拉致事件拉致事件とは何なのか? それを私自身が忘れないように整理して考えたい。 小泉再訪朝についてはここで語っています。 小泉再訪朝の意味 拉致事件の経過 (この表は各新聞を参考にしています)
私は多くの国民と同様に拉致事件が北朝鮮の仕業であるということを、 長い間疑っていませんでした。このことについて今は反省しています。 拉致とはテロである 私のとってこの言葉は普通に使えるのだが、そうでない人もいるらしい。 それではテロとは何か?私の定義では、 「政治目的を果たすため、暴力を用いること」だ。 横田早紀江さん(横田めぐみさんの母親)はこう言っている。 「拉致は日本国の問題、安全保障の問題、国家の根幹に関わる」 (「諸君!」2003年10月号より) 日本人拉致の目的 北朝鮮は日本での工作活動のために日本人を拉致して日本語教師などをさせていたらしい。 私にはこの理由がいまだに納得できていない。 というのも、もし日本語教師が必要であれば在日の人から教わればいいのではないかと考えるからだ。 日本語が上手な在日の人はたくさん要るのに。 また、日本人のパスポートが欲しくて「日本人になりすますために」拉致したという意見もあるが、 これも理解できない。なぜなら、行方不明になった日本人には家族がいるだろうし、 家族は警察などに届け出れば「日本人になりすます」ことは危険が大きいと考えるからだ。 これらのことから、拉致とはなんと幼稚な手段だろうか? 国家がこうしたことを行うというのは、「ならず者国家」と判断されても仕方ないだろう。 しかし、日本という国もまた未熟だった。 私を含めて多くの国民と政府は、 この事件に対しては事実上「無視」したからだ。 「拉致被害者家族の気持ちになって」 物事を考えることが、多くの日本人にとってはできなかった。 これは現代日本の大きな問題である「人命軽視」の風潮につながるものだ。 そしてかつて朝鮮半島で日本がしたことが「負い目」になっているためか、 「弱腰外交」が行われてきたのである。 拉致事件を「行方不明者」として扱うなどのことが、それを如実に物語っている。 ただ、当然のことだが「日本がかつて悪い事をした」から「拉致してもいい」 ということにはならない。 それでは「殺人者の家は燃やしてもいい」ということになってしまうからだ。 とにかく「問題以前のこと」であった拉致事件は、日本と北朝鮮にとって重要な問題となった。 ここまでくるのがとても長かった。 北朝鮮が欲しいのは「金体制の存続」とそのための「食料とエネルギー」だ。 寒く、石油もない北朝鮮は多くの栄養失調者を抱えているらしい。 アメリカからの圧力もあって北の将軍は「金体制の存続」に危機感を持っているだろう。 日本には軍事で相手国に圧力を与えることができない。ならば、「経済制裁」と「世論の力」しかない。 北朝鮮には「世論」というものがない。人は「自分に無い物」には恐怖を感じるものだ。 ここに日本の活路がある。 大切なことは、日本人が「拉致を忘れない」ということだ。 そして、拉致事件に対して怒りをもって解決に向かうよう、 政府に対して圧力をかけることだ。 |