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2008.04.23
テーマ：ニュース(99457)
カテゴリ：ニュース
光市母子殺害事件の裁判で死刑判決が出た。
この件については裁判員や死刑制度などとともに前の記事で書いた。 光市母子殺害事件で死刑判決 判決要旨は以下のページで紹介されている。 【光市母子殺害判決の要旨】  弁護側の主張は整合性に欠けているとの判断。 多くの弁護士が集まって、「ドラえもん」などの主張を展開。 死刑を回避して無期懲役になるとでも思ったのか？ 判決後、本村さんの記者会見で以下のようなやり取りがあった。 記者「死刑に対するハードルが下がった事に対してどう思いますか？」 本村「そもそも、死刑に対するハードルと考えることがおかしい」 この件は、犯行があまりに残酷。 他の事件と安易に比較すべきではない。 死刑廃止など一般論をこの裁判で持ち出すのはどうかと思う。 友人に書いたあのふざけた手紙。 あれだけを読んでも元少年が反省してないことは明らか。 「死刑のハードルが下がった」というのは短絡思考ではないのか？ 我々はどこかで見えない規則を作ってしまっている。 この点は本村さんの指摘したとおりだ。 今回の裁判は、それを打破した。 本村さんは理路整然と裁判について話せるようになった。 長い時間を経て、大いに苦しみながら。 そのレベルは高く、どこかの法務大臣など及ばないと私は感じている。 上記の質問した記者は不勉強。 死刑のレベルを下げようとしているのは誰か。 同じ質問は法務大臣にでもすればいい。 あの記者にその勇気があればの話だが。 物事に「たら」「れば」はないという。 それでも私は考える。 もし元少年が差し戻し審で主張を変えなかったら。 あのふざけた手紙も出さなかったら。 無期懲役の判決が出ただろう。 本村さんの努力により、刑事裁判と少年法などに注目が集まった。 ある意味彼はヒーローだ。 だがヒーローの誕生は決して喜ぶべきことではない。 ヒーローの誕生は時に悲しい。 今後、こんなヒーローは必要ない。 *********************** 関連記事 「殺せ、殺せ」の大合唱 ↑この裁判に関する記事。コメント多く炎上している。 「いかなる理由があっても殺人は極刑相当」 という意見がこの記事にコメントにあった。 こうした意見は過去にも何回かあった。 この意見が正しいなら。 尊属殺法定刑違憲事件の説明ができない。 この事件で実父を殺した女性も極刑になるしかないのか？ また、「弁護は不要だ」という意見もある。 どんな犯罪者であろうとも、弁護は必要だ。 裁判はリンチの場ではない。 このことだけはここに書いておきたい。 光市母子殺害事件差戻審判決 ↑この記事のNo.15で、「風の精霊さん」がこんなことを書いている。 ＞懲役年数を争っているような事件なら、このような弁護を肯定することには相当な度胸が要るでしょう。 ＞しかし、この件は「放置しておけば死刑」です。破れかぶれに近かったとしてもやらざるを得ないことを考えるしかありません。ワールドカップの一発勝負で、後半ロスタイムにゴールキーパーが上がってくるようなものです。 裁判はサッカーではない。 サッカーの試合に負けても死にはしない。 死刑判決が出た裁判をスポーツに例えるのは不謹慎ではないか？ ［山口母子殺害事件］予想された判決ではあった 光市母子殺害事件被告の元少年に死刑判決 やはり大博打は通用しなかった高裁判決 ずばりお聞きします。光市の判決あなたが裁判員だったら 死刑判決 アサヒと思われる記者が被害者を詰問するようなこの記者会見はどうなの？ 死刑判決を受けて～マタイ受難曲を聴きながら～ 
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最終更新日
2008.04.24 22:10:07
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