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2016/08/28
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テーマ:癌(3513)
カテゴリ:癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。

≪2016年8月23日の記事≫ 

(患者を生きる:3121)仲間と歩む 情報届けたい:2 サイト翻訳、治療法知る


 前立腺がんと診断された兵庫県宝塚市のTTさん(68)は2004年12月、セカンドオピニオンを求めた大阪市内の病院で「5年生存率は20%」と告げられた。最初に診てもらった地元の病院でその内容を伝えると、医師から「はっきり言われましたねえ」と言われた。2人の医師から突き放されたような気がした。

 「勉強するしかない」。手術が難しい前立腺がんを治すことができ、副作用も少ない放射線治療はないのか調べることにした。

 昼間は経営していた大阪市内の設計事務所で、夜は自宅でネット検索をし、医療機関のサイトや患者のブログに目を通した。読んだ本は10冊近く。だが、知りたい情報はなかなか見つからなかった。

 当時は学会による前立腺がんの診療指針はなく、公的な情報サイトも整っていなかった。

 一方、米国がん協会など海外のサイトには、治療法や副作用がわかりやすく書かれていた。ネットの翻訳機能や辞書を使って読み進めた。

 検索を始めて約10日後、米国で普及している「強度変調放射線治療(IMRT)」を見つけた。コンピューターで放射線の強さを制御し、高い精度でがんの形に合わせて照射できるという。このため、周囲の正常な組織への影響を抑えつつ、がんにより強い放射線を集中できるメリットがある。

 日本では京都大学病院で実施していることがわかった。前立腺がんの専門外来を受診すると、泌尿器科の医師に「根治率は50%」と説明された。放射線治療科の溝脇尚志(みぞわきたかし)准教授(52)からは、1日2グレイずつ計78グレイ照射する計画を示され、「がんばっていきましょう」と激励された。「治るかもしれない」と希望が持てた。

 05年4月に入院。放射線を当てるときは、台の上にうつぶせになり、器具で体を固定された。照射は1回約20秒。角度を変えて5回繰り返した。十数分で終わった。痛みはない。2カ月間の入院中にこの治療を計39回受けた。

 前立腺特異抗原(PSA)の値は次第に下がり、がんの大部分は消えた。落ち着きを取り戻してくると、こう思った。

 「治療法を知るのに、なぜあれほど苦労したのだろう」


京都大病院で放射線治療を受けるTTさん=2005年6月
2.jpg




>検索を始めて約10日後、米国で普及している「強度変調放射線治療(IMRT)」を見つけた

 当時(2004年)であれば、ネットにはまだ「がん」治療の情報はやはり少なかったのでしょうね。でも、このTTさんは、セカンドオピニオンでも、別の治療が見つからず、ご自分で懸命にネット検索して、IMRTという治療を見つけられました。

 私も主治医から告げられた治療法を選択せずに、別の治療法を選択したのですが、プロセスが少し違います。

 私は「後腹膜悪性軟部腫瘍」に罹り、抗がん剤治療を受け、11センチあった腫瘍が6センチまで小さくなりました。しかし、根治は無理なので、主治医から腎臓ごとの切除を勧められました。過去に腎盂がんで片方の腎臓を切除していますので、もう一つの腎臓をとるためには、透析ができるようにしてから切除をする必要があります。

 抗がん剤治療のとき、セカンドオピニオンを2ヶ所聞きに行き、両機関とも抗がん剤治療がその時点ではベストとのことだったので、迷いなく抗がん剤治療に臨むことができました。その経験があったので、透析したうえでの残った腎臓ごとの切除を勧められたときも、その治療がベストとの後押しをもらいたくて、セカンドオピニオンをまた2ヶ所聞きに行きました。

 ところが一つの医療機関(大阪府立成人病センター)のセカンドオピニオンで、治療可能かどうかわからないが、腎臓を温存する治療法として、重粒子線治療があるということを知らされました。その医療機関(兵庫県立粒子線医療センター)で診てもらったところ、治療可能とのことでしたので、最終的に腎臓を温存したまま、重粒子線治療を受けました。

 治療終了後1年3ヵ月経過していますが、腫瘍は3センチまで小さくなり安定しています。副作用の腎不全を示す指標も高止まりしているようです。腎臓を温存したので、普通の生活ができており、最近、新たな仕事に就いて、社会復帰も果たしました。

 再発、腎不全のリスクを抱えてはいますが、こうやって生活できているものセカンドオピニオンのおかげです。主治医に「粒子線治療」を受けると告げたとき、主治医は「あなたの腫瘍が粒子線治療の対象になることも知りませんでした。」とのことでした。標準医療でない場合、治療方法の候補にもならないことがあるということです。セカンドオピニオンでも粒子線治療が候補として、出てこない可能性も大きかったわけで、私は本当に幸運だったと思います。

 当時私もネットで調べましたが、この粒子線治療には行き当たりませんでした。あとで調べると「粒子線治療」で検索すると「悪性軟部腫瘍」が治療対象になることが分かりました。私は「粒子線治療」という言葉さえも知らなかったので、治療法からアプローチするのはできなかったのです。

 TTさんの時代に比べると、ネット情報は充実していると思いますが、有効な情報に行きつかどうかは、検索方法にも大きく左右されるという典型的な例だと思います。


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最終更新日  2019/04/26 10:21:57 AM
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