テーマ:癌(3513)
カテゴリ:癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。
≪2015年6月18日の記事≫ 右の卵巣に腫瘍(しゅよう)が見つかった茨城県の女性(44)は、2004年の秋に摘出手術を受けた。腫瘍はやはりがんだった。 病気の進行を示すステージは、がんが卵巣の中にとどまっている初期の1A期だった。ただ、がんの種類は、女性が最も恐れていた「明細胞腺がん」であることが、手術後の検査で分かった。 「もし明細胞腺がんだったら、反対の卵巣と子宮も摘出する必要があります」。手術前、主治医の佐藤豊実さん(51)からそう説明を受けていた。 一般に卵巣がんの手術は、両方の卵巣と卵管に加えて、子宮やおなかのリンパ節などを摘出するのが治療の基本だ。 患者が将来の妊娠を望む場合、1A期なら、片方の卵巣と卵管を残す方法もある。ただ、当時のガイドラインは、1A期でも「明細胞腺がんは除く」とされていた。 「残念だけれど、左の卵巣と子宮の摘出手術を考えましょう」。そう話す佐藤さんに、女性は「どうしても左の卵巣まで取らないといけないのでしょうか?」と何度も食い下がった。すぐに「わかりました」とは言えなかった。 もう片方の卵巣と子宮を残した場合、がんが再発する危険性は高くなる。しかし、できれば女性の願いに応えたい。佐藤さんは、明細胞腺がんに関する論文を集め、改めて治療法を検討し直した。 そして、女性にこう提案した。 「非常にまれなケースですが、卵巣と子宮は残しましょう。ただし、再発の危険性を少しでも下げるため、おなかのリンパ節を取る手術と、抗がん剤治療をします」 女性は05年1月、左の卵巣と子宮は残して腹部のリンパ節を取る手術を受けた。右の卵巣を摘出した時よりも傷口は大きくなったが、気にならなかった。「子どもを持つ可能性を残す、希望の手術」。そう受け止めた。 手術後には、抗がん剤による治療を受けた。副作用で髪の毛がごっそり抜けた。真っ黒になった排水溝を掃除するのは、覚悟の上とはいえつらかった。 ただ、抗がん剤治療を終えてしばらくすると、止まっていた生理が再び始まった。摘出せずに残した子宮がきちんと機能している証しだった。 抗がん剤の治療で通院するたびに、病院の周辺に咲く花々に癒やされた この女性は再発防止の抗がん剤治療をしています。その効果のエビデンスがあったかどうかは書かれていません。 私は「後腹膜脂肪肉腫」で粒子線治療を受けましたが、退院時には再発予防の抗がん剤治療はしないほうがよいと言われました。腎臓が片方しか残っておらず、その腎臓も粒子線治療で多少なりともダメージを受けて腎不全になるリスクも高いので、腎臓に追加でダメージを与える抗がん剤治療はしないほうがいいだろうとのことでした。 しかし、セカンドオピニオンでこの治療を紹介してもらった医療機関の所見を見ると、「一般的には粒子線治療後は再発予防の抗がん剤治療をする。」と書いてあります。そこにもう一度、セカンドオピニオンで確認に行きました。 「再発防止の抗がん剤治療が効果があるかどうかエビデンスがあるわけではありません。一般的にはやっておいたほうがいいだろうということで、そう書いたにすぎません。西山さんのように、腎不全のリスクを抱えている場合は、むしろ抗がん剤治療はしないほうがいいでしょう。」ということでした。それで結局、抗がん剤治療はしないまま経過観察をしています。 私の場合は、症例が少ない癌種だったので、エビデンスがなかっただけなのかもしれません。卵巣がんの場合は、エビデンスがあるのかもしれません。いずれにしても、手術後に再発予防の抗がん剤治療を推奨された場合は、エビデンスがあるのかどうかは確認すべきだと思います。 私のように体に特殊な状況がある場合や、年齢、体力の状況によっては、むしろ抗がん剤治療をしないほうがいい場合もあるのではないかと思います。 よろしかったらぽちっとお願いします。 にほんブログ村 ___________________________________________________________________ 【関連カテゴリー記事一覧】 ◆がん治療情報 http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=16 ◆がん治療日記 http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=10 ◆がん治療振り返り http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=11 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/12/11 08:48:13 AM
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