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投資の余白に。。。

逆張り生活 [全755件]

May 20, 2012楽天プロフィール Add to Google XML

このたびの旅~マレーシア放浪9日目 最終日にクアラルンプールで考える
[ 旅 ]  

旅に出ると、おいしいものを食べるのがどんなに大切なことかわかる。夕べは絶品海鮮炒飯を食べて感動するほど満足したので、いい夢を見た。サーシやルートビールを飲んだ日に悪夢を見たのとはあまりに対照的だ。

旅に出ないとわからないことの一つに、自分自身がある。自分自身だけではない。自分に近いものほど実はよく知らないのだということを悟ることになるが、これこそケガの巧妙ならぬ旅の巧妙というやつだ。

「深夜特急」の中に、沢木耕太郎が自分はただのケチだったのだと悟る部分がある。マレーシアにも乞食がいるが、あまり悲惨な感じがしない。高齢で、明らかに病気や障害があり、お金をくれというアクションもできないくらいの乞食にのみ100円程度を恵むのが原則。だがマレーシアではひとりもそういう乞食に出会っていない。

自分がこんなに汗っかきだとも思っていなかった。というか、100人にひとりくらいの汗っかきだとは思っていたが、あんなに脂肪の多いムスリムでぶが涼しい顔をして歩いているところで、じっとしているぼくはぐっしょり汗をかいている。

熱帯地方の長期滞在には絶対に向かないということがわかった。

また、40代はじめのころと比べて、明らかに短期記憶力がおちた一方、総合的な判断力はかなり進歩したことがわかる。むかしならパニックになったようなことも、推理力を働かせてクリアできるようになった。クアラルンプールの地下鉄の自動販売機には英語表示もあるが、まごつかずに使いこなせた外国人はそう多くないはずだ。

ヨハン・シュトラウスの傑作ワルツに「酒・女・歌」という曲がある。順序はともかく、これに自然の中で過ごすことを付け加えれば、それ以外のことにほとんど関心のない自分に気づく。

クアラルンプールほど多民族と多宗教がまじりあったエキゾチックな都市はそうはないと思う。マラッカやタナラタやペナンに比べると物価は高く、100円めしが200円はするが便利さや快適さは割と簡単に手に入る。

興味深いのは、やはり多民族の共生だ。かつてはマレー人と華人の対立があり暴動もあったらしいが、言葉も民族も宗教も異なる人々が軒を接して生活しているというのは、他に例がないわけではないが珍しい。実際にはいろいろあるのかもしれないが、それぞれが好き勝手に生きていて、異文化の人々をいい意味で無視して生きているように思う。クアラルンプールという大都市のよさはここに尽きると思う。というか、大都市のよさとはそういうところにあるのだ。

クアラルンプールから、この20~30年に建てられたと思われる高層建築を取り除いた姿を想像してみる。沢木耕太郎が旅をしたときのようなクアラルンプールである。それは、まだあちこちに残る熱帯の密林の中に、多様な宗教建築物が高密度に点在する非常にエキゾチックな街だったのではないだろうか。無機質な近代建築が増えた今でさえ、世界遺産の価値があると思う。

けさはインビという庶民的な地域の生鮮市場に行こうと思って歩き始めたら、逆方向に行ってしまった。しかしそのせいで、ガイドブックに出てないエキゾチックな建築などをいろいろ見ることができた。インビはマハティールの肝入りで作られた複合商業施設のすぐ裏手に広がる地域で、洗濯物がはためく庶民の暮らしを垣間見ることができる。地図を眺めていたら人が寄ってきて勝手に教えてくれたりするあたり、大阪の西成とそっくりだ。

昼過ぎからは、夜しか歩いてなかったチャイナタウンをもう一度歩いてみた。バックパッカー宿は少し廃れつつあるようだ。バックパッカー宿が20~40リンギットとすると、中級宿は50~200リンギットというところか。200リンギットというとクアラルンプール以外では4つ星ホテルに泊まることができる。

クアラルンプールは宿の選択肢が多い。上手に探せば60~80リンギット、いまの現地両替レートで1500円から2000円くらいでいいホテルを見つけられるのではないかと思う。そういう宿をゆっくり探す時間がなかったのは残念。

