テーマ:尼崎で電車の大事故(183)
カテゴリ:社会問題
尼崎で脱線事故を起こした列車に乗っていたJR西日本の運転士2人が、
けが人の救助もせずに出社していたことがあちこちで報道されている。 運転士が電話連絡した時「遅れないように」と発言した上司も問題になっている。 「乗客」の運転士2人、救助作業せず出社 JR脱線事故 (asahi.com) この2人は「気が動転していた」とのことだが、 事故現場近くにあった工場の人たちが救助しているのに、 現場から「逃亡」して鉄道マンとして恥ずかしくないのか? しかもそのうちの一人は事故を上司に報告していると聞く。 JR西日本が日頃乗客のことをどう考えているか、よく理解できる行動だ。 一部には、「運転士に事故現場で何ができるか?」という批判もあるようだが、 実際に事故現場から近い日本スピンドルの工場では従業員が、 レスキュー隊到着前に操業を停止して救助にあたっている。 工場の職員にできて、運転士に救助ができないわけがない。 しかも日本スピンドルの人たちは列車が車と衝突した際にガソリン漏れを起こしているため、 消火器を集めて危険な事故現場に向かった。 JR西日本と日本スピンドル製造(「学べかおる」の裏日記) 重なる『震災』差し伸べた手(中日新聞) <尼崎脱線事故>近隣の従業員ら救助に活躍 震災を教訓に また、「上司からの命令と、遅刻を許さない会社の体質」というものを指摘する声もあるようだ。 確かに会社の体質には問題がある。 だが、乗客を見捨てた運転士は小学生ではない。 自分の頭で考え、行動できるはずだ。 それともJRは人間ではなく運転士にロボットを配置しているのか? 本来救助される側の乗客も必死で重傷者の救出を助けていたというのに、 多くの人が救助を求めていたのに、運転士は見捨てて出勤かよ! 経営者もダメなら現場もダメだ! これがJR西日本の、日本の実態なのか? 追記 このテーマに関してこんな日記がある。 Ryooooの日記 そこではこんな意見があった。 >Ryooooooは、コレの何が問題なのかよく理解できません。 (彼らの勤務がオフだったのなら話しはまた微妙に別ですが) 「次の電車に乗務しなければならない」から出勤していたわけですよね。 >もし、二人の運転士氏が、事故現場で救出作業をしていたら、 当時の混乱は、さらに増加したであろうことは容易に想像できます。 >特殊技能を持って特殊な業務を行う専門家にとって、、 選択の余地は無かったのではないでしょうか? どうして救出作業で混乱が増加するのか? 事故が起こっていて、目の前に救助を必要としている人がいるのに、 その人を見捨てて別の列車を運転をするのがその時に必要なことか? 世の中にはいろんな考え方の人がいるもんだ。 この世に必要なものはたくさんある。 しかし、救助を必要としている人を置き去りにすることは運転士としてでなく人間としてどうなのか? 重傷者を置き去りにすることで「定時運行」を達成したら、 それは「稼ぐこと第一、安全第二」の姿勢が問題視されているJR西日本と何ら変わらなくないか? もっと優先順位を考えよう。 (この日記の引用については、ルールに従っています。 この日記の書き手は引用を嫌がっているようですが、 納得できる説明がない限り、引用はそのままとします。 「引用」は無断でやるのが当たり前 引用 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』) この方は日記コメントでこんなことも言っている。 >列車の運行が命の問題より軽いのかどうか?、 >どちらを優先するべきか? >必ずしも唯一絶対の『正解』があるとは限らない...と思うのです。 >もちろん多数決とかで決められるような問題でもないでしょう。 命と列車運行を比較してどちらが重いのか、 この人はすぐに判断ができないらしい。 ところで、「列車の運行が命の問題より重い世界」 というのはどんな世界だろうか? 遺族がこの意見を聞いたらさぞや嘆くだろう。 命ってそんなに軽いものなのか? こうした意見がある国では、凄惨な事故もなくならないだろう。 逆にこんな日記もある。 ぱぱもこなの日記(5月4日) >傷つき、助けを求め、混乱している乗客を、プロとして、人間として、避難誘導、安全確保に努めるのは、最低限の、当たり前の、常識の、次の仕事云々の以前の問題だ。 ぱぱもこなの日記(5月4日その2) >大変な仕事をやっているのは、あなたたちだけではない。