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2015/08/19
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テーマ:癌(3513)
カテゴリ:癌治療情報
 朝日新聞 2015年1月21日の記事です。

 がんの告知、イコール死。神奈川県平塚市のSNさん(74)は、そう思っていた。

 2009年7月の直腸がんの診断は、衝撃が大きかった。「ずっと健康だったから、逆にがんへの関心もなく、知識がなかった」とSNさんは振り返る。

 身辺整理を始めた。中学時代から日記をつけていたが、細かく切断してごみに出した。高校の教員時代に袖を通したスーツは1着を残し、処分した。その1着は遺影を撮るときに着ようと考えた。

 妻のFNさん(69)も「あと何年生きられるのか」。庭の草むしりをしながら、泣いた。

 次々と身の回りのものを処分していくなか、SNさんが捨てられなかったのが、新婚旅行の記録だった。宿泊したホテルの明細書も残してあった。「昭和45年5月5日、蓼科(たてしな)」と書いてあった。

 前の日、2人の故郷の山梨で式を挙げ、その後に訪れた。高校卒業後に登山を覚え、1人でテントを持って山へ行くのが好きだった、SNさんの憧れの場所だ。FNさんも「お見合いは、山の話ばかりでした」と振り返る。

 山に囲まれたホテルに泊まり、森の中を歩いたり、温泉に入ったりした。懐かしさに胸が熱くなった。思い出深い、こうした旅ももう、できなくなるのか――。

 しかし、それは思い込みだと、後から知ることになる。「死ぬんでしょう?」。医師に思いをぶつけると、「そんなことはない」と医師は言った。

 09年8月、診断された大学病院ではなく、東京・築地の国立がん研究センター中央病院で手術を受けた。それぞれから治療法を聞き、家族とも相談して選んだ。

 がんは進行し、リンパ節への転移が疑われていた。開腹し、がんのある腸は切除する、という。さらに「がんは肛門(こうもん)を締める筋肉に食い込んでいて、肛門を残すことは難しい」と、がん研究センター中央病院の医師から伝えられた。

 直腸を切除後、人工的に便の出口をつくる。出口に袋をつけて便はそこにため、たまったらトイレに流す。人工肛門(ストーマ)の仕組みも同時に説明された。不安はあったが、「入浴や外出、旅行などはほぼ今までどおりにできる」と聞き、少しほっとした。



写真:手術前に医師から示された治療を説明したメモ。肛門は温存できない、と伝えられた

2.jpg

(患者さんとご家族のお名前はイニシャル表示に変えさせていただきました。)


 私のがんは腎臓近くにできた「後腹膜悪性腫瘍」でした。種類でいくと「脂肪肉腫」。3か月の間にゼロから11cmまで大きくなった悪性度の強いがんで、普通なら腎臓ごとすぐに取ってしまうところ
です。
 
 しかし、私の場合は、すでに腎盂がんで片方の腎臓を切除しているので、腎臓を腫瘍ごと切除するためには、まず透析ができるように準備をしなければなりません。腫瘍の大きさがどんどん大きくなっているので、透析の準備をしているうちに破たんをきたす可能性もありました。放置すれば余命数週間から、2、3カ月と言われました。

「とりあえず、抗がん剤をやってみましょう。」ということになりましたが、それで腫瘍が小さくなる可能性は2,3割とも言われました。死を覚悟しました。SNさんのように、できる範囲の身辺整理を始めました。会社の仕事の引き継ぎも始めました。

 今、健康で生きているのが不思議なくらいです。しかし、再発のリスクは3割くらいはあります。前のように焦る必要はありませんが、たとえ再発してもいいように、身辺整理は進めたいとは思っていますが、一方でいただいたこれからの人生、今までできなかったことをしたいという思いも強く、そのはざまで悩みながら生きているところです。


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最終更新日  2018/09/20 06:28:15 AM
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