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Ryu-chan6708

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2006.06.28
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カテゴリ:孫の教育

:新刊だ。本の帯に「救国の育児論」とあるが、一言で言うと、「国家の品格」(2006.06.03の日記参照)の育児編だね。「国家の品格」の知的街道に位置するね。しかし、半分は育児の医学的なポイントを書いている。母親が必要な知識が中心だ。

A氏:帯に「『他人に迷惑をかけない人になれ』は大間違い!」とあるがどういう意味なの?

:要するに、これを親が子供に言うと「私たちは物事の善悪の判断ができないので、お前たちが自分で勝手に決めろ」と、言っているのと同じだというわけさ。

A氏:子供にそんな能力がないから、やりたい事を勝手にやってしまうようになる。

:生命には四つの意味があるとしている。「個の生命」「家系の生命」「民族の生命」「人類の種の生命」だ。そして、これを背景に、育児方針として子育ての次の3つの問に答えるべきとしている。
1.子は誰のものか
2.何のために子供を育てるのか
3.どんな大人になって欲しいのか


A氏:著者の答えは?

:1.の「誰」とは、「日本の社会」。2.は「日本の文化を継承する」。3.は「法を守る善良で賢い日本国民」だ。だから、「国家の品格」の藤原氏のように日本文化の継承を重視しているね。

A氏:戦後、日本人は、戦前の文化をすべて悪としたからね。

:だから、氏はアメリカが戦後日本に持ち込んだジョン・デューイの教育論スポック博士の育児書にも間違いが多いとして指摘している。

A氏:アメリカでも1980年代、ジョン・デューイの教育論でアメリカの学校教育は崩壊し、結局、ゼロトレランス(2006.06.21の日記参照)が登場することになっているね。

:善悪を教えるのに理屈はいらない。子供のために徹底的に植え付けるのだから、信念をもって「黙ってお母さんの言うとうりにしなさい」と言うことが重要だとこの本は言っている。

A氏:「国家の品格」の藤原氏が「人を殺すことは悪いことだ」は論理でないというのと同じだね。

:著者は、親子の信頼関係を重視し、母親がある年令までは、24時間、できるだけ抱いて、一緒にいることをすすめている。だから、保育所に預けるのはできるだけ避けるようにと言っている。抱き癖大いに結構だという。

A氏:母親や父親の人権はどうなるの?

:それが、ジョン・デューイの教育論やスポック博士の育児書の間違いの1つだね。
  それは子育てが大変だという逃げであって、先に楽をするか後で苦労するかの問題だとしているね。
  日本ではこれだけ、子供の問題が出てくると育児は「民族の命」がなくなるかもしれない重要な仕事だよ。人権のスケールが違うね。

A氏:奈良の高校生の放火・殺人事件の背景に、エリート一家の悲劇があったが、ここにも継母のためか母親の愛情問題と、さっきの育児の3つの方針の欠如があるね。
  塾の勉強より、「日本の文化を継承する」「法を守る善良で賢い日本国民」の育成を優先すべきかもね。

:それで思い出すのは、オウム真理教のサリン事件の林郁夫だ。実に理想的な医者の道を40才台まで歩んでいた。
   父は開業医であったので、子供のときの林郁夫は、毎月、保険の請求書にハンコを押すのが楽しみであったという。ハンコを押すたびに、父がこの人を救ったと思っていたという。
  しかし、現代医療の限界に疑問を持ち、真面目に悩むに従い、宗教に向かう。そこにオウム真理教があった。真面目な医師にとって不幸な出会いと言うべきか。

A氏:結局、エリートなのに、人を殺すのはいけないということが反射的にしみついていなかったのかね。

: 戦後教育の問題かもね。愛国心問題でも、テレビで「日本が愛するに足る国かが問題だ」などと言う人がいるが、日本語で言っているのもなんだか、おかしいね。日本語は誰に教わったのかね。そういう政府批判みたいなことを言っても、たちまち刑務所に送られることのない国に住んでいるのにね。

A氏:阪神大震災のとき、略奪騒ぎがないのを諸外国は不思議がっていたくらい安全な国なのにね。それは言わない。

:この本には「国家の品格」同様、それが失われつつあるのではないかという危機感があるね。
  それから、この本で子育ては親子だけでなく、おじいさん、おばあさんも孫の教育として参加すべきとしているのは、卓見だね。世代は協力して良き伝統を守るべきだね。

真っ当な日本人の育て方





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Last updated  2006.06.28 06:42:39
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