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2015/07/31
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テーマ:癌(3513)
カテゴリ:癌治療情報

朝日新聞「患者を生きる」2014年12月3日の記事です。


 与謝野馨さん(76)は、がんと闘いながら政界再編の波をかき分けていった。

 民主党が政権を取った2009年の衆院選。7年前の前立腺がんの放射線治療の後遺症で血尿が止まらず、公示日前日、膀胱(ぼうこう)の出血箇所を焼く手術を受けた。翌日、麻酔薬をうちながら第一声にたち、選挙カーの上で失神。選挙区で落選、比例区で復活当選した。

 10年4月、自民党から「たちあがれ日本」へ。だが翌年離党し、民主党の菅直人改造内閣で経済財政担当相に就く。社会保障と税の一体改革を任されたが、入閣は「変節」と批判を浴びた。

 衛星放送BS11の政治討論番組「堂々たる政治、凜(りん)とした日本」に一緒に出演していた、当時報道局長だった二木啓孝(ふたつきひろたか)さん(65)は離党の理由を尋ねたことがある。

 与謝野さんは「これは自分の最後の仕事なんだ。大切なことをするなら、どの政権でもいいんだ」と二木さんに話したという。同年6月、「10年代半ばまでに段階的に消費税率を10%まで上げる」とする改革の成案をとりまとめた。

 11年暮れ、コマーシャルの間に具合が悪そうに下を向く姿が目立つようになった。膀胱から出血し、12年2月に再手術を受けた。

 6月3日の番組出演が、最後になった。下咽頭(かいんとう)がんの治療の影響で、食道がさらに狭まった。食べ物がのどを通らず、気管に入り肺炎を起こした。肺炎が重症化すれば死につながる。消費税増税の関連法案のめどがついた6月下旬、国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)に入院した。

 主治医の浅井昌大(あさいまさお)さん(59)は、与謝野さんに肺炎を起こさないための三つの選択肢を示した。

 一つ目はのどの器官を全部取る手術。気管の出入り口を首の前につけて食道と完全に分ける。声帯をとるので声を失う。二つ目は声帯を残し、チューブでおなかから胃に直接栄養を送る。声は出るが、口から食べられない。三つ目はのどに腸の粘膜を再移植する。食事もできるし声も残せるが、肺炎のリスクが残る。

 浅井さんは「商売道具の声を残す再移植が現実的な選択だろう」と思った。だが、与謝野さんの答えは意外だった。「のどの器官を全部取ってください」


テレビ番組にレギュラー出演していた与謝野さん(中央)=2011年1月
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 私は腎臓の背後にできた後腹膜悪性腫瘍で抗癌剤治療後、残っている腎臓ごと(すでに腎盂癌で片方摘出しているので、片方しか腎臓がありませんでした。)の摘出を薦められました。

 与謝野さんのような選択肢はありませんでした。透析を準備したうえでの摘出です。透析は、2日に1回5時間くらいの通院が必要ですが、何か機能が失われるわけではありません。それしこの選択肢しかないのら、止むを得ないと思いました。

 与謝野さんの場合、「話す」という人間の基本的機能を失うという選択をされたわけですね。大変な決断だったと思います。

 私はその後セカンドオピニオンで粒子線治療を紹介してもらい、腎臓を温存する治療に出会うことができました。

 何度も書いてきましたが、セカンドオピニオンで他の選択肢がないかどうか自分で探すのも重要です。たとえ他の選択肢が示されることがなくても、その治療法に集中して臨めるという効果があります。


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最終更新日  2016/09/18 08:02:34 AM
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