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知的漫遊紀行

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Ryu-chan6708

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2006.10.20
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カテゴリ:読書感想

A氏:20章でラングドンが教室で黄金比を教えるところで、まだ、ちょっと、気になる点があるんで確認したいんだよ。

:なんだい?

A氏:PIとPHIの問題なんだよ。
 訳書ではPIは私立探偵としてあるが、どういう推理で君が、これは私立探偵でなく円周率のパイだ、という意味に到達したのか、その思考プロセスをもっと知りたいと思ってね。

私:最初、PIが訳書にあるように私立探偵ならprivateのPと探偵のinvestigatorのIをとったのではないかと思ったね。

A氏:でも、私立探偵というとprivate  detectiveではないの?
 そうなるとPIでなくPDだろう。

:そうだね。
 チャンドラーの有名なマーロウ私立探偵は、「大いなる眠り」で初登場だが、自分のことをprivate detectiveと言っているね。
 だから、PIは別の意味があるかもしれないという疑問を感じたんだね。

A氏:そうすると何の略だったんだね。

私:到達した結論は、これはギリシャ語πパイの英語表現で大文字だけれど何かの略でないのだね
 だから、ピー・アイと言わないわけだ。
 同様に、PHIも何かの略でなくギリシャ文字φの英語表現だね。

A氏:どうして君はそれが分かったの?

:俺がダヴィンチコードを読んだときは、日本語訳を速読で筋だけ読んだのだが、君はきちんと一行一行、論理的に納得するまで読んで、疑問点を聞いてくれたので気がついたんだよ

 特に、「後方の席にいる脚の長い数学専門の学生が手をあげた。『PHI。黄金比です。』」というところで、原書を見たら、He pronounced it fee.があり、日本語訳ではこれを訳していないことに気がついたんだね 
 特に、このイタリックスになっているfeeというのはナンだろうと推理したわけだ

A氏:その数学専攻の学生はPHIをフィーと言っているわけだね

そこでPIはどうも、直感的にprivate investigatorの略と違うという強い疑問をもったんだね
 ウィキペディアでPIをひいたらパイが出てきた
 PHIもウィキペディアに出てきた
 PHIは、英語読みでファイだが、ギリシャ読みはフィーだとある
 He pronounced it fee.のfee;フィー」の謎が解けた
 日本語では訳していないHe pronounced it fee.の文は数学専門の学生は英語読みでなく、ギリシャ語読みでPHIを発音した」という意味なんだね。 
 ファイが黄金比なら、パイは円周率としてペアになることは明らかだ。
 
 つながった。

 どんどん、疑問が解ける。

 だから、ここの訳は意訳すると「黄金比:PHIはHがあるおかげで一般学生が知っている円周率PIよりいかす数字」となるわけだ。

A氏:日本訳は「黄金比はHがあるおかげで、PIよりずっと切れ者だってね!」だね。
 まだ、PI=私立探偵につながっている訳だね

:俺はギリシャ語など知らないがこの程度なら推理できるよ。

A氏:なるほど。
 「尋ねよ、さらば見出さん。門を叩け、さらば開かれん」。
 新訳聖書「マタイによる福音書」より。スマイル

:そうじゃないよ。
 疑問を感じたらあいまいにするなだよ
 教科書に墨を塗った世代の本能だよ。 
 だまされないためにもね

 そして、知的な追求心をもって、あくまで追求することが頭の老化防止にもなるかもね。
 できたら広く、深くね。
 天下国家と関係ない、ダヴィンチコードのミステリーとも関係のない、つまらんミステリーの解明かもしれんがね。

        ダ・ヴィンチ・コード(上)





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Last updated  2006.10.20 06:41:53
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