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2015/08/04
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テーマ:癌(3513)
カテゴリ:癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」2014年12月7日の記事です。


 連載で紹介した与謝野馨さん(76)は、手術で失った声を「気管食道シャント法」で取り戻した。従来の発声法と比べ、ほとんど訓練せずにはっきりした声が出せるのが利点だが、費用の負担が大きく、普及が遅れている。

 シャント法は、気管と食道を隔てる壁に手術で穴を開け、そこに空気を送り込む弁のついた短い管をはめる。弁を通じて呼気を食道に取り込み、声を出す仕組みだ。

 がん研有明病院(東京都江東区)でシャント法を手がける福島啓文医師は「肺から上がる多量の呼気を使うので特別な訓練なしに明瞭な声が出せる」と評価する。

 シャント法の利用者団体「悠声会(ゆうせいかい)」の土田義男(つちだよしお)会長は05年、英国の喉頭(こうとう)摘出の患者26人と交流した際、約7割がシャント法だった。残りは電気喉頭で食道発声はゼロ。「この経験から食道発声からシャント法に替えた」という。

 現在、欧州では声を失った患者の約9割がシャント法で、日本は3~5%とされる。国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)の吉本世一(よしもとせいいち)医師は「1990年代後半ごろから弁のついた管が改良されて扱いやすくなり、欧州で利用者が増えた」と話す。同病院では13年から管をはめ込む手術を始めた。のどの器官を取る手術を受けた患者の約半数が、シャント法を選んでいるという。

 だが、シャント法を手がける医療機関は全国で約100カ所にとどまる。費用負担も大きい。シャント法の手術は公的医療保険が適用されるが、入院費を除く自己負担が3割で約6万5千円。管は3カ月ごとに交換するが、その際の患者負担は交換の手数料込みで約2万円。

 のどの周りに使う加湿用カセットやシール、管を掃除するブラシなど関連器具は月2万円かかる。同会は関連器具を障害者日常生活用具に認定し、購入費を助成するよう、会員の住む自治体に要望。4月時点で11都道府県の32市町が助成している。

 与謝野さんは14日午前10時、東京都港区港南2丁目の品川インターシティホールで「声を選ぶ、生き方を選ぶ」の題で講演する。入場無料。問い合わせは、アトスメディカル名優(03・4589・2830)。
 

(注:2014年12月7日の記事です。)


図:シャント法のしくみ
6.jpg


 現在、欧州では声を失った患者の約9割がシャント法で、日本は3~5%。大きく違います。1990年代後半ごろから弁のついた管が改良されて扱いやすくなり、欧州で利用者が増えたとのこと。

 でも日本ではシャント法を手がける医療機関は全国で約100カ所しかありません。費用負担も大きく、管は3カ月ごとに交換するが、その際の患者負担は交換の手数料込みで約2万円、関連器具は月2万円かかるとのこと。4月時点で11都道府県の32市町が助成しているとあります。

 日本でもシャント法の利用者が増え、明瞭な声で話せる患者さんが増えればいいですね。


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最終更新日  2016/09/18 08:11:13 AM
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