矢口竜二のブログ

昨日、高齢者で障害のある方の部屋の片付けに行きました。
目も悪いようで、部屋の散らかりぶりには、少々圧倒されましたが
何とか相手の気に入るように出来たようです。

私の部屋は海外にも行っていたので、家具らしき物は
殆どありませんから、地震が来ても倒れる物は無い状況ですが、
昨日の方の所だと倒れる事は目に見えていますが
１時間と言う時間内なので、整理するだけを考えて
地震の場合の事は考える余裕が無かったです。

ただ後から考えると、地震が起きた場合の事を
考えないで整理した部分があるなと、帰って来る時に思い
今度の時には、その対策も提案しようと思ったのです。

どうも時間に制約があると、終わってから気が付く事が
多いように思えてなりません。

その方は厳つい方でしたが、話好きな方で色々自分なりに
歴史を勉強していたので、その面では私も歴史が好きなので
楽しい部分がありました。

高齢で障害のある方は、どうしても家に籠りがちなので
話し相手がほしいのでしょう。

これは被災地の仮設の寝たきりの方も同じであり
私が行くと色々話してくれますが、同じ事を何回も
聞かされる事が多いのです。

きっと私も同じなのであろうと考えてしまうのですが
別な面でストレス解消になっているのであろうと思うので
聞き役に徹しようと自分では思っているのですが？

また、昨日の方は誉め上手で、私がやった事に感謝してくれ
私も気持ち良くやって上げられたと思います。

私は技術屋なので、若い頃は人を誉める事が出来ない人間でした。
その為に人を育てる事が出来ない為に、自分で、何でもやってしまい
自分を追い込んで居たのです。

人を育てるにはと考えて、短大等で教えて、始めて人は
誉められて伸びるのだと思ったのです。

誉めてばかりは良くはありませんが、飴と鞭と言う
例えがありますが、人は鞭だけでは駄目に成るだけだと
その時に知りました。

私の父は厳格で厳しい躾の為に、誉められた記憶が無く
タダ怖いだけであった事を思い出します。

私が社会人になり、仕事をしても相手を誉める事が
出来ない部分があり、意外と手早く仕事をコナシていたので
自分でやってしまう傾向が強かったのです。

それが人を育てる事が出来ない原因でもありましたが
同時に私の性格では失敗を繰り返す事を許さない所があり
それが繰り返し失敗すると口調が強くなっていたので
相手が委縮してしまったのでしょう。

そんな経験から、人に教える立場で考えると
人を伸ばす為には、誉める事も大切であり、
それが無ければ、人は委縮して殻に閉じこもってしまう事を
学生から教えられました。

それまでの私は、父と同じような事を知らないうちに
行っていたのでしょう。
その為に人を育てる事が出来なかったと思います。

親は厳しく叱りますが、それ以外では子供に対して
良い事をした時には誉める事も大切であり、
それが別な部分で子供の良さを
伸ばす事が出来ると思うのです。

自分が結婚していた時の、子供達に対する対応の仕方は
厳しさだけであり、誉める事をしなかったと思っています。

どうしても親としての立場から厳しさが先に立ちますが
誉める事も大切であると、再度考えさせられました。