テーマ:気になったニュース(30225)
カテゴリ:ニュース
14年目の1月17日は、夫とともに私の実家で迎え、母と3人、黙祷を捧げた。 朝日新聞の17日朝刊一面では、 阪神・淡路大震災以降、自主防災組織率が如何に向上しているか、 全都道府県のパーセンテージを表にして掲げ、全国平均7割超、 地域色豊かな活動内容、住民主体の動きなど、 ことのほか明るい口調?な記事なのであるが。 2面は打って変わって、昨秋からの不況がまだまだ復興半ばの被災地に 如何に深刻な状況をもたらしているか、克明に綴られている。 神戸管内、阪神管内共に、大都市とは思えぬ就職難率。 加えて、法人関係税が落ち込んだ兵庫県財政は危険水準に達し、 さらに県税収が1300億円ダウンする見込み。 昨年9月に総務省が発表した新財政指標の『 将来負担率 』では、 兵庫県が全都道府県のワースト1だと発表される。 * 『 将来負担率 』 … 特別会計や第三セクターなどを含めた借金が 財政規模を100とした時に占める割合。 全国平均 86.1% 兵庫県 361.7% 昨年 『 地方自治体財政健全化法 』から「 不健全 」の勧告を受けそう だと識った芦屋、淡路両市を観てみれば、淡路市がダントツで371.0%。 南あわじ市245.5%、洲本市219.7%、 尼崎市217.2%、そして芦屋市の216.7%と続く。 ますます深刻な事態を、どう打開していけば良いのだろう。 お金が ない ! 信じられないほど 必要なところにお金のないこの國で。 やっぱりやっぱり、昨年と同じことを強く思う。 せめて、予算を予算案通り、きれいさっぱり消化しなくてはならず、 年度末に近付くと滅多矢鱈に無駄に消費する「 官 」の在り方を きっぱりすっぱり改めたい、と。 各自治体は、突発的な災害に備えてきちんとプールするとともに、 予算見直し、倹約、合理化を進め、年度末に少しでも予算が余ったなら、 迷わず災害対策金へプールしていただきたい。 國をはじめ、各自治体が常にそう備えていくことによって、 有事に機敏に動くことができ、 他自治体へも善意の手を即座に差し伸べることができるはずだ、と。 「 民 」 は頑張ってる。 切ないほどに。 兵庫県の自主防災組織率は95.7%。 全都道府県中4位、である。 昨年、神戸では、講習を受けて市民救命士になる人が増え続けていると識った。 見知らぬひとに助け出された恩返しに、救命士を育てるひともいる、と。 今年の朝日新聞社会面では、 灘区の自宅へ遊びに来ていた3歳違いの従姉を震災で喪い、 その従姉の遺志を継いで臨床心理士になった青年の記事を読んだ。 被災され、地獄絵図のなかで、生き残った方々は、 皆等しく、自分が生き残った意味を自らに問い、 如何に生きて在るか、それぞれに向き合い それぞれに闘って来られた日々ではないだろうか。 想い寄せる度ごとに、 被爆して友を全て喪い、独り生き残り、 自らが生き残った意味を問い続け、ストイックに生きる母の姿に重なり、 とても平静ではいられない。 この國は、いつ、何処で大震災が起こっても不思議でない。 ひとごとではないことを改めてこころに刻み。 「 備え 」とは、ゴールの見えぬマラソンのようなものだ。 いつしか走るのをやめて座り込んでいないか。 ( 朝日新聞『 天声人語 』) どきっとする。 単なるメモリアルではないのだ。 この日だけこころ引き締めても、意義はあっても意味はない。 復興への闘い を 「 風化との闘い 」 にしてはならない。 6434名もの方々の御霊に深く哀悼の真を捧げ、 明日は我が身かもしれないと、 防災のこころ構えを日々、確認すること!! 起きる地震は止められない。 だが被害は、増やすも減らすも人間次第である。 時の流れに抗して遺訓を生かす構えが、これまで以上に必要になってくる。 ( 『 天声人語 』 ) イラストは ぴぐまっくさん 『 泪 』。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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