いくら、次の仕事にも差し支えるといっても、自分の会社の不始末を近所の人たちまで駆けつけ、お金を払った上に、事故に遭遇した大事なお客様に救助活動をしてもらいながら、なんで、自分たちの都合を優先する? 私はこちらの人の考え方に賛成する。 私が言いたかったことは、まさにこんな意見だ。 こんな日記もある。 ZUSH_IYのほのぼの日記(5月3日) >彼らにお客さんを運ぶ資格はないね。 悲鳴が聞こえる大惨事の現場をよく去ることができたね。 悪いけど人間とは思えないよ。 もう一つ参考になった日記。 ゆうじの日記っつ~かコラム(5月4日) >同車両に添乗(と言うのかな)していながら、 いくら会社/上司の命令であったとしても、大惨事の現場を離れ何食わぬ顔して通常勤務を しかも列車の運転なんて 普通出来るかい?!? >例え、会社をクビになろうが、人命救助や状況説明(特にコレが重要かな)等、 現場に残ることを選択するのが人情ってもんじゃぁないかい。 こうした意見があると、私は安心する。 この世にはまだ救いがある。この意見に感謝したい。 やはり優先順位は列車の運転より救助第一だろう? 運転士救助活動せず(このテーマに関するいろんな日記が読めます。) 「脱線事故の運転士は死んだほうが幸せ」という日記もあったが、 人命軽視の風潮には失望する。 日本には、今回の事故を起こす人命軽視の意見がたくさんあるようだ。 これではJR西日本ばかりを責められまい。 追記 脱線事故の起こった日にJR西日本大阪支社天王寺車掌区では、 ボーリング大会をしていたという。 <尼崎脱線事故>ボウリング発覚、社長会見に異様な雰囲気(毎日新聞) ボーリングはさぞ楽しかったろう。参加者はいい神経している。 こうした行事も「時間厳守」だったのか? 同じ頃、遺族は死という凄い衝撃を受けていたというのに。 レスキュー隊は不安定な状況で夜を徹して救助活動を続けていたというのに。 こんな日記がある。 こんな人もいるのだなあ。私にはとても真似できない日記だ。 事故当日ボーリング(ブリトンの日記) こんな日記もある。この意見には賛成だ。 ボーリングもダイヤ通り運行(ぱぱもこなの日記) 気になったので以下の日記に一言。 JR西日本にもの申す JR西日本に怒りがあるのはよく分かる。 しかしこの発言はどうか? >君らは、人じゃあない!!!!! 下らないことを言うようだが、 JR西日本がいかにひどくとも社員は人間に変わりない。 むしろ人間だからこそ問題が大きい。 私自身、このことを忘れないようにしよう。 現場のマンションについて。 あの事故現場になったマンションについてJR西日本の対応が求められるが、 現在の住人は100人以上が亡くなった場所には住めないだろう。 住民は一時的にJRが用意したホテルに避難したらしいが、 連休でホテルも満室になり、JR側は「有馬温泉に部屋を用意しました」と言ってきたとも聞く。 自分の住居近くで107人も死んで、温泉もないもんだ。 そんな状況で温泉楽しめるか? 我慢できずに賃貸マンションに引っ越した家族もいるらしい。 JRはあのマンションを買って、 今日から会長以下幹部が住めばいい。 事故現場に住めば、少しは心が痛むだろう。 もちろん事故再発防止を誓った石碑建設もお忘れなく。 幹部は石碑を毎日拝め! 異常なダイヤ改定、日勤教育の改革、 定時運行と安全についての考え方をまとめよ。 事故再発防止にATS-Pの設置が先だが。 国交相、運転再開は新型ATS導入前提 犠牲者が眠る場所で、遺族からATSの設置について指摘されるJR社長も情けないが、 それでも新型ATSを導入しないつもりだったJRはもっと情けない。 北側国土交通大臣がここで新型ATS導入について言及しなかったら、 今度は国土交通大臣が監督責任を問われるところだった。 ***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。 意見があればメッセージでどうぞ。メッセージは必ず読んでいます。 トラックバックも受け付けています。ただし殺人を正当化しない人に限ります。削除もあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.05.05 16:59:32
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