バックパッカー宿に泊まることがなかったのも残念だ。そういうところにはたいてい数ヶ月も滞在している人がいて、有益な情報やおもしろい話を聞けたりするからだ。

チャイナタウンは去りがたい。こんな世界は日本にはないからだ。マレーシア各地のチャイナタウンはシンガポールや台湾からのアクセスがよく、そして近年は中国本土からの客も増えているようで、しばらくはこの活気と汚らしさを保つにちがいない。


最終更新日時 May 20, 2012 6:50:57 PM
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May 19, 2012

このたびの旅~マレーシア放浪8日目 ペナンからクアラルンプールへ
[ 旅 ]  

気をつけなくてはいけないのは、マレーシアではバスだけでなく飛行機も寒いということだ。日本から乗ったエアアジアも寒かったし、ペナンからクアラルンプールLCCTまでのフライトもやはり寒かった。バスほどではないが、長時間乗る時は気をつけなくてはいけない。

マレーシアのエアコンの温度調節機能は最初から壊れているようなので、外から帰った少しの間だけ使い、あとはオフにしてできるだけファンでしのぐのが賢明だ。

ペナン最終日、 朝まだ涼しいうちに散歩していたら、いつもは何もないところに市がたっていた。多分、週末だけたつのだろう。もう一日、ペナンにいられるならこうした市をゆっくり観察できたと思うと残念だ。

驚いたのは、もう明るい朝だというのに売春婦が立っていたことだ。沢木耕太郎が「深夜特急」のマレーシア編で書いている売春宿とおぼしき宿が近くにあり、夜になるとその付近に5~6人の売春婦が立っていた。屋台街や酒屋に行く時、いつもその前を通らなければならなかったので、チラチラ見てはいたが、明るいところで至近距離で見たのは初めてだ。インド系とマレー系のハーフみたいな30代半ばくらいの女で、背が高いのでレディボーイかとも思ったが、声は女だった。50リンギットと言っていたので、どこでするのか聞いたら、すぐ裏にあるホテルだと言った。マレーシアでは小綺麗なホテルでも店の前にマッサージ嬢がいて勧誘したり、すぐ隣がマッサージ店になっているところがあり、ホテルとそれらの間には何らかの共生関係があるのを感じたが、そのホテルもきっとそうなのだろう。

日本ではインド料理というとナンだが、マレーシアのインド料理店ではまず見かけない。クアラルンプールの大きな店で一度だけナン、ロティ、チャパティの3つが揃っているのを見ただけで、ふつうはロティだけ。チャパティさえ見かけない。ロティやチャパティは発酵させないパンで、小麦粉に塩を加えて水で溶いたものをクレープを焼くみたいにして鉄板の上で焼く。薄く焼いたものを折りたたんで重ねる。チーズやサーディンなど、中に具を入れることも多い。

宿の近くに24時間営業のインド料理店が3つあり、一度は行きたいと思っていたので朝食にこのロティのサーディン入りを食べてみたが、小麦の味がよくわかる、たいへんおいしいものだった。ロティとチャパティは同じようなものかと思って聞いてみたらチャパティはないと言ったので、ちがうものらしい。チャパティとは全粒粉を使ったロティだと書いてある本もあるが、ぼくの英語力では確かめるすべもなかった。こういうとき、電子辞書を持ってこなかったのが悔やまれる。

ふつうは、バスや飛行機に乗っている間に、次に訪れる街の地図や交通路線図、重要な地名など頭にたたき込んでおく。しかし、ペナンからの飛行機でも、空港からのバスでもすっかり爆睡してしまったので、空港からのバスがKLセントラルに着いたときは放心してしまった。ペナンもそこそこ都会だが、クアラルンプールは大都会。何を見てもポカンとしてしまう。

夜はマレーシア・フィルハーモニックのコンサートに行くつもりだった。というか、そのために一日早くクアラルンプールに戻ったのだ。

しかしツインタワーのチケット・オフィスでチケットを買ったあと、立ち去ろうとすると、ほかに服は持っているか、その服装では会場に入れないという。シャツは上までボタンをしていればいいが、ジーンズと靴がダメだという。こんなこともあろうかと、ジーンズには見えないジーンズを履いてきたのだが。それでもツインタワーにはユニクロも伊勢丹もあるので、ズボンくらい買おうかとも思ったが、靴を買うのはまっぴらなのでコンサートの方を諦めることにした。ウィーン・フィル定期も同じ格好で行った、ウィーンではOKだったと言ってみたがとりつく島がなかった。

ペナンで中国人に対する印象が変わったので、クアラルンプールでもチャイナタウンに行くことにした。ツインタワーから地下鉄で戻り、チャイナタウンに行くと土曜の夜のせいか、いつもそうなのかすごい人出。プタリン通りというアーケード街など、立ち止まって買い物をすることもできないくらいだ。

適当に歩き回っていると壮麗なヒンドゥー寺院を見つけた。その寺の向かいには屋号に「海鮮」の入る中国料理屋があるので、その寺や寺に出入りする人を眺めながら夕食をとることにした。

そこだけインド、というような光景を眺めながら絶品の海鮮炒飯を食べるのは不思議な体験だった。目がインドで口が中国。なぜかどこで飲んでもまずいカールスバーグの瓶ビールの、そのまずさが分裂しそうになる意識を理性的にしてくれる。





最終更新日時 May 20, 2012 08:53:28 AM
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May 18, 2012

このたびの旅~マレーシア放浪7日目 ペナン島4日目その2
[ 旅 ]  

きのうの海がスカだったので、今日は山に行ってきた。コムタバスターミナルから40分、片道60円ほどのエクスカーションである。

内陸部を走るバス路線は、これはこれで面白かった。やはり中国寺やヒンズー寺院、モスクが突然現れる。山の手には比較的教養のある人たちが住んでいるようで、乗ってくる子供の顔つきや服装がちがうし、メガネをかけている人の割合がぐんと増える。

バスの終点からはケーブルカーで一気に頂上へ行く。往復900円。暑い中を登ると2時間以上はかかりそうなので乗ってみたが、ものすごい急角度を登っていくので迫力がある。下りなどはコワイほどだった。

800m弱の頂上は下界に比べると涼しく、しばらく滞在したくなる。頂上にもヒンズー寺院があった。

頂上からの眺めは一見の価値がある。対岸のバタワースからペナンの核心部ジョージタウン、海岸沿いのガーニーやバトゥ・フェリンギといったリゾートホテルやマンションの立ち並ぶ一帯が見え、そうかペナン島とはこうなっているのかと合点がいく。こんなことなら初日に来ておくんだったと後悔したし、初日のバスターミナルからの歩きがいかに無意味だったかもわかった。

コムタに戻り、今度はジョージタウンを無料で周遊しているというバスに乗ってみた。都心からフェリーターミナルのちかくのバスターミナルまで行き、そこから戻ってくる。常に周回しているわけではなく、いったんバスから降ろされるので、ウィーンのリングみたいに何度もぐるぐる回ることはできないようだ。

バスを少しでも乗りこなせるようになると、街が非常に身近に感じられてきた。あと1週間もいればすべてのバス路線を乗り尽くして自在に動けるようになると思うが、あすは出発しなければならないのが残念だ。

夜はガーニードライブという、ペナン一大きいという屋台村に行ってみた。リゾートホテルや超高層マンションが立ち並ぶ海沿いのガーニーという通りのいちばんはずれにある。場所柄、観光客がほとんどかと思ったがそうでもないようだ。100軒以上はあるだろうか。しかしチャイナタウンの屋台を見慣れた目には、どうも変化に乏しく、若干割高に感じられて食指が動かなかった。小綺麗なのはいいが、アジアの屋台らしい熱気がなく、客層も何となくお上品な人たちが多く違和感がある。言ってみれば、日本のフードコートの屋外版のようなのだ。

きのういろいろなフルーツを買ったフルーツ屋台のおばあさんは、ニコニコと微笑む人で、非常に親しみを感じた。写真をとらせてもらったほどだ。きょう、ビルマ通りにあるDIGIでSIMカードをいれてもらい、ほっとして外に出るとすぐのところに屋台があり、品の良さそうなおばあさんが野菜などを刻んでいる。ちょっと見ていると、にこっと笑顔になった。昼食がまだだったのでこの店の麺料理(ワンタンミーの一種だと思うが、スープに少し酸味があるのが特徴)を食べていくことにしたが、主に調理をする夫とおぼしき人はまったく笑顔がない。しかし、この店には娘とおぼしき人がいて、この娘が実によく働き笑顔を絶やすことがない。中国系でも微笑む人がいないわけではないということは少しずつわかってきたつもりだったが、帰る時にも底抜けに明るい笑顔で送ってくれて、妙に後ろ髪がひかれた。夕方、ガーニードライブに行く途中にまた立ち寄ってみたが、後片付けの最中だった。

家族が明るく健気に力を合わせて生きている姿は、日本だけでなく先進国ではもう決して見ることのできない光景だ。

コムタからビルマ通りをひたすら、といっても15分くらい歩くと左側にDIGIがある。その店の前で朝11時から夕方5時くらいまで営業している(あれはたぶんスーラー油麺というものではないかと思うが)屋台はイチオシだ。あの母娘?の邪心のない笑顔を見るだけでもペナンに来る価値がある。スーラー油麺の中にはワンタンが入っているが、そのワンタンだけを頼むこともできるようだ。

今度ペナンに来ることがあったら、この店の近くでビールを買い込み、ワンタンをつつき、最後に野菜をたっぷりいれてもらったスーラー油麺を食べるというような午後の数時間をもちたいと思う。

ペナンも最後となると、少し感傷的になる。頭にくることも、しだいにやりすごすコツがわかってくると、これから先もずっと同じように生きていくだろうというか、同じように生きていくしかない人たちに遠い親戚のおじさんかのような親近感が生まれてくる。


最終更新日時 May 19, 2012 00:52:14 AM
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このたびの旅~マレーシア放浪7日目 ペナン島4日目その1
[ 旅 ]  

夕べはとうとう切れた。切れたので、ついでにきのうぼられた1350円、45リンギットを取り返したところだ。ホテルがくれたバウチャーを会計の時に間違ったふりをして少なく返してよこしたメーンカフェのウェイターを呼び出し、日本語で怒鳴ったら通じた。上司とおぼしき華人女性に告げ口してやったが、今までの経験では言い訳がうまいのか解雇されたりしない。このウェイターはマレー人だ。

夕べ切れたのは、10日間使えるはずのSIMカードが、日付が変わったとたんに使えなくなったからだ。

原因は分かっている。マラッカのDIGIで買った5日間有効のSIMカードを追加料金を払って延長手続きをしてもらった際、店長とおぼしき女性が設定ミスをしたからだ。5日間有効のSIMは8.5リンギット、10日間は25リンギット。結局、3倍の金と設定のための余計な時間がかかってしまったのである。聡明そうな女性店長だったので油断した。マレー人だった。

このようにマレーシア人の労働スキルは低い。きのうテロッバハンからの帰り、始発のバスターミナルで所定の場所にいたにもかかわらず、空港行きバスは誰も乗せないままに勝手に発車してしまった。ちょうど短期旅行中の日本人夫婦と一緒だったのだが、お互い唖然としてしまった。彼らは翌日、つまりきょうクアラルンプールに行くので、空港行きのバスに乗って停留所や所要時間などを予行演習的に確認しようとしていた。あれこれ情報交換していたわれわれの前を、無人のバスが走り去っていった。運転手はマレー系だった。

マレーシア人だけではない。この4つ星ホテルのフロントにはErikoという日本人女性がいるが、日本語が通じないというか、何を聞いてもトンチンカンな答えしか返ってこない。そういえばホテルのWIFIが使えるはずと思ってやってみたら、彼女が教えてくれた方法は間違っていた。いまこうしてインターネットができるのは、自分で考えたからだ。

バカは感染するのか、元々バカなのか、たぶん両方だろう。

ペナンは華人が多い。華人は頭の回転も速く、きびきびしていて、これまでの経験ではぼったりしない。マレー系も多く見かけるが、経済は華人が動かしているように感じる。このホテルでも、要所には華人女性が配置されていて、マレー系その他はその下で働いている。

マレーシアでは英語が通じると聞いていたが、それは比較的教養ある華人だけで、マレー系にしてもインド系にしてもほとんど通じない。いや、そこそこ英語を話すのだが、発音がひどい。それでもインド系は大きな声ではっきり話すので何とかなるが、マレー系はやる気のなさそうな小さな声でもやもやと話す。タイ人の英語もかなりのものだが、それよりも聞き取りにくい。なまじ自分たちが英語ができると思っているだけに始末が悪い。

マハティールのマレー人優遇政策は、マレーシアが経済成長に成功したため正しかったということになっているが、間違った政策だったと思う。日本の第一次産業をみればわかるように、保護や優遇は腐敗や依存を生む。イスラム教のせいも少しはあるかもしれないが、マレー人は競争原理にさらされていないせいか怠惰な感じがする。

香港やハリウッドで活躍しているのも、ほとんどが中国系マレー人だ。

マレーシアに来てみると、マレーシアが経済成長に成功したのは、単なる運のせいだということがわかる。

さて、マレーシアの果物について書いてみよう。

この時期手に入るほとんどの果物を食べてみて思うこと。

日本では食べられないか、食べられたとしても高価なもの。そしておいしいもの。その代表はドリアンだろう、というかドリアンだけでじゅうぶんだと思う。日本と共通の果物ではスイカが日本のよりおいしいと思ったし、パイナップルも日本に入っているフィリピンものよりおいしい(が沖縄のパインには負ける)が、あえてマレーシアで食べることもない。ドラゴンフルーツはあまりに薄味、ランブータンは種の回りの皮も一緒に食べることになるので食感がいまいち。味もライチの方がおいしい。ジャンブ・バトゥというのを今回初めて食べたが、味の落ちたリンゴよりはマシとはいえ、旬のおいしいリンゴの敵ではない。一度は経験してみた方がいいと思うが、結局、ドリアン、マンゴー、マンゴスチンの御三家、特にドリアンに集中するのが得策だと思う。

ドラゴンフルーツは水分が多いので、スイカと同様に、水分補給のためのものと考えるといいのではないか。ただ真赤な果汁が服につくと落ちにくい。

一方、決して飲んではならないのが、サーシ(SARSI)とROOTBEER。前者は「世界一まずいコーラ」ともいわれる面妖な炭酸飲料。歯磨き粉5グラムに八角とクローブのエキス少々とシロップと無塩醤油を加え、炭酸水で割ると似ていなくはない味になると思われる。飲む時、グラスの回りにサロンパスを外向きに貼ると完璧だ。

ROOTBEERはノンアルコールビールのようなものかと思ったら、ギネスの味を模倣しようとしてしそこねた、という感じの甘ったるい飲み物。ルゴールうがい液にシロップを加え、ラベンダーの花を茎ごと72時間以上浸して微炭酸水で割るとそっくりな味になると思われる。シナモンを少し入れるとえぐ味が増してさらに本物に近づくだろう。

就寝前に飲むとかなりの確率で鮮烈な悪夢が見られる。

わたしは嫌いではないが、たぶん日本人のほとんどがダメだと思うのはラクサ(LAKSA)。食べたのはペナン・ラクサだが、かなり乱暴にとったと思われる魚のダシをベースに、ピーナツを溶かしたココナッツミルクのようなスープの中に腰も味もない太い麺が入っているうどんのような食べ物。

反対に、日本人のほとんどが好むだろうと思われるのが、マレー料理ではナシ・ゴレンとサテー、中国料理ではワンタンミーや福建ミーなどの麺料理、色々なおかずを自分で選んでご飯にかけるぶっかけ飯。このぶっかけ飯のスタイルはインド料理店でも採用されていて、たくさん食べたい時はインドめし、普通に食べたい時は中国めしというふうにするといいと思う。中国ぶっかけ飯には必ずカレーが入っているので、中国めしの方が変化がある一方、インドめしは生野菜や野菜のマリネのようなものがあっていい。

しかしいちばんおいしいと思うのは、マレー料理と中国料理がミックスしたニョニャ料理である。ざっくりいうと中国料理を少しマレー化した感じのもので、中国料理なのに少しスパイシー、という感じが新鮮だ。


最終更新日時 May 18, 2012 0:32:44 PM
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May 17, 2012

このたびの旅~マレーシア放浪6日目 ペナン島3日目
[ 旅 ]  

野生のサルに会ってきた。ペナンに猿がいるという話は聞いていたが、体調1メートルはあろうかという大トカゲにも遭遇。ワニかと思って一瞬焦った。トレッキングルートの道を堂々と横切り、追いかけると走って逃げ、ゆっくり海に近づくと悠然と泳いでいった。

猿は国立公園入り口のゲートからすぐのところにいた。トレッキングルートに沿って張られているロープの上を、まるで道案内しているかのように、人間と同じ早さで歩いていく。マレーシアに来てはじめて癒された瞬間だった。

これまでの経験では、3泊以上した街とそれ以下では記憶の残り方が全くちがう。大きな街でも、滞在3日目にはかなり見当がついてくるものだし、地図とにらめっこしなくても歩けるようになる。点でしかなかった地理が線や面でわかってくる。小さな街の滞在は場合によっては半日でじゅうぶんだ。しかしある程度以上の大きさの街、あるいは見どころの多い街は3泊以上するのが旅の極意の一つだと思う。

ペナン島の中央には山があるので方角の見当をつけやすいのがわかってきた。きのうは町歩きで大汗をかいたので、バスの終点まで行ってみることにした。コムタという都心のビルにあるバスターミナルに行ってみると、5つの路線がある。コムタは島の東端に近いが、西端にある国立公園の入り口テロッバハンというところまで行くバスに乗ってみることにした。約1時間、片道100円ほどのエクスカーション。

中国寺やビルマ寺院、何だかわからない建物の類にも目が留まったが、バスの乗客がおもしろい。ニューヨークの地下鉄でさえここまで多様ではないと思うくらい、何系かわからない人たちが乗っては降りていく。

バスに飽きたころ、テロッバハンに着いた。バスは次の交差点でバックし方向転換して帰って行ったので笑えた。

海と海の家のようなもの以外、何もないところだ。海も海辺から数十メートルはにごっている。ここで泳ぐなど思いも寄らない。

見ると国立公園の看板がありゲートがある。係員に聞くと入場は無料だという。看板には2時間ほどのトレッキングコースが2つ紹介されている。モンキービーチというビーチがある。名前からして猿がいるかもしれないと期待して歩きはじめたら、すぐ猿がいた。

結局、モンキービーチには行かなかった。歩きはじめて1時間くらいのところで雷が二度鳴ったからだ。雨具は持っていたが、スコールがくるかもしれないと思ってあわてて引き返した。夕べ夕食をとりに出かけたらスコールに遭遇してしまったのでトラウマになった。

おいしい豚肉粥とサテーのおかげで風邪がかなり軽快した。体が冷えるので我慢していたフルーツも、やっと食べることができた。ランブータンとドラゴンフルーツを市場で買ってきてホテルの冷蔵庫で冷やして食べるのが今回の旅の獲得目標のひとつだったのだ。

残る目標は、ロティとチャパティ、海鮮炒飯、海鮮粥、パイナップル炒飯を食べること。屋台は年中無休と思っていたらけっこう休みがあるようなので厳しいかもしれない。

実は、屋台飯を食べたのは今回の旅では今日が初めてだ。屋台とは言っても、店の前に出しているところばかりだったからだ。

しかしきょう食べたチュリアストリートの、注文の途切れないカリー麺屋は正真正銘の屋台。食器は合成洗剤で泡立ったタライの水に通すだけ。カレーラーメンのようなものを想像していたら、カレーではなくラー油のような辛さだった。

ペナンに来て中国人に対する見方が変わった。端的にいえば、評価があがった。ソフィスティケイトされていないだけで、家族で助け合って一所懸命に生きている。お金をごまかすこともない(実はきょう、4つ星ホテルのレストランで1000円ほどぼられた)。

ぼくの父くらいの年齢の人が、いっときも休まずに飲み物の注文をきき、食器を下げていく。そのあまりの健気さに、マレーシアに来て初めて涙が出た。







最終更新日時 May 18, 2012 00:42:10 AM
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