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2010.02.06
テーマ：ニュース(99437)
カテゴリ：ニュース
日本を代表する自動車メーカーで世界に誇るトヨタ。
その品質管理に関し、信頼が揺らいでいる。    北米でのフロアマットとアクセルペダルの問題。 それに加えて販売台数１位のハイブリッド車プリウスのブレーキ不具合。 「品質のトヨタ」はどこへ行ってしまったのか？ プリウスの件を受け、豊田章男社長は５日、会見を行った。 トヨタ社長会見の一問一答（時事通信） 前原誠司国土交通相は５日、「顧客の視点がいささか欠如」とトヨタを批判した。 トヨタは「顧客の視点欠如」＝プリウスのブレーキ不具合で－前原国交相（時事通信） 読売の社説もプリウスの件に関して書いている。 プリウス不具合 技術への過信がなかったか（2月6日付・読売社説） 読売が指摘するとおり、昨年の秋にはブレーキの問題を把握していた。 ＡＢＳ（アンチロック・ブレーキ・システム）のプログラムを先月から変更。 この対応は遅くなかったか？ 顧客を優先していたかが問題となっている。 最近の自動車は、路面が凍っている時など車輪が固定しないようになっている。 これはスリップ事故を防ぐ目的がある。 一部プリウスの顧客から出ている苦情。 それは「ブレーキを踏んだ際、思った以上に車が進む」という点。 車輪の固定を防ぐあまり、ブレーキの効きが悪くなっているというもの。 自動車を運転したことのある方なら「空走距離と制動距離」については知っているはず。 教習所でも学科では説明をしている。 免許のない人でも、以下のページを読めば理解できるはず。 急ブレーキと停止距離（安全運転技術向上.info） 空走距離と制動距離と停止距離の関係（自動車交通安全運転Web） 人は危険を感じてからブレーキを踏むまでのタイムラグがある。 そのタイムラグが人によって長いか短いかの違いもある。 だがタイムラグのない人はいない。 急ブレーキをかけた際、停まれずに追突した例も苦情の中にはあるという。 問題なのはその事故が人のミスなのか、それともマシンの性能なのかという点だ。 読売や前原国交省ではないが、トヨタは顧客からの苦情処理を軽視していた。 そう批判されるべきケースだ。 顧客が自動車メーカーに対して求めるものは何か。 第１に、それは情報公開。 顧客が事故を起こす可能性があれば、まずその情報を公開する。 ところが今回のケースでトヨタは対応が遅れた。 「苦情を隠していた」という批判があって当然。 プリウスに関しては、リコールなどの対応を現在検討しているという。 自動車は人の生死に関わる。 少しの判断ミスが多くの顧客を危険にさらすことを忘れてはならない。 トヨタは顧客の視線を忘れるな！ ドライバーが不安な中、車は今日も走る。 追記 プリウスのブレーキに関してトヨタはリコールを決めた。 新型「プリウス」国内全車リコールへ（読売新聞） ↑この記事にあるように、自主改修である「サービスキャンペーン」ではない。 これはトヨタが新型プリウスのブレーキを「欠陥」と認めたことになる。 今後、この件で該当する車にはＡＢＳのプログラムを無償で修正する。 決断は遅れたが、顧客の不安を取り除くにはいい判断。 *********************** 関連記事 トヨタ・プリウスのブレーキ欠陥問題についての私見 プリウスのブレーキ不具合は車両欠陥ではなく、運転技術の問題です *********************** ※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。 バナーにクリック願います。  ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。 その場合リンクは必要とはしません。 意見があればメッセージでどうぞ。 ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。 今のところメッセージは全て読んでいます。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2010.02.07 10:03:10
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