テーマ:癌(3513)
カテゴリ:癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。
≪2015年9月2日の記事≫ 2014年1月、精巣腫瘍(しゅよう)を告げられた神奈川県の男性(37)は、県内の総合病院からすぐに妻(32)の携帯電話に連絡した。 「僕はしっかりしているから、心配しないで」 診断書を持って勤務先に行き、上司に「がんの疑いが強いと診断されまして、今から入院することになりました」と説明した。上司は「しっかり治してください。仕事のほうは何とかします」と励ましてくれた。病院に戻り、そのまま入院。妻が身の回りの物を届けてくれた。 ベッドに横になり、スマートフォンで「精巣がん」について調べた。告知のときはどこか上の空で、医師が語った内容がよく理解できていなかった。国立がん研究センターなどのサイトを見ると、精巣腫瘍になるのは10万人に1人で、9割が悪性と書かれていた。20~30代に発病のピークがあり、発病の原因はわかっていないということだった。 精巣腫瘍は非常に進行が早いため、手術は2日後と決まった。腫瘍のある右側の精巣だけを摘出し、異常のない左側は残すことになった。ただ、抗がん剤治療によって無精子症になる可能性があり、これから子どもを希望するのなら、治療前に精子を採取して凍結保存することもできると、医師から言われた。男性は妻と相談し、すでに子どもが2人いることから、精子凍結をする必要はないと答えた。 体のどこにも痛みはなかった。食欲もある。体調はふだんと変わらないのに、自分は病院のベッドの上にいる。「今朝まで自宅で妻子と過ごしていたのに……」 薬剤の点滴が始まり、絶食となった。ベッドの横に掲げられた「禁食中」の札を見ると、いよいよ手術が始まることを思い知らされた。 当日、手術は1時間ほどで終了した。手術後の病理検査の結果、摘出した精巣の腫瘍は、がんと確定した。肺への転移だけでなく、腹部のリンパ節、脳への転移も確認された。進行した状態のステージ3Cと診断された。 それでも、男性は妻子のために気持ちを奮い立たせた。 「絶対に生きてやる」 抗がん剤などを点滴するための器具をつけられた男性の腕 写真を見るとこの男性は、点滴は腕からのようです。 私は、最初から6クールの約半年にわたる(あるいは一生続く)長期の抗がん剤治療の予定だったため、CVポートと呼ばれるものを抗がん剤治療の前に手術をして設置してもらいました。 皮膚を少し切り、皮膚下に写真のような薬剤投与口を埋め込み、鎖骨の下の血管からカテーテルをいれ、心臓近くの太い血管に留置されます。これであれば。腕からの投与に比べ、1回で確実に針を刺せ、苦痛もほとんどありません。また投与中も両方の腕が自由に使えます。抗がん剤は漏れて皮膚に触れると皮膚炎を起こしたりしますが、これであれば腕を動かすことによる薬剤の漏れが防げます。きちんと管理をすれば感染率も低く、年余にわたって長期間使用することができます。 これはよかったです。何にもまして、両腕が自由に使えるというっことはありがたかったです。 現在は、粒子線治療後の経過観察に入っており、抗がん剤治療はしていませんが、再発や再発予防でまた使う可能性もあるし、付けたままでも、生活になんら支障はないので、主治医と相談のうえそのままにしています。ただ放置すると、管の中が詰まったりする危険性があるので、月に1回、フラッシュ(少量の生理食塩水を流し込む)をしてもらっています。 手術直後のCVポートの写真です。埋め込んだ傷口があり、ポート部分が盛り上がっています。 よろしかったらぽちっとお願いします。 にほんブログ村 ___________________________________________________________________ 【関連カテゴリー記事一覧】 ◆がん治療情報 http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=16 ◆がん治療日記 http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=10 ◆がん治療振り返り http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=11 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019/02/12 12:17:35 AM
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