テーマ:癌(3513)
カテゴリ:癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。
≪2016年8月17日の記事≫ (患者を生きる:3117)肺がん 仲間と歩む フットサルで:3 試合後の反響に胸熱く 神奈川県立がんセンター(横浜市)で肺腺がんの治療を受けているフットサルチーム「湘南ベルマーレ」の久光重貴さん(35)は、2014年2月にあるホーム最終戦で復帰することを決めた。 「フットサルよりも、治療に専念を」と言う友人もいた。しかし、「フットサルがあってこそ、僕の人生」とできるだけ早い出場を希望した。 復帰すると聞いた主治医の斎藤春洋(はるひろ)さん(52)はこう助言した。「いま飲んでいる分子標的薬は、治療しながら日常生活を送れることがメリットです。久光さんにとってフットサルは日常生活ですから、がんばってください。ただ、無理はしないように」 厳しい練習をこなしつつ、2週間に1度は病院へ通い、がんの状態を調べた。選手登録の前日の検査で、肝機能、白血球、赤血球など数値がすべて平常値になり、斎藤さんとチームのトレーナーから試合出場を許された。 試合の3日前、チームのホームページで「選手登録」を知らせるニュースリリースが出た。 「治療を続けていても走れる姿を見てもらい、『がん』という病気が今は怖い病気ではないことを、自分の身体で体現していきます」 自分の思いを伝えた。 ただ体調は万全ではなかった。負荷の高いトレーニングで、右太ももが肉離れを起こしていた。 当日、痛め止めを飲み、足にテーピングをして、先発でピッチに立った。前半と後半それぞれ1分間出場したが、得点できなかった。1―5で敗れた。 沈んだ思いで、会場の出口で帰途につくファンを見送った。 「勇気をもらったよ」「毎日、嫌なことはいっぱいあるけど、がんばってみるよ」 目の前を通っていくファンから次々と声をかけられた。 試合後も、ファンやサポーターだけでなく、闘病中の人から「また見に来たいから、しっかり治療します」「生きるって、やっぱりすばらしいことなんですね」と手紙やメールが届いた。 「がん患者の僕がプレーするだけで、こんなふうに感じてもらえるんだ」 久光さんは胸が熱くなった 復帰戦の終了後、花束を手にファンにあいさつした久光重貴さん >「治療を続けていても走れる姿を見てもらい、『がん』という病気が今は怖い病気ではないことを、自分の身体で体現していきます」 私は、二度「がん」に罹っています。最初の腎盂がんは早期発見だったし、片方の腎臓を取ってしまえば、何ら不自由なく過ごせるとのことだったので、あまりショックはありませんでしたが、その後罹った後腹膜軟部肉腫では、抗がん剤が効く可能性は高くても30%くらいと聞き、さすがにショックでした。しかし、幸いにも抗がん剤が効き、その後、片方しかない腎臓を温存できる粒子線治療を受け、経過観察まで持ち込むことができました。再発のリスクや腎不全(透析が必要)のリスクを抱えてはいますが、普通の生活を送ることができています。 「がん」は、昔に比べると、治療の技術も進歩し、治療の方法の選択肢も広がっています。しかし、患者や家族は、「がん」に罹ったとき、そのような過去の進歩は普通は知りません。どうしても「不治の病」ととらえがちで、それだけで気持ちが萎えて、治療にマイナス方向に作用したりするのではないでしょうか。 この久光選手や例えば鳥越俊太郎氏のように、がん患者である著名人が、仕事を続ける姿を見せることは、がん患者やその家族に勇気を与えると同時に、がんのことを正しく認識する機会を与えてくれるのではないかと思います。 よろしかったらぽちっとお願いします。 にほんブログ村 ___________________________________________________________________ 【関連カテゴリー記事一覧】 ◆がん治療情報 http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=16 ◆がん剤治療日記 http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=10 ◆がん剤治療振り返り http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=11 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019/04/26 09:39:28 AM
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