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2016/01/29
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テーマ:癌(3513)
カテゴリ:癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。

≪2015年9月22日の記事≫  

 奈良県のAYさん(68)は以前から右の脇腹がキリキリ痛むのが気になっていた。会社員だった10年前、2005年秋のことだ。「筋肉痛かな」とも思ったが、どうもおかしい。地元の病院で、腹部のエコー検査を受けることにした。

 結果を聞く予定日の数日前、病院から電話がかかってきた。「予定より早く来てもらえますか」

 不安を抱えつつ受診をすると、医師から言われた。

 「おなかのあたりのリンパ節が、腫れています」

 「リンパ節の腫れ」と言われても、ピンと来なかった。脇腹の痛みとは関係ないが、PET検査で詳しく調べる必要があるという。PETが、がんを調べる時に使う検査であることは知っていた。

 「ひょっとしたら……」という思いがよぎった。

 12月初め、結果を聞きに行くと、医師から「悪性リンパ腫と思われます」と告げられた。

 聞いたこともない病名だった。血液の悪性腫瘍(しゅよう)の一つで、診断のためにはリンパ節などの一部を切除して病理検査する「生検」を受ける必要があるという。

 「こんなに大きくなっているのに、分かりませんでしたか」

 紹介先の大学病院で、医師はリンパ節のある首や脇、足の付け根を触りながらそう言った。自分では気づかなかった。

 生検では左首の付け根のリンパ節を調べることになった。局所麻酔で意識があるまま、首もとを切られるのは恐ろしかった。

 12月下旬、生検の結果が出た。悪性リンパ腫の中でも「ろほう性リンパ腫」というタイプと診断された。

 「大変なことになってしまった」

 診断結果を聞いて動揺した。

 悪性リンパ腫は、低・中・高の3段階の悪性度に分けられる。悪性度が高いと月単位で進行するが、穐鹿さんが診断された「ろほう性リンパ腫」は、年単位でゆっくり進行する「低悪性度」だった。「点滴で行う抗がん剤治療で効果があります」

 医師の説明を聞くうちに、「治る病気なんだ」と感じ、気持ちの落ち着きを取り戻した。


医師から受けた説明などをつづったノート
1.jpg


>「点滴で行う抗がん剤治療で効果があります」

 私が後腹膜脂肪肉腫(軟部組織腫瘍の一種)で抗がん剤治療を受けるとき、抗がん剤が効きやすいがん、効きにくいがんを調べたことがあります。

 残念ながら私の軟部組織腫瘍は「あまり効かないがん」に分類されていましたが、この悪性リンパ腫は「よく効くがん」に分類されていました。

 もう一度調べてみました。

抗がん剤薬剤感受性分類 がん診療レジデントマニュアル(国立がんセンター内科レジデント)より

・よく効くがん
  急性骨髄性白血病  急性リンパ性白血病 ホジキン病(悪性リンパ腫)
  非ホジキンリンパ腫(中高悪性度リンパ腫) 胚細胞腫瘍 絨毛がん

・比較的よく効くがん
  乳がん 卵巣がん 小細胞肺がん 多発性骨髄腫
  非ホジキンリンパ腫(低悪性度・悪性リンパ腫) 慢性骨髄性白血病
  骨肉腫・大腸がん 悪性黒色腫

・あまり効かないがん
  軟部組織腫瘍 頭頸部がん 食道がん 子宮がん 非小細胞肺がん
  胃がん 胆道がん 膀胱がん 肝臓がん 前立腺がん 脳腫瘍 膵臓がん 腎臓がん

・ほとんどきかないがん
  甲状腺がん

 私は「あまり効かない」とされましたが、11センチあったものが6センチまでは小さくなり、けっこう効きました。ただし、それ以上は小さくなる期待はできず、透析を前提としての残っている腎臓ごとの切除手術(片方の腎臓は、腎盂癌ですでに切除しているので)を提案されました。その後、セカンドオピニオンで示唆された、粒子線治療で腎臓を温存する治療を行い、現在は経過観察の状態です。

 軟部組織腫瘍にも色々な顔があります。私の場合、3ヵ月の間にゼロから11センチに成長するなど悪性度が高かったので、よく効いたようです。抗がん剤で完治には至らなかったものの、腫瘍の急激な成長を押さえるだけでなく、目に見えて小さくすることができ、粒子線治療の対象となる大きさにもなりました。

 照射する粒子線量も少なくできているはずなので、腎臓にも一部照射されることによる腎不全の副作用のリスクも最小限に抑えることができたと思います。

 「抗がん剤治療で完治することは稀で、体を痛めるだけなので、抗がん剤治療は絶対に受けるな」との意見もよく見られますが、私のように抗がん剤治療で完治しないとしても、腫瘍を小さくできたことによって、次の治療の選択肢が広がる、あるいは次の治療が有利に進められるということがあります。抗がん剤治療が効きにくいがんだとしても、抗がん剤治療を頭から否定しないようにしないといけないと思います。



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最終更新日  2019/02/17 08:41:58 AM
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