テーマ:癌(3513)
カテゴリ:癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。
≪2015年12月9日の記事≫ 今回は舌がんを取り上げた「舌を残したい」編への感想です。 ●「舌を切る」にショック がんが見つかったのは2007年2月、歯科医院で虫歯治療を受けたのがきっかけでした。「舌に悪性腫瘍(しゅよう)ができている可能性がある」とのことでしたが、確率はわずか数%と聞き、紹介状を仕舞い込んだままにしていました。その年の秋には待望の長男が生まれ、幸福感に浸っていました。 年が明けた1月、歯磨き中に口の中を見ると、舌の一部が抹茶の粉をかけたように変色していることに気づきました。翌日、総合病院を受診。検査の後に医師から「ステージ3の舌がんです。舌の右側半分を切除する必要があります」と告げられました。 連載に登場した女性と同様、がんの告知よりも「舌を切る」という言葉にショックを受けました。セカンドオピニオンを聞いて、結局、手術で首筋のリンパ節と舌の右側の半分を切除し、おなかの筋肉を使って舌を再建しました。 手術前と比べ、食生活や会話、運動機能なども変わらず、傷痕もほとんど目立ちません。ただ、メスを入れた部位の筋肉が張り、つらい思いをしました。舌を切る治療法が最善だったのか、今も自問することがあります。 (愛知県 男性 53歳) ●高齢だった母の場合は 母は今年、92歳で亡くなりました。88歳だった4年前、口腔(こうくう)底がんが見つかりました。医師から「手術で食事や会話が不自由になるかもしれない」と言われましたが、承諾して手術を受けました。 がんを切除するために、歯を数本抜き、舌の一部も切りました。手術の後、義歯をつくったものの、発音が悪くなり、話が聞きとりづらくなりました。食事ものみ込みやすい「ミキサー食」になり、普段でも唾液(だえき)がダラダラと出てきてしまう状態でした。 当時、東日本大震災の直後で、我が家が被災したり、手術前に母が太ももを骨折したりして、セカンドオピニオンについて考えなかったことを後悔しています。母の年齢を考えれば、手術を受けずに過ごす選択肢もあったのかもしれません。手術前に、もう少し考えるべきだったのではと思う日々です。 (千葉県 男性 53歳) 陽子線の照射装置=「舌を残したい」編から 前半の方、セカンドオピニオンでは、記事にもあったような粒子線治療の紹介はなかったのでしょうか。私は後腹膜悪性腫瘍で、抗がん剤治療のあと残っている腎臓ごとの切除手術が提案されました。すでに腎盂がんで片方の腎臓を取っているので、透析が前提になります。 しかし、セカンドオピニオンで、「根治には切除が一番だが、透析を避けたいという思いがあるなら、粒子線治療という方法がある。再発リスクは手術より高いと思うが。一度、粒子線医療センターに治療できるかどうか聞きにいってはどうですか。」と言われ、最終的に粒子線治療を受けました。治療後ほぼ1年経ちますが、今のところ元気に普通の生活ができています。 確かに手術の方が「がん」の根治にはいいかもしれませんが、透析となると、生活の質が落ちるだけでなく、様々な健康上のリスクが高くなります。再発のリスクだけでなく、リスク全体を考えて、粒子線治療を選びました。再発するかもしれません。でも手術しても再発の可能性はあることなので、後悔はしません。 後半の方は、セカンドオピニオンについて考えなかったことを後悔されています。セカンドオピニオンは、たとえ別の治療法に出会えなくても、迷いなく最初提示された方法で治療に臨めるというメリットがあります。この方のおっしゃるように、後悔しないためにもセカンドオピニオンは大切なプロセスだと思います。 よろしかったらぽちっとお願いします。 にほんブログ村 ___________________________________________________________________ 【関連カテゴリー記事一覧】 ◆がん治療情報 http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=16 ◆がん治療日記 http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=10 ◆がん治療振り返り http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=11 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/06/05 12:01:47 AM
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