カテゴリ:観ました^^*☆
ネイチャードキュメント好きの私たちだが、 『 ディープ・ブルー 』 も 『 アース 』 も 見逃してしまい、 『 オーシャンズ 』 は絶対!! と 盛り上がっていた。 夫も私も、職場の皆から 『 アバター 』 の方が絶対お勧めなのにぃ! と言われたのだったが、 ぃゃぃゃ、私たちは絶対 『 オーシャンズ 』だよねー。 なんて言ってたのだけれど。 オープニングでの波立つ海面の俯瞰が素晴らしく、期待感に胸いっぱぃ。 海の大きさ、激しさからぐーんとカメラが引き、 海岸にヤって来た、生まれて初めて海を観た少年が瞬時に魂を奪われ、 その少年と共に海のなかを覗いていく形で進んでゆく。 次々と映し出されていく映像は、息を呑むばかりのものたちで、 これらの映像を撮るには、気の遠くなるやうな時間と技術が必要であっただろうと 力尽くで納得させられるものばかり、、、、なのであるが。 どうしたって、海の生物たちの食事シーンは避けて通れず。 自然のなかでの当たり前な弱肉強食シーンの連続は、 食物連鎖が自然界の理なのであり、 あらかじめ それを見越した生殖が為されており。 何億年もそれが繰り返され、今日を迎えていることを納得させられる。 しかし、ここへ来て、 食物連鎖の頂点に立つヒトの身勝手さ、モラルの低さにより、 地上は言うに及ばず、大海もまた壊れて行っていることが強調されて行く。 『 オーシャンズ 』 は、 全般的に、海を守ろう、という啓蒙色が濃ゆいものであった。 後半は特にそれが強く、ちょっと しんどいものだった。 そのスタンスは、本当に本当に大切なことなんだけれど、 「 それ 」( だけ )を 全面に押し出されると、 少々 辛い、のを通り越して、鼻白んでしまう。 横を向きたくなってしまうのは、私が素直でないためか(゚゜)\バキ☆ 大いなる自然への賛美。 偉大なる自然への讃歌。 自然をただ謳歌している生き物たちの自然な画像だけで、充分 と 思ってしまうのは、私が狭量に過ぎるのか。 余りにも美しく、大きく、息を呑むばかりの自然な姿に、 私たちは、これを守らなくては! 死守しなくては! そのために、今 自分のできること、しなくてはならないことは、と。 誰だって 素直に強く想い、 誰だって 素直に強く願い、 1歩ずつでも 歩を前に進めようとするのではないか――。 1番胸が痛かったのは、 フカヒレを取るために、船上で背びれと尾びれを切り取り、 他は要らないので、即座にそのまま捨てられていくフカを カメラで追った映像だった。 フカは 勿論まだ生きていて、懸命に泳ごうとするのだが、 背びれも尾びれもないものだから、血を撒き散らしながら くねくねと死の踊りを舞い、海底に沈んで行く。 沈んで沈んで、ついに海底の砂の上に横たわり、 時折 尾ひれがあった箇所を動かすも訪れるのは死のみ。 フカヒレ を 取るだけのヒトは、 如何に自然の食物連鎖を歪めていることだろう。 ヒトの欲しい魚ではないのに、定置網に掛かり、 ただもがき、死んでいく巨大なウミガメ。 釣り糸に苦しめられるカモメ、大きな魚たち、 恐ろしい程のゴミ、なかにはショッピングカートも。 嗚呼。 そう、これがヒトの行っていること。 これが現実なんである(T^T)。 終盤は、殆ど、ごめんね、ごめんね、と思いながら観る(;;)。 重苦しい気分のなかでみつめる最後のクレジットで、 「 この映画では、生き物を傷つけていません。 当該部分では、映像処理をしています 」 みたいな文章が出て来て、あれれ?? CGあり?? あの凄い映像たちの、何処から何処までが実写で、 何処から何処までがCG処理なのか、 なんだか 判らなくなってしまって、 前半部分のダイナミックさにカンドーしてただけに がっくりです(-_-)。 明るくなっても 無言の私たち。 無言で出て、無言で駐車場まで行き、 助手席に座った夫が、ひとこと 「 ごめん 」 と^o^;。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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