親と遊んだゲーム
僕の親父は、僕が生まれた時、多分50歳近くて、歳とってたせいか、子供の頃に一緒に何かで遊んだって記憶あんまりないんですよね。
そんでもってそこそこビンボーだったので、遊び道具とかもあんまりなかった。
そんな中、僕が小学校の頃に、ファミコンが出ましてね。
でも、お高いでしょう?
誕生日が来て、プレゼント買ってくれるってなって、もちろんファミコン欲しかったけど、そんな高いの無理だしって忖度して「さんすうぴゅうた」だっけ、それ欲しいって言ったんですよ。
そしたら、歳の離れた当時大学生の兄貴が「絶対ファミコンがいい」て言ってくれて、なんと無事購入。
めっちゃ嬉しかった。
けど、ここで誤算というか、意外にも親父がハマっちゃいまして。
四角ボタンのファミコンで、最初に買ったのはマリオブラザーズ。タクシー運転手の親父は夜勤明けの時なんか、日中一人で家にいたりするんですが、僕が学校から帰ると、一人で黙々とマリオやってるんです。
僕はマリオは友達と散々遊んでて、中でもマリオで対決するのめっちゃ得意やったんです。先に残機無くなったら負け。
親父は黙々とクリアしていく派で、僕としてはその遊び方はなんていうかノットフォーミーなわけで、親父が誘ってくれて一緒に遊ぶこともあったんだけど、対決だと一方的に勝っちゃうし、黙々と続けるのはなんか飽きちゃうしで、結局あんまり一緒には遊ばなかったんですよね。
で、その親父は高校の時に亡くなりまして。
月日は流れ、今、僕には中学生の息子がおります。
息子にはSwitch買いまして。
当然僕も遊びます。
そしたらなんと、マリオブラザーズが配信されてまして。
もちろん息子と遊んだんですよ。
そしたらなんかね、息子と一緒に延々と面クリアすんの、なんかすげー楽しくて。
もっと親父と遊んどきゃよかったな、と。思いましたよ。
息子は付き合ってくれてる感、満載でしたけどね。
オチもなにもないんですけど、Switchありがとう、て話でした。