベルを貼られる。 、、、となれば、これは、是非ともご縁をいただかなくては!!! 私がいただこうと思ったのは、数あるぱぱさんちのお酒たち のなかから、 生詰原酒しぼりたて、 辛口純米吟醸、 原酒 の3本である。 ぱぱさんちの私書箱へメールさせていただくと、 お歳暮シーズンでお忙しいところ、すぐにお返事をいただく。 私の選んだ1本1本への詳細な説明、ぱぱさんのこだわり。 そして、なんと原酒については、 ちょうど、明日上槽予定のタンクがあり、 本来は、火入れ済みの原酒をお送りするのだが、上槽したままを詰めましょう。 これは、滅多にない僥倖。 1月以来の私の断酒は、このためであったのか? と思ってしまうほど。 かくて、6日夜にご無心メールをし、 8日夕刻には、早や、我が家にしぼりたて、上槽直後、の生きたお酒が ご到着におなりにあそばしたのである。\(^o^)/☆ 『 しぼりたて 』 は、早めにいただくとしても、 『 原酒 』 は、年越しに封を切っていただこう、と思っていた。 でも上槽したての原酒を生のまま、手詰めいただいたとあれば、 即座にいただかねば、申し訳なくて、罰が当たりそう、、、! 旅行から戻った下の少年を出迎え、食事前に入浴させ、 夕食後、囀りながら炬燵で寝入ってしまった彼を横目で観つつ、 仏間の床の間へあげておいた3本の『 越の鷹 』のうち、 『 原酒 』の封を切る。 馥郁たる香り。 新酒香。 何にも替え難い。 一口含んでみて、納得する。 この濃ゆさ。 甘く感じる旨み。 香り。 生きているお酒の味。 二口、三口。。。。 舌の上で転がすように呑んでいく。 二杯目から、舌が慣れ、本来はさっぱり辛口であろう顔が観え始める。 甘旨の甘さが鳴りをひそめ、辛酸苦渋が絶妙に絡みあって旨みとなる。 三杯目から、これは量をいただくお酒と違う。 毎日毎日、変化していくであろう、そのデリケートな味わいを愛で、 共に歩むお酒だと確信し、惜しみつつ、栓をする。 冷蔵庫内を清め、原酒としぼりたて、2本分を確保しなくては! 『 しぼりたて 』の封緘紙。 『 しぼりたて 』は、限定2000本中、347本目。 『 原酒 』は、7搾り目。 ぱぱさんのブログより。 福井震災の時 蔵は全滅しました。 蔵の財産だった住み着いた酒の菌も倒壊と同じく死滅しました。 あれから、ようやく還暦を経て 蔵の菌も育ってまいりました。 毎年毎年 確かに 素晴らしい出来になってきています。 ぱぱさん、美味しいお酒を有難う☆☆ 素晴らしい出来でしたですよ^^*☆ ぱぱさんと、『 越の鷹 』に、こころから乾杯!! 追記) 楽天で扱っておられるお店はこちら